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公開番号2025109219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024002919
出願日2024-01-12
発明の名称医療装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G06F 11/07 20060101AFI20250717BHJP(計算;計数)
要約【課題】オペレーティングシステムが起動しない医療装置から、記憶されているデータを読み出せる仕組みを提供する。
【解決手段】マイクロコントローラ120は、医療装置のディスプレイ108を制御する共に、メインのプロセッサ1002からの指示に応じて、医療装置で発生したイベントを表すログデータを不揮発性記憶装置122に記憶させる。何らかの理由でプロセッサ1002がオペレーティングシステムを起動できないとき、マイクロコントローラ120は、電源装置130からの電力により、フォトダイオード110a又は110bと、マイク112に対するユーザの入力を検出し、ログデータ出力指示を認識する。すると、マイクロコントローラ120は、不揮発性記憶装置122内のログデータを例えばスピーカ114から音信号として出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
オペレーティングシステムにより制御される医療装置であって、
データを記憶する記憶装置と、
所定の物理量を検出するセンサと、
音信号又は光信号を出力可能な出力装置と、
ユーザからデータ読み出しの指示があった否かを前記センサの検出結果に基づいて判定し、前記読み出しの指示があったと判定した場合に、前記記憶装置からデータを読み出し、読み出した前記データを表す音信号又は光信号を前記出力装置に出力させるための制御を実行するコントローラと、
前記オペレーティングシステムが起動しない場合でも、前記記憶装置、前記センサ、前記出力装置、及び前記コントローラに対して電力を供給可能な電源ユニットと、
を備える医療装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記センサとして、それぞれ異なる種類の物理量を検出する複数のセンサを備え、
前記コントローラは、前記複数のセンサがそれぞれ所定の検出結果を出力した場合に、前記読み出しの指示があったと判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
【請求項3】
前記複数のセンサは、前記医療装置の筐体のうち、前記医療装置をユーザが把持又は操作する際に同時に触れる可能性が低い別々の位置に設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の医療装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記読み出しの指示に応じて前記記憶装置から前記データを読み出して前記出力装置から出力する準備ができた場合に、準備完了の旨を示す所定の音信号又は光信号を前記出力装置に出力させると共に、前記所定の音信号又は光信号の出力の後、前記記憶装置から読み出した前記データを表す音信号又は光信号を前記出力装置に出力させる
ことを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
【請求項5】
前記コントローラが実行するソフトウエアを記憶する第2の記憶装置を更に備えると共に、前記ソフトウエアをアップデートするアップデートデータを表す音信号又は光信号を受信するための受信装置を備え、
前記コントローラは、
ユーザから前記ソフトウエアのアップデートの指示があった否かを前記センサの検出結果に基づいて判定し、前記アップデートの指示があったと判定した場合に、外部装置が音信号又は光信号として送信するアップデートデータを、前記受信装置を介して受信し、受信した前記アップデートデータを用いて前記第2の記憶装置内の前記ソフトウエアをアップデートする、
ことを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
【請求項6】
前記センサは、音信号又は光信号を検出するものであり、前記受信装置としても兼用される、ことを特徴とする請求項5に記載の医療装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療装置に関し、特に医療装置からのデータの回収ための仕組みに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
超音波診断装置等の医療装置の多くは、コンピュータを内蔵している。医療装置の電源スイッチがオンされると、医療装置に内蔵されるコンピュータの起動ディスクに記憶されたオペレーティングシステムