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公開番号2025101007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217527
出願日2023-12-25
発明の名称粘着剤及び粘着シート
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 133/04 20060101AFI20250630BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】良好な粘着物性及び基材密着性を示し、かつ、フィルムラベルを用いた場合では高いアルカリ剥離性を示し、紙ラベルを用いた場合では温水剥離性を示す粘着剤及び粘着シートを提供すること。
【解決手段】炭素数4~12の直鎖または分岐アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a1)と、カルボキシ基を有するアクリレートモノマー(a2-1)と、カルボキシ基を有するメタクリレートモノマー(a2-2)と、を含むモノマー混合物の乳化重合物であるアクリル共重合体(A)を含有する、粘着剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭素数4~12の直鎖または分岐アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a1)と、
カルボキシ基を有するアクリレートモノマー(a2-1)と、
カルボキシ基を有するメタクリレートモノマー(a2-2)と、を含むモノマー混合物の乳化重合物であるアクリル共重合体(A)を含有する、粘着剤。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
モノマー混合物100質量%中のカルボキシ基を有するアクリレートモノマー(a2-1)とカルボキシ基を有するメタクリレートモノマー(a2-2)の合計含有率が、2~8質量%である請求項1記載の粘着剤。
【請求項3】
前記アクリル共重合体(A)が、カルボキシ基を有するアクリレート(a2-1)と、カルボキシ基を有するメタクリレート(a2-2)の合計100モル%に対し、20~80モル%の塩基性物質(B)存在下でモノマー混合物を乳化重合させて得られる乳化重合物である、請求項1記載の粘着剤。
【請求項4】
さらに界面活性剤を含み、界面活性剤が非反応性アニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1記載の粘着剤。
【請求項5】
前記アクリル共重合体(A)100質量部に対し、非反応性アニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤を合計で0.5~5質量部含有することを特徴とする、請求項4記載の粘着剤。
【請求項6】
前記ノニオン性界面活性剤のHLB値が10以上である請求項4記載の粘着剤。
【請求項7】
前記非反応性アニオン性界面活性剤がジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを含有し、
その含有量が、アクリル共重合体(A)100質量部に対して0.5~2質量部である請求項4記載の粘着剤。
【請求項8】
前記モノマー混合物100質量%中に、アルコキシシリル(メタ)アクリレートを0.05~0.5質量%含む、請求項1記載の粘着剤。
【請求項9】
請求項1~8いずれか1項記載の粘着剤から形成してなる粘着剤層と基材とを備える粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤及び粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックフィルムを原料とするパッケージ、プラスチックボトル、その他プラスチック製品を含む一般廃棄物または産業廃棄物の排出量は増加の一途を辿り、廃棄物の処理は重要な環境問題となっている。
上記プラスチック製品としては、食品包装パッケージ等が挙げられ、このような食品包装パッケージには、プラスチックフィルムや紙に粘着剤層を設けたシートラベルが貼付され、積層体となっている場合がある。このような複層構成の食品包装パッケージは、異種の材料が複数積層しているため、このままではマテリアルリサイクルができないという問題がある。こうした課題の解決のため、アルカリ水溶液で処理したり、温水処理したりすることで、食品包装パッケージから容易に剥離が可能である粘着剤が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ポリアルキレンオキシド鎖を分子内に有する水分散性又は水溶性シリコーン系界面活性剤を含有する、再剥離性に優れたアルカリ水溶性粘着剤組成物が開示されている。
【0004】
特許文献2では、ガラス転移点(Tg)が-40℃以下である水分散性のアクリル系共重合体に2種以上の界面活性剤をそれらの有効成分として3~10重量部含有する、温水剥離性に優れた粘着剤の製造方法が開示されている。
【0005】
しかしながら、文献1記載のアルカリ水溶性粘着剤組成物はアルカリ洗浄水に溶解するため洗浄水を汚染する課題があり、文献2記載の水分散性粘着剤は、温水中に粘着剤が分散するため洗浄水を汚染する課題があった。また、フィルム製の粘着シートラベルでのアルカリ剥離性と紙製の粘着シートラベルでの温水剥離性を両立できるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-163470号公報
特開2002-309209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、アルカリ水溶液や温水で処理した際に粘着剤が剥がれたり溶出したりして洗浄液を汚染しない、基材密着性に優れた粘着剤であって、フィルムラベルに使用した場合には高いアルカリ剥離性を発現し、紙ラベルに使用した場合には高い温水剥離性を発現し、かつ、良好な粘着物性を示す粘着剤及び粘着シートの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち、第1の発明は、炭素数4~12のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)と、カルボキシ基を有するアクリレート(a2-1)と、カルボキシ基を有するメタクリレート(a2-2)とを含むモノマー混合物の乳化重合物であるアクリル共重合体(A)を含む、粘着剤に関する。
【0009】
第2の発明は、モノマー混合物100質量%中、カルボキシ基を有するアクリレート(a2-1)とカルボキシ基を有するメタクリレート(a2-2)の合計含有率が、2~8質量%である、前記粘着剤に関する。
【0010】
第3の発明は、前記アクリル共重合体(A)が、カルボキシ基を有するアクリレート(a2-1)と、カルボキシ基を有するメタクリレート(a2-2)の合計100モル%に対し、20~80モル%の塩基性物質(B)存在下でモノマー混合物を乳化重合させて得られる乳化重合物である、前記粘着剤に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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