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公開番号
2025106860
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-17
出願番号
2024000437
出願日
2024-01-05
発明の名称
印刷システム、その制御方法、及びプログラム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類
B65H
5/00 20060101AFI20250710BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】除電装置を備える印刷システムにおいて、シートの種類と印刷環境に応じた適切な電荷量でシートの除電を行うことができなかった。
【解決手段】印刷ジョブの設定を解釈し、印刷処理に使用するシートの種類を取得し、印刷環境を取得し、シートの種類と印刷環境に応じた除電用の電荷調整値の目安値を取得し、除電用の電荷調整値の目安値を表示し、調整ダイヤルの設定値の確認を促すメッセージと、印刷処理の続行を指示するための表示を表示するよう制御する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
除電処理の設定を変更可能な除電装置を有する印刷システムであって、
印刷ジョブの設定を解釈し、印刷処理に使用するシートの種類を取得する第1の取得手段と、
印刷環境を取得する第2の取得手段と、
前記シートの種類と前記印刷環境に応じた除電用の電荷調整値の目安値を取得する第3の取得手段と、
前記除電用の電荷調整値の目安値を表示し、調整ダイヤルの設定値の確認を促すメッセージと、前記印刷処理の続行を指示するための表示を表示手段に表示するよう制御する制御手段
を有することを特徴とする印刷システム。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記第2の取得手段は、環境センサーが検出した温度と湿度に基づいて前記印刷環境を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記印刷環境は、温度と湿度とに基づく環境テーブルにおいて複数に区分されたものであり、
前記第2の取得手段は、前記環境センサーが検出した温度と湿度を該環境テーブルと照合することにより前記印刷環境を取得する
ことを特徴とする請求項2に印刷システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記表示手段に表示された印刷の続行を指示する表示に対して操作があるまで印刷処理を待機するよう制御する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記設定値を取得する第4の取得手段を有し、
前記制御手段は、
前記第4の取得手段で取得した前記設定値が前記除電用の電荷調整値の目安値の範囲内である場合には、前記表示手段による表示を行わないよう制御する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項6】
除電処理の設定を変更可能な除電装置を有する印刷システムの制御方法であって、
印刷ジョブの設定を解釈し、印刷処理に使用するシートの種類を取得する第1の取得工程と、
印刷環境を取得する第2の取得工程と、
前記シートの種類と前記印刷環境に応じた除電用の電荷調整値の目安値を取得する第3の取得工程と、
前記除電用の電荷調整値の目安値を表示し、調整ダイヤルの設定値の確認を促すメッセージと、前記印刷処理の続行を指示するための表示を表示手段に表示するよう制御する制御工程
を有することを特徴とする印刷システムの制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の印刷システムの制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電したシートを除電するための除電機能を備えた印刷システム、その制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷作業に用いる記録媒体(以下「シート」という。)は、電子写真プロセスの過程における残荷電、もしくはシート搬送中に生じる搬送ローラーやガイドとの僅かな摩擦により、静電気を帯びた状態で搬送される。そしてこの静電気により、シート同士が貼り付いてしまうことがある。また、埃や紙粉が成果物に付着することによる成果物の品質が低下することがある。
普通紙等はシート自体が持つ電気抵抗が低く、シート内で電荷が移動しやすく、帯電量自体も小さいため解消も早い。しかし、厚紙や合成紙、コート紙といった合成樹脂(プラスチック)を用いたシートは、シート自体が持つ電気抵抗が高く、シート内での電荷移動が起こりにくい。そのため、結果として合成紙やコート紙のようなシートほど帯電しやすく、電荷が残りやすいという傾向がある。また、環境、特に湿度の影響を受けやすく、湿度が低い環境ほど空気中への放電量が減る影響で、静電気を帯びやすくなることが一般的に知られている。
仮にシート同士が貼り付いた状態で後処理を行うと、シートの整合処理に影響を及ぼし、後処理の品質が低下するばかりか、後処理時の給紙不良や搬送不良によるジャム(JAM)を誘発し、シートや機器へダメージを与えかねない。
そのため、このようなリスクを発生させないよう、後処理の実施前に、印刷工程後のシートの静電気を除電することが望ましい。そこで、シート搬送方向の下流に位置する搬送ローラー対に対して電圧を印加することで、シートに帯電した電荷を打ち消す提案などがなされている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-258881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような、従来の搬送ローラーに電圧を印加した構成(以下「除電ローラー」という。)による除電は、シートに帯電している電荷と逆の電荷を、除電ローラーを介してシートに与えることにより、帯電している静電気を打ち消すものである。そのため、除電ローラーによる除電量の設定(除電ローラーへのシートと逆の電荷の印加)は、シートの帯電量に合わせて実施される必要がある。つまりこれは、湿度といった印刷環境やシートの種類ごとに、最適な除電用の電荷調整値というものが存在するということである。
なお、仮にユーザが除電用の電荷調整値を確認せずに印刷を開始してしまった場合、不適切な電荷調整値が設定された状態で、シートに対して除電制御が実施されてしまう可能性がある。このような場合、逆に、シートを帯電させてしまうこととなり、更なるシートの貼り付きに繋がってしまう可能性があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、シートの種類と印刷環境に応じた適切な電荷量で除電を行うことができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、除電処理の設定を変更可能な除電装置を有する印刷システムであって、印刷ジョブの設定を解釈し、印刷処理に使用するシートの種類を取得する第1の取得手段と、印刷環境を取得する第2の取得手段と、前記シートの種類と前記印刷環境に応じた除電用の電荷調整値の目安値を取得する第3の取得手段と、前記除電用の電荷調整値の目安値を表示し、調整ダイヤルの設定値の確認を促すメッセージと、前記印刷処理の続行を指示するための表示を表示手段に表示するよう制御する制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、シートの種類および印刷環境に応じた適切な電荷量で除電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態を示すシステムの全体構成を例示する図。
本実施形態の印刷システムのハードウェア構成を例示するブロック図。
本実施形態の印刷システムの断面を例示する図。
本実施形態の印刷システムに含まれる印刷装置の操作部を例示する図。
本実施形態の印刷システムに含まれる除電装置の操作部を例示する図。
本実施形態の印刷システムに含まれる除電装置での除電処理が実施される様子を模式的に表す図。
実施形態1の印刷処理を説明するフローチャート。
実施形態2の印刷処理を説明するフローチャート。
印刷開始確認画面を例示する図。
印刷環境テーブルを例示する図。
電荷調整値テーブルを例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[実施形態1]
【0009】
・システムの全体構成
図1は、本発明の一実施形態を示すシステムの全体構成を例示する図である。
本実施形態のシステムは、印刷システム1000、クライアントコンピュータであるPC102を有し、それらが相互にネットワーク101を介して接続されている。
PC102は、ネットワーク101を介して、印刷システム1000へ印刷ジョブである(ページ記述言語)コードデータを送信することが可能である。
・印刷システムのハードウェア構成
図2は、印刷システム1000のハードウェア構成を例示するブロック図である。
印刷システム1000は、図中点線で囲まれた部分である印刷装置100と、シート処理装置200とを有する。なお、印刷装置100には、任意の台数のシート処理装置200を接続することができる。本実施形態のシート処理装置200は、除電装置200-3a、中綴じ製本機200-3bからなる例で説明する。また、本実施形態では、印刷装置100として、コピー機能及びプリンタ機能等、複数の機能を有するMFP(Multi Function Peripheral)を例に取り説明する。しかし、印刷装置100は、コピー機能のみ、あるいは、プリンタ機能のみの単一機能型の印刷装置であってもよい。本実施形態では、一例として、印刷システム1000が以下に説明する各種構成要件を具備するものとする。
印刷システム1000は、印刷装置100で印刷されたシート(「用紙」ともいう。)に対するシート処理を、印刷装置100に接続されたシート処理装置200により実行できるように構成されている。ただし、シート処理装置200を接続せずに印刷装置100のみで印刷システム1000を構成することも可能である。
【0010】
(除電装置)
除電装置200-3aは、印刷装置100と通信可能に構成され、印刷装置100からの指示を受け、後述するような除電処理を実行することができる。
除電操作部220は、後述する図5のような構成となっており、除電操作部220を介して、ユーザは除電装置200-3aに対する設定を行うことができる。
なお、後述するような本体操作部204を介して、ユーザが除電装置200-3aに対する設定を行うことができるようにしてもよい。
(中綴じ製本機)
中綴じ製本機200-3bは、印刷装置100と通信可能に構成され、印刷装置100からの指示を受け、後述するようなシート処理を実行することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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