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公開番号
2025101916
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219016
出願日
2023-12-26
発明の名称
固定金具および建築物
出願人
積水ハウス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16B
17/00 20060101AFI20250701BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】横架材に対する金具の固定状態の強度低下を抑制できる固定感具、およびその固定金具によって吊下物の固定状態の安定性を維持できる建築物を提供する。
【解決手段】固定金具1は、固定部9を備える。固定部9は、軸方向SAに延びる挿通孔13を有し、かつ、天井梁3Aに打ち込まれる外部ピン14を備える。固定部9は、外部ピン14内に配置されて軸方向SAと交差する交差方向SBに外部ピン14から突出可能に設けられ、かつ、天井梁3Aに係合する係合部材15を備える。固定部9は、係合部材15を交差方向SBに押すように外部ピン14の挿通孔13に挿通する挿通部材16を備える。固定部9は、挿通部材16を付勢する付勢部17と、挿通部材16を付勢部17を介して支持する支持部18と、を備える。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
横架材に吊下物を固定するための固定金具であって、
前記横架材の第1側面に配置されるプレート部と、前記プレート部に設けられて前記吊下物が接続される接続部と、前記プレート部を前記横架材に固定する固定部と、を備え、
前記固定部は、
軸方向に延びる挿通孔を有し、かつ、前記プレート部を貫通して前記横架材に打ち込まれる外部ピンと、
前記外部ピン内に配置されて前記軸方向と交差する交差方向に前記外部ピンから突出可能に設けられ、かつ、前記横架材に係合する係合部材と、
前記係合部材を前記交差方向に押すように前記外部ピンの前記挿通孔に挿通する挿通部材と、
前記挿通部材を付勢する付勢部と、
前記プレート部に設けられて、前記挿通部材を前記付勢部を介して支持する支持部と、を備える、
固定金具。
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【請求項2】
前記プレート部を第1プレート部として、前記横架材において、前記第1プレート部が配置される第1側面と反対側の第2側面に配置される第2プレート部と、前記第1プレート部と前記第2プレート部とを繋ぐ中間プレート部と、をさらに備え、
前記第1プレート部には、前記固定部としての第1固定部が設けられ、
前記第2プレート部には、前記固定部としての第2固定部が設けられ、
前記接続部は、前記中間プレート部に設けられる、
請求項1に記載の固定金具。
【請求項3】
前記挿通部材は、前記外部ピンの前記軸方向に延びるように構成され、
前記付勢部は、前記挿通部材を前記軸方向に押す第1付勢力を付与するように構成され、
前記支持部は、前記挿通部材に前記第1付勢力が加わるように前記付勢部を支持する、
請求項1または2に記載の固定金具。
【請求項4】
前記外部ピンは、前記挿通孔の内周面に雌ねじ部を有し、
前記挿通部材は、前記雌ねじ部に係合する雄ねじ部を有し、かつ、前記外部ピンの前記軸方向に延びるように構成され、
前記付勢部は、前記挿通部材の中心軸を中心として周方向に前記挿通部材を回転させる第2付勢力を付与するように構成され、
前記支持部は、前記挿通部材に前記周方向の前記第2付勢力が加わるように前記付勢部を支持する、
請求項1または2に記載の固定金具。
【請求項5】
前記付勢部の第2付勢力を増大させる付勢力増大部をさらに備え、
前記外部ピンは、前記挿通孔の内周面に雌ねじ部を有し、
前記挿通部材は、前記雌ねじ部に係合する雄ねじ部を有し、かつ、前記外部ピンの前記軸方向に延びるように構成され、
前記付勢部は、前記挿通部材の中心軸を中心として周方向に前記挿通部材を回転させる前記第2付勢力を付与するように構成され、
前記支持部は、前記付勢部を支持し、
前記付勢力増大部は、前記支持部に設けられて、操作に基づいて前記付勢部に前記周方向の前記第2付勢力を増大させる、
請求項1または2に記載の固定金具。
【請求項6】
前記付勢部は、前記挿通部材を嵌め込む嵌め込み部と、
前記挿通部材と前記支持部との間に配置される捩じりばねと、を備え、
前記付勢力増大部は、前記捩じりばねを支持する芯材と、ラチェット歯車と、前記ラチェット歯車に係合するラチェット係合部と、を備え、
前記芯材は、前記嵌め込み部または前記付勢力増大部に支持され、
前記捩じりばねの第1端は、前記挿通部材または前記嵌め込み部に接続され、かつ、前記捩じりばねにおいて前記第1端と反対側の第2端は、前記ラチェット歯車に接続される、
請求項5に記載の固定金具。
【請求項7】
前記雄ねじ部は、第1方向のねじであり、
前記捩じりばねは、前記第1方向に巻くコイルばねであり、
前記ラチェット歯車は、前記第1方向に回転可能となるように構成され、
