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公開番号
2025101172
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023217817
出願日
2023-12-25
発明の名称
スクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法
出願人
株式会社石垣
代理人
主分類
B30B
9/14 20060101AFI20250630BHJP(プレス)
要約
【課題】 外筒スクリーン洗浄時にスクリーン底面が洗浄流体供給ゾーンを通過する際、洗浄強度を高めることでスクリーン底面の目詰まりを解消できるスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法を提供する。
【解決手段】 スクリュー軸7の軸心方向に沿って洗浄管13を延設するとともに、スクリーン面に向けて洗浄流体が供給される洗浄流体供給ゾーンを回動しながら通過する外筒スクリーン5を有するスクリュープレスにおいて、予めスクリーン底面28からスクリーンの回転方向に算出した洗浄流体供給ゾーンの回転角度θと、外筒スクリーン洗浄時における外筒スクリーン5の回転速度を設定し、外筒スクリーン5の回転開始からスクリーン底面28の回転角度θを計測し、スクリーン底面28がθ/360回転し、洗浄流体供給ゾーンを通過する間のみ洗浄強度を高めることで、スクリーン底面の目詰まりを解消し、スクリーン全面が均一に洗浄された状態となる。
【選択図】 図7
特許請求の範囲
【請求項1】
スクリュー軸(7)の軸心方向に沿って洗浄管(13)を延設するとともに、スクリーン面に向けて洗浄流体が供給される洗浄流体供給ゾーンを回動しながら通過する外筒スクリーン(5)を有するスクリュープレスにおいて、
予めスクリーン底面(28)からスクリーンの回転方向に算出した洗浄流体供給ゾーンの回転角度θと、
外筒スクリーン洗浄時における外筒スクリーン(5)の回転速度を設定し、
外筒スクリーン(5)の回転開始からスクリーン底面(28)の回転角度θを計測し、
スクリーン底面(28)がθ/360回転し、洗浄流体供給ゾーンを通過する間のみ洗浄強度を高める
ことを特徴とするスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記外筒スクリーン(5)の回転開始からスクリーン底面(28)が洗浄流体供給ゾーンの位置まで回転したことを、時間あるいは検知手段(31A)により算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法。
【請求項3】
前記洗浄強度は、外筒スクリーン(5)の回転速度または洗浄流体の供給方法のうち、少なくともいずれか一方を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法。
【請求項4】
前記検知手段31Aは、
スクリーン底面(28)に設置した検知部(29)に光を照射する非接触式センサ(30)、検知部(29)との接触を検知する接触式センサ、スクリーン底面(28)を撮影する撮像装置のうち、少なくとも1つ以上である
ことを特徴とする請求項2に記載のスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法。
【請求項5】
前記スクリュー軸(7)と一体的に回転するラチェット爪(15a)と、ラチェット爪(15a)の回転軌道に位置し、ラチェット爪(15a)と係止して外筒スクリーン(5)を回転させるストッパー(16a)と、外筒スクリーン(5)と一体的に回転するラチェット爪(15b)と、ラチェット爪(15b)の回転軌道に位置し、ラチェット爪(15b)と係止して外筒スクリーン(5)の回転を阻害するストッパー(16b)と、を有し、
外筒スクリーン(5)の洗浄開始時に、ラチェット爪(15a)がストッパー(16a)に係止したことが検知手段(31B)にて検知された際、
外筒スクリーン(5)が回動を開始すると判断する
ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法。
【請求項6】
前記検知手段31Bは、
ラチェット爪(15a)とストッパー(16a)の係止面の間、ラチェット爪(15b)とストッパー(16b)の係止面の間のいずれか1か所以上に設置した感圧スイッチである
ことを特徴とする請求項5に記載のスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法に関し、特に、スクリーン底面に発生する局所的な目詰まりを効率的に解消できるスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、下水、し尿、あるいは食品生産加工排水等の有機性汚泥を濃縮・脱水するスクリュープレスは一般的に知られている。例えば、特許文献1には、多数の微細孔を有する円筒状の外筒スクリーン内に螺旋羽根を巻き掛けたスクリュー軸を回転自在に設置し、スクリュー軸の一端に供給された原液を他端に向かって搬送しながらろ過脱水するスクリュープレスが開示してある。特許文献1に開示されたスクリュープレスは、1つの駆動装置を用いてスクリュー軸及びスクリーンを回転させる技術であり、脱水運転時にはスクリュー軸のみ反時計回りに回転し、スクリーン洗浄時には時計回りに回転するスクリュー軸に伴ってスクリーンが共回りする機構となっている。
【0003】
また、特許文献2には、スクリュープレスの洗浄機構が開示してあり、脱水運転中にスクリュー軸の負荷が増大した場合、スクリーンドラムが目詰まりしたと判断してスクリーンドラムに高圧流体を噴射して目詰まりを解消する技術が記されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2868146号公報
特開平04-118198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、スクリュープレスのろ過脱水はスクリーンの全面で行われるが、ろ過圧力として、内圧に加えて重力が発生する。特に、内圧及び重力を受けるスクリーンの底面はろ過面の目詰まりが進行しやすいという課題を有していた。特許文献1のスクリュープレスは、図3に示すように、スクリーン他端側の端板に設けたラチェット爪がスクリーン端板に設けたストッパーに係止した状態でスクリーンが停止する構成となっており、ラチェット爪が係止するストッパーが1か所のみに設けられているため、スクリーン停止時のろ過底面の位置は毎回同じ箇所となる。この状態で脱水運転が繰り返し行われるため、スクリーン底面に局所的に目詰まりが生じていた。
【0006】
特許文献2は、目詰まりが生じやすいスクリーンドラム後段の圧搾ゾーン上方に噴射ノズルを設置し、送り軸の負荷が検知された際に高圧流体を噴射して圧搾ゾーンの目詰まりを解消する技術であるが、噴射口を圧搾ゾーン上方のみに設置しているため、スクリーンドラム前段のろ過脱水ゾーンにおける目詰まりを解消できない。スクリーン全面の目詰まりを解消できないまま、脱水運転が行われるため、脱水効率の低下を引き起こす。また、圧搾ゾーンの目詰まりの解消を目的とした技術であり、スクリーン底面の目詰まりの解消に関して記載も示唆もない。
【0007】
本発明は、外筒スクリーン洗浄時にスクリーン底面が洗浄流体供給ゾーンを通過する際に洗浄強度を高めてスクリーン底面を集中的に洗浄することで、スクリーン底面の目詰まりを解消できるスクリュープレスの外筒スクリーン洗浄方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、スクリュー軸の軸心方向に沿って洗浄管を延設するとともに、スクリーン面に向けて洗浄流体が供給される洗浄流体供給ゾーンを回動しながら通過する外筒スクリーンを有するスクリュープレスにおいて、予めスクリーン底面からスクリーンの回転方向に算出した洗浄流体供給ゾーンの回転角度θと、外筒スクリーン洗浄時における外筒スクリーンの回転速度を設定し、外筒スクリーンの回転開始からスクリーン底面の回転角度θを計測し、スクリーン底面がθ/360回転し、洗浄流体供給ゾーンを通過する間のみ洗浄強度を高めることで、目詰まりが生じやすいスクリーン底面を集中的に洗浄できる。
【0009】
前記外筒スクリーンの回転開始からスクリーン底面が洗浄流体供給ゾーンの位置まで回転したことを、時間あるいは検知手段により算出することで、回転角度θを計測できる。
【0010】
前記洗浄強度は、外筒スクリーンの回転速度または洗浄流体の供給方法のうち、少なくともいずれか一方を変更することで、スクリーン底面が集中的に洗浄される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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