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公開番号2025100806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025069672,2023570984
出願日2025-04-21,2022-12-23
発明の名称ギャザー及びそれを含む衛生材料
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類D01F 6/70 20060101AFI20250626BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】着用時に跡が付きにくく、かつ、着用者が動作した際にもずれにくいギャザー、及び衛生材料を提供の提供。
【解決手段】伸長速度200%/minにおける50%伸長応力に対する、伸長速度2000%/minにおける50%伸長応力の比が1.05以上3.00以下である、ギャザー、及び該ギャザーを含む衛生材料。該ギャザーは、好ましくは熱可塑性ポリウレタン弾性繊維と不織布とを少なくとも含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
伸長速度200%/minにおける50%伸長応力に対する、伸長速度2000%/minにおける50%伸長応力の比が1.05以上3.00以下である、ギャザー。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
熱可塑性ポリウレタン弾性繊維と不織布とを少なくとも含む、請求項1に記載のギャザー。
【請求項3】
ホットメルト接着剤をさらに含む、請求項2に記載のギャザー。
【請求項4】
前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱装置で測定したハードドメイン間距離が10.0nm以上30.0nm以下、かつ方位角分布のピークの半値全幅が50°以上130°以下である、請求項2又は3に記載のギャザー。
【請求項5】
前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維のフィラメント数が10以上150以下である、請求項2又は3に記載のギャザー。
【請求項6】
前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維の単糸繊度が5dtex以上20dtex以下である、請求項2又は3に記載のギャザー。
【請求項7】
前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維の総繊度が150dtex以上1500dtex以下である、請求項2又は3に記載のギャザー。
【請求項8】
前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維が、ポリマーポリオール、MDI、及び1,4-ブタンジオールから合成されるポリウレタンを含む、請求項2又は3に記載のギャザー。
【請求項9】
前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維の、ハードセグメントの分子量が750以上1500以下である、請求項2又は3に記載のギャザー。
【請求項10】
前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維が、アロファネート結合を含む架橋を実質的に有しない、請求項2又は3に記載のギャザー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ギャザー及びそれを含む衛生材料に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、紙おむつの腰部や脚部には、着用時のズレを防止して、尿などの漏れを防ぐために伸縮性を有するギャザーが配置されている。このようなギャザーは、一般に、不織布、及びゴムやポリウレタンなどの弾性繊維を有し、弾性繊維はギャザー製造時に、伸長された状態でホットメルト接着剤等により不織布に接着され、ギャザーに伸縮性を付与している。一般的に、紙おむつ等の衛生材料のギャザーには、伸縮性に加えて、ズレが発生しにくいことや、跡が付きにくいことが要求される。
例えば、以下の特許文献1には、弾性繊維を2枚のシート間に一定間隔に配置したギャザーの物性を特定することにより、装着時のズレが発生しにくく、ゴムの跡付きが抑制できるパンツ型おむつが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-81365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のパンツ型おむつは、着用者の激しい動作に対して十分におむつのずれを抑制できるとは言えなかった。
【0005】
上記従来技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、着用時に跡が付きにくく、かつ、着用者が動作した際にもずれにくいギャザー、及び衛生材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意検討し実験を重ねた結果、伸長速度200%/minにおける50%伸長応力に対する、伸長速度2000%/minにおける50%伸長応力の比が1.05以上3.00以下であるギャザーが前記課題を解決できることを予想外に発見し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、以下の通りのものである。
【0007】
[1]伸長速度200%/minにおける50%伸長応力に対する、伸長速度2000%/minにおける50%伸長応力の比が1.05以上3.00以下である、ギャザー。
[2]熱可塑性ポリウレタン弾性繊維と不織布とを少なくとも含む、前記[1]に記載のギャザー。
[3]ホットメルト接着剤をさらに含む、前記[2]に記載のギャザー。
[4]前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱装置で測定したハードドメイン間距離が10.0nm以上30.0nm以下、かつ方位角分布のピークの半値全幅が50°以上130°以下である、前記[2]又は[3]に記載のギャザー。
[5]前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維のフィラメント数が10以上150以下である、前記[2]~[4]のいずれかに記載のギャザー。
[6]前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維の単糸繊度が5dtex以上20dtex以下である、前記[2]~[5]のいずれかに記載のギャザー。
[7]前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維の総繊度が150dtex以上1500dtex以下である、前記[2]~[6]のいずれかに記載のギャザー。
[8]前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維が、ポリマーポリオール、MDI、及び1,4-ブタンジオールから合成されるポリウレタンを含む、前記[2]~[7]のいずれかに記載のギャザー。
[9]前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維の、ハードセグメントの分子量が750以上1500以下である、前記[2]~[8]のいずれかに記載のギャザー。
[10]前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維が、アロファネート結合を含む架橋を実施的に有しない、前記[2]~[9]のいずれかに記載のギャザー。
[11]前記ホットメルト接着剤の含有量が、前記熱可塑性ポリウレタン弾性繊維1本当たりの伸長時長さに対して0.02g/m以上0.10g/m以下である、前記[3]~[10]のいずれかに記載のギャザー。
[12]前記ホットメルト接着剤がビニル芳香族炭化水素と共役ジエン化合物とのブロック共重合体及びその水素添加物からなる群から選ばれるスチレン系ブロック共重合体である、前記[3]~[11]のいずれかに記載のギャザー。
[13]前記不織布の目付が8g/m
2
以上50g/m
2
以下である、前記[2]~[12]のいずれかに記載のギャザー。
[14]前記ギャザーの伸び切りの伸長率が50%以上250%以下である、前記[1]~[13]のいずれかに記載のギャザー。
[15]前記[1]~[14]のいずれかに記載のギャザーを含む、衛生材料。
【発明の効果】
【0008】
本発明のギャザー、及び衛生材料は、着用時に跡が付きにくく、かつ、着用者が動作した際にもずれにくい。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について、詳細に説明する。本発明は以下の本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
【0010】
本実施形態のギャザーは、伸長速度200%/minにおける50%伸長応力に対する、伸長速度2000%/minにおける50%伸長応力の比が1.05以上3.00以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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