前記ラチェット係合部は、前記ラチェット歯車が前記第1方向に回転可能かつ前記第1方向と逆方向に回転不可となるように係合する、
請求項6に記載の固定金具。
【請求項8】
前記雄ねじ部は、第1方向のねじであり、
前記捩じりばねは、前記第1方向と逆方向に巻くコイルばねであり、
前記ラチェット歯車は、前記第1方向に回転可能となるように構成され、
前記ラチェット係合部は、前記ラチェット歯車が前記第1方向に回転可能かつ前記第1方向と逆方向に回転不可となるように係合する、
請求項6に記載の固定金具。
【請求項9】
横架材を含む躯体と、前記横架材に設けられる請求項1または2に記載の固定金具と、を備える、
建築物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、固定金具および建築物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
構造材同士を繋ぐための金具をねじによって構造材に固定する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、スプリングを有するナットと、ねじとによって、金具を構造材に固定する。スプリングがねじを付勢するため、ねじの緩みが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-282020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、建築物において吊下物が吊り下げられる場合がある。吊下物は、金具を介して横架材に固定される。金具は、ねじなどの固定部材によって横架材に固定される。この場合、吊下物に荷重が加わる都度、または、吊下物の揺れが生じる都度、金具および固定部材に外力が加わる。そうすると、徐々にねじ孔が拡大する。ねじ孔が拡大すると、ねじが緩む。そして、金具の固定状態が低下する。そこで、横架材に対する金具の固定状態の強度低下を抑制できる、固定金具および建築物を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記課題を解決する固定金具は、横架材に吊下物を固定するための固定金具であって、前記横架材の第1側面に配置されるプレート部と、前記プレート部に設けられて前記吊下物が接続される接続部と、前記プレート部を前記横架材に固定する固定部と、を備え、前記固定部は、軸方向に延びる挿通孔を有し、かつ、前記プレート部を貫通して前記横架材に打ち込まれる外部ピンと、前記外部ピン内に配置されて前記軸方向と交差する交差方向に前記外部ピンから突出可能に設けられ、かつ、前記横架材に係合する係合部材と、前記係合部材を前記交差方向に押すように前記外部ピンの前記挿通孔に挿通する挿通部材と、前記挿通部材を付勢する付勢部と、前記プレート部に設けられて、前記挿通部材を前記付勢部を介して支持する支持部と、を備える。
【0006】
この構成によれば、挿通部材は、係合部材を交差方向に押す。このため、外部ピンが打ち込まれた横架材の孔が拡大すると、係合部材が交差方向に押し出される。これによって、係合部材と横架材の孔との係合が維持され続ける。このようにして、固定金具の固定状態の強度低下を抑制できる。
【0007】
(2)上記(1)に記載の固定金具において、前記プレート部を第1プレート部として、前記横架材において、前記第1プレート部が配置される第1側面と反対側の第2側面に配置される第2プレート部と、前記第1プレート部と前記第2プレート部とを繋ぐ中間プレート部と、をさらに備え、前記第1プレート部には、前記固定部としての第1固定部が設けられ、前記第2プレート部には、前記固定部としての第2固定部が設けられ、前記接続部は、前記中間プレート部に設けられる。
【0008】
この構成によれば、固定金具は、第1固定部および第2固定部によって横架材の第1側面と第2側面とに固定される。これによって、吊下物を介して固定金具にかかる荷重によって、横架材に対して固定金具が傾くことを抑制できる。
【0009】
(3)上記(1)または上記(2)に記載の固定金具において、前記挿通部材は、前記外部ピンの前記軸方向に延びるように構成され、前記付勢部は、前記挿通部材を前記軸方向に押す第1付勢力を付与するように構成され、前記支持部は、前記挿通部材に前記第1付勢力が加わるように前記付勢部を支持する。この構成によれば、挿通部材を軸方向に付勢できる。
【0010】
(4)上記(1)または上記(2)に記載の固定金具において、前記外部ピンは、前記挿通孔の内周面に雌ねじ部を有し、前記挿通部材は、前記雌ねじ部に係合する雄ねじ部を有し、かつ、前記外部ピンの前記軸方向に延びるように構成され、前記付勢部は、前記挿通部材の中心軸を中心として周方向に前記挿通部材を回転させる第2付勢力を付与するように構成され、前記支持部は、前記挿通部材に前記周方向の前記第2付勢力が加わるように前記付勢部を支持する。この構成によれば、第2付勢力によって、外部ピンの挿通孔に挿通部材がねじ込まれるように、挿通部材を付勢できる。
(【0011】以降は省略されています)
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