TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025104136
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023222005
出願日
2023-12-27
発明の名称
リクライニング椅子
出願人
株式会社イトーキ
代理人
個人
,
個人
主分類
A47C
1/032 20060101AFI20250702BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】背もたれの後傾動をガスシリンダで制御する椅子において、操作性に優れた切り替え機構部の構造を開示する。
【解決手段】切り替え機構部ユニット23は、ワイヤ49で引かれるプッシャ36と、プッシャ36で押されるロータ37と、ばね38と、揺動リンク35が嵌入したガイドケース39と、固定カム部を内蔵した第1ブラケット32とを備えている。ワイヤ49が一度ずつ引かれるごとに、ロータ37は間欠回転して前進状態と後退状態とに切り替わる。すると、ガイドケース39を介して揺動リンク35が後ろ向きに回動した状態と、揺動リンク35が手前に戻り回動した状態とに切り替わる。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
脚装置で支持されたベースと、前記ベースの後傾動自在に連結されたバックフレームと、前記バックフレームに設けた背もたれと、前記バックフレームを傾動可能な状態と傾動不能な状態とに切り替える傾動制御用ガスシリンダと、着座者が操作して前記傾動制御用ガスシリンダをロック状態とロック解除状態とに切り替える操作装置と、を備え、
前記操作装置は、着座者が操作する操作部材と、前記操作部材に連結されたワイヤと、前記ワイヤが一度引っ張られる毎に前記傾動制御用ガスシリンダをロック状態とロック解除状態とに交互に切り替える切り替え機構部と、を備えている、
リクライニング椅子。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記操作部材は、非操作時において、前記ロック状態と前記ロック解除状態とで同じ姿勢である、
請求項1に記載したリクライニング椅子。
【請求項3】
前記バックフレームの下部は二股状に分岐していて二股部の前端が前記ベースに連結されており、
前記傾動制御用ガスシリンダは、後ろに向けて高くなる傾斜姿勢で前記バックフレームの二股部に入り込むように配置されており、
前記操作装置の切り替え機構部は前記傾動制御用ガスシリンダの下端部に配置されている、
請求項1又は2に記載したリクライニング椅子。
【請求項4】
前記操作装置の切り替え機構部は、前記ワイヤの引き操作によって前記傾動制御用ガスシリンダの軸心方向にばねに抗して移動する第1作動部材(プッシャ)と、前記第1作動部材の移動によって回転する第2作動部材(ロータリーカム)とを有しており、前記第2部材の回転により、前記傾動制御用ガスシリンダはフリー状態とロック状態とに交互に切り替わるように設定されている、
請求項1又は2に記載したリクライニング椅子。
【請求項5】
前記操作装置において、前記ワイヤは前記切り替え機構部から後ろ側に引き出されている、
請求項1又は2に記載したリクライニング椅子。
【請求項6】
前記操作装置は、前記傾動制御用ガスシリンダの前端が固定されたブラケットと、前記ブラケットを下方から覆うカバーと、を備えており、
前記ブラケットは、前記ベースの後端に設けたリブに左右長手のピンで連結されていて、前記ピンは、前記カバーによって左右動不能に保持されている、
請求項3に記載したリクライニング椅子。
【請求項7】
前記ブラケットは、前記ピンが挿通した上ブラケットと、前記傾動制御用ガスシリンダが固定された下ブラケットとを重ね合わせた構造になっており、前記上ブラケットと下ブラケットとで囲われた空間に、前記第1作動部材と前記第2作動部材と前記ばねが配置されている、
請求項6に記載したリクライニング椅子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、背もたれが後傾動するリクライニング椅子に関し、より詳しくは、リクライニングの制御をガスシリンダで行う椅子に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
リクライニング椅子において、背もたれの後傾を制御する方法としては、カム機構などを使用して姿勢を段階的に調節する方式と、ガスシリンダを使用して後傾姿勢を無段階に調節する方式とがあり、後者の方式は使用者の好みにフィットさせることができる利点がある。
【0003】
そして、リクライニングの制御をガスシリンダで行う場合、ガスシリンダのプッシュバルブを押してロック解除状態(フリー状態)に保持したり、プッシュバルブを戻してロック状態に保持したり操作する必要があり、この操作に関しては、レバーによってプッシュバルブをダイレクトに押し下げる方式と、チューブに挿通されたワイヤを使用する方式とがあり、ワイヤ方式の一例が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-139611公報
【発明の概要】
【0005】
さて、座の昇降を制御する場合は、レバーを引いたときだけガスシリンダのロックが解除されるようになっており、人が指先をレバーから離すと、レバーは元の姿勢に復帰するが、リクライニング用のガスシリンダについては、特許文献1のようにレバー操作によってプッシュバルブを押動するだけの構造では、レバーをロック姿勢とロック解除姿勢とに保持しておく必要がある。
【0006】
そして、レバーは回動式になっていることが一般的であることから、下方に倒し回動させたり上向きに起こし回動させたりしているが、使用者はレバーの姿勢を記憶していないことも多いため、レバーを本来の方向と逆方向に回動させようとして強く力を掛けてしまって、レバーに大きな負荷を掛けてしまうおそれがあった。
【0007】
また、上記した座の昇降レバーは座の側部に配置していることが多く、一般に上向きに引き起こしてロック解除するようになっていることが多く、従って、レバーを使用していない通常の状態では、レバーは下向きの姿勢になっているが、リクライニング制御用のレバーは下向き姿勢と上向き姿勢とのいずれかに保持されるため、昇降操作用レバーと不揃いの状態が生じて見栄えが悪くなることも懸念される。
【0008】
更に、リクライニングのレバーについては、正転操作と逆転操作とを行いやすいように左右長手の軸心回りに回動させることも行われているが、この場合は、リクライニング用のレバーの回動方向が昇降用(高さ調節用)レバーの回動方向と相違するため、見栄えの問題は顕著に現れる。
【0009】
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、改良された切換機構を有するリクライニング椅子を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は、各請求項の構成を含んでいる。このうち請求項1の発明は上位概念を成すものであり、
「脚装置で支持されたベースと、前記ベースの後傾動自在に連結されたバックフレームと、前記バックフレームに設けた背もたれと、前記バックフレームを傾動可能な状態と傾動不能な状態とに切り替える傾動制御用ガスシリンダと、着座者が操作して前記傾動制御用ガスシリンダをロック状態とロック解除状態とに切り替える操作装置と、を備え、
前記操作装置は、着座者が操作する操作部材と、前記操作部材に連結されたワイヤと、前記ワイヤが一度引っ張られる毎に前記傾動制御用ガスシリンダをロック状態とロック解除状態とに交互に切り替える切り替え機構部と、を備えている」
という構成になっている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る