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公開番号2025107686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001037
出願日2024-01-09
発明の名称ポリエステル樹脂組成物およびそれを成形してなる成形品
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類C08L 67/00 20060101AFI20250714BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐摩耗性、剛性に優れ、固化押出成形用途へ好適に用いるための高い溶融粘度を有しかつその滞留安定性に優れる樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体品を提供する。
【解決手段】(A)熱可塑性ポリエステル樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ワラストナイト(B成分)を10~70重量部、(C)5%重量減少温度が370℃以上であるカルボジイミド化合物(C成分)を0.05~2重量部含有するポリエステル樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)熱可塑性ポリエステル樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ワラストナイト(B成分)を10~70重量部、(C)5%重量減少温度が370℃以上であるカルボジイミド化合物(C成分)を0.05~2重量部含有するポリエステル樹脂組成物。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
A成分100重量部に対して、(D)熱可塑性ポリエステル樹脂と反応性を有する官能基を分子内に1個以上有するシランカップリング剤(D成分)0.01~2重量部を含有する請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
D成分がエポキシ基を有するシランカップリング剤である請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
C成分が下記式(1)で表される環状カルボジイミド化合物である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
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2025107686000010.jpg
33
65
(式(1)中、Xは下記式(2)で表される4価の基であり、Ar

~Ar

は各々独立に、炭素数1~6のアルキル基もしくはフェニル基で置換されていてもよい、オルトフェニレン基または1,2-ナフタレン-ジイル基である。)
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2025107686000011.jpg
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【請求項5】
A成分が、末端カルボキシ基濃度が40eq/10

kg以下であるポリブチレンナフタレート樹脂である請求項1または3に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
A成分100重量部に対して、(E)リン酸エステルおよびホスホン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種のリン化合物(E成分)0.005~0.5重量部を含有する請求項1または3に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
固化押出成形に用いられる請求項1または3に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1または3に記載の樹脂組成物を成形してなる成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐摩耗性、剛性に優れ、固化押出成形用途へ好適に用いるための高い溶融粘度を有しかつその滞留安定性に優れる樹脂組成物およびそれを成形してなる成形品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、熱可塑性ポリエステル樹脂はその優れた低吸水性から環境変化による機械特性の変化および寸法変化が少なく安定した性能を発揮できることから、電気電子部品用途、家電用途および自動車用部品用途に広く使用されている。また、表面硬度が高く耐摩耗性に優れるという特性から、各種ギアや軸受けといった機械要素部品への適用が期待されている。
【0003】
機械要素部品には多様な形状が存在しその厚みも様々であることから、経済性に優れる射出成形法に加えて、固化押出成形法によって丸棒および厚肉の板状の成形品を作成し、次いで切削加工を行うことによって所望の製品形状へと仕上げる手段が採られている。固化押出成形では押出機のダイから金型に入った樹脂が冷やされて収縮する際に大きなひずみが発生するため、それに耐えられる高粘度の樹脂材料が必要となる。また、発生するひずみを抑えるために押出速度は極力低くする必要があり、樹脂材料は溶融状態で押出機内に滞留することとなるためこのような環境下でも高い溶融粘度を保持できる特性が求められる。
【0004】
加えて、機械要素部品に用いられる樹脂材料には動力伝達のロスを低減し、他の部品の荷重を支えるために剛性が求められる。
【0005】
特許文献1には、高粘度のポリブチレンテレフタレート樹脂、高分子型帯電防止剤およびポリオレフィン樹脂からなる押出成形用樹脂組成物、特許文献2には、ポリブチレンナフタレート樹脂および変性超高分子量ポリエチレン樹脂からなる樹脂組成物が開示されているが、充填材を含まないため剛性および耐摩耗性が不足している。さらに溶融粘度およびその滞留安定性については何ら記載がない。特許文献3には熱可塑性ポリエステル樹脂、非繊維状無機充填材および熱可塑性ポリエステル樹脂と反応性を有する化合物からなる樹脂組成物が開示されているが、剛性が不十分であり、耐摩耗性、溶融粘度およびその滞留安定性については何ら記載がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-96837号公報
特開2021-127382号公報
特開2000-109655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、耐摩耗性、剛性に優れ、固化押出成形用途へ好適に用いるための高い溶融粘度を有しかつその滞留安定性に優れる樹脂組成物およびそれを成形してなる成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上述の課題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性ポリエステル樹脂、ワラストナイトおよび特定のカルボジイミド化合物を特定の割合で配合することにより、上記目的を達成することを見出し本発明に至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.(A)熱可塑性ポリエステル樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ワラストナイト(B成分)を10~70重量部、(C)5%重量減少温度が370℃以上であるカルボジイミド化合物(C成分)を0.05~2重量部含有するポリエステル樹脂組成物。
2.A成分100重量部に対して、(D)熱可塑性ポリエステル樹脂と反応性を有する官能基を分子内に1個以上有するシランカップリング剤(D成分)0.01~2重量部を含有する前項1に記載の樹脂組成物。
3.D成分がエポキシ基を有するシランカップリング剤である前項2に記載の樹脂組成物。
4.C成分が下記式(1)で表される環状カルボジイミド化合物である前項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
【0010】
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65
(式(1)中、Xは下記式(2)で表される4価の基であり、Ar

~Ar

は各々独立に、炭素数1~6のアルキル基もしくはフェニル基で置換されていてもよい、オルトフェニレン基または1,2-ナフタレン-ジイル基である。)
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(【0011】以降は省略されています)

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