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公開番号
2025100102
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023217209
出願日
2023-12-22
発明の名称
充填物処理方法
出願人
株式会社フクハラ
代理人
個人
主分類
F23G
7/00 20060101AFI20250626BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】大気へのCO2及び窒素酸化物の放出を防ぐことが可能な分離槽の充填物処理方法を提供する。
【解決手段】圧縮空気圧回路に配設され、少なくともアミン付油分吸着剤が充填されて成る分離槽から、充填物を取り出し処理するための方法であって、設置施設にて機能が低下した分離槽を圧縮空気圧回路から取り外し流入孔及び排出孔を閉塞する閉塞工程と、閉塞された分離槽を設置施設から交換施設に移送する第一移送工程と、移送された分離槽に充填されている充填物を取り出す分解工程と、該分解工程にて取り出した充填物を密閉容器に密閉する密閉工程と、該密閉工程にて密閉した充填物を交換施設から焼却施設へ移送する第二移送工程と、移送された充填物を焼却施設にて焼却処理する焼却工程と、から成る手段を採用する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
圧縮空気圧回路に配設され、少なくともアミン付油分吸着剤が充填されて成る分離槽から、充填物を取り出し処理するための方法であって、
設置施設にて機能が低下した分離槽を圧縮空気圧回路から取り外し流入孔及び排出孔を閉塞する閉塞工程と、
閉塞された分離槽を設置施設から交換施設に移送する第一移送工程と、
移送された分離槽に充填されている充填物を取り出す分解工程と、
該分解工程にて取り出した充填物を密閉容器に密閉する密閉工程と、
該密閉工程にて密閉した充填物を交換施設から焼却施設へ移送する第二移送工程と、
移送された充填物を焼却施設にて焼却処理する焼却工程と、から成る充填物処理方法。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記焼却工程において発生する排気からCO2を分離・回収するCO2回収工程を備えることを特徴とする請求項1に記載の充填物処理方法。
【請求項3】
前記第二移送工程において、充填物の密閉時に使用される密閉容器がバイオマスプラスチックで成形されて成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の分離槽充填物処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分離槽に充填された充填物の処理方法に関し、詳しくは、ドレン浄化機能が低下した分離槽に充填された充填物を取り出し、該充填物の焼却処理を行う処理方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
圧縮空気圧回路において、圧縮空気中の異物を除去する際に生成されるドレンには油分等の異物が含有されるため、異物を除去する分離槽を介することでドレンの清浄化が行われ外部に排出される。そして、予め規定された運転時間や分離槽に充填されている充填剤の劣化状態等により交換時期となった使用済み分離槽は、製品メーカに該当分離槽の交換を依頼する、といった方法が採られている。
【0003】
使用済みとなった分離槽には、ドレンに含有されていた異物やCO2を吸着した充填物と、ヘンリーの法則に従って圧力に比例するようにCO2等の気体が多く溶け込んだドレンが充填されており、分離槽の充填物にかかる圧力が低下することでCO2が大気中に放出されてしまう、といった問題があった。また、充填物として備えられたアミンが、異物として充填物に吸着した硝化菌等の微生物によって分解される過程で窒素酸化物等の温室効果ガスが生成されてしまい、大気中に放出されてしまう、といった問題もあった。
そこで、分離槽の交換時において、充填物から発生されるCO2や窒素酸化物といった温室効果ガスを大気中へ放出させることなく、充填物を移送及び処分できる手段が求められていた。
【0004】
そこで本出願人は、上記問題を解決すべく、使用済み油水分離装置に収納されている収納品の交換方法を開発し、特許第4418872号公報(特許文献1)に記載の技術提案を行っている。かかる技術提案によれば、油水分離装置において、収納品が収められている槽本体にドレン水漏洩防止手段を配設し、該槽本体のみを所定箇所へ配送することで、一定の技術を持った人による充填物の交換が行われる、と言った優れた効果を奏するものであった。
しかしながら、特許文献1に記載の技術提案によれば、槽からドレン水の漏洩を防止する手段としては有用であるものの、槽本体に充填された充填物に対する密閉方法については特に指定しておらず、さらに、充填物の処理方法についても記載がないため、未だ上記問題の解決には至っていない。
【0005】
そこで、本出願人は、分離槽に充填された充填物の焼却施設への移送時に、該充填物からCO2や窒素酸化物といったガス体が分離・放出されてしまうといった問題に着目し、ガス体の外気放出を完全に防いだ状態で移送できないものかとの着想のもと、使用済み分離槽内から取り出した充填物を密閉した状態で焼却施設へ移送させると共に、充填物の焼却時に発生するCO2を焼却施設にて回収を行うことで、大気へのCO2及び窒素酸化物の放出を防ぐことが可能な分離槽の充填物処理方法を開発し、本発明にかかる「充填物処理方法」の提案に至るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6247788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題に鑑み、使用済み分離槽内から取り出した充填物を密閉した状態で焼却施設へ移送させると共に、充填物の焼却時に発生するCO2を焼却施設にて回収を行うことで、大気へのCO2及び窒素酸化物の放出を防ぐことが可能な分離槽の充填物処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題を解決するため、本発明は、圧縮空気圧回路に配設され、少なくともアミン付油分吸着剤が充填されて成る分離槽から、充填物を取り出し処理するための方法であって、設置施設にて機能が低下した分離槽を圧縮空気圧回路から取り外し流入孔及び排出孔を閉塞する閉塞工程と、閉塞された分離槽を設置施設から交換施設に移送する第一移送工程と、移送された分離槽に充填されている充填物を取り出す分解工程と、該分解工程にて取り出した充填物を密閉容器に密閉する密閉工程と、該密閉工程にて密閉した充填物を交換施設から焼却施設へ移送する第二移送工程と、移送された充填物を焼却施設にて焼却処理する焼却工程と、から成る手段を採用する。
【0009】
また、本発明は、焼却工程において発生する排気からCO2を分離・回収するCO2回収工程を備える手段を採用する。
【0010】
さらに、本発明が、第二移送工程において、充填物の密閉時に使用される密閉容器がバイオマスプラスチックで成形されて成る手段を採用する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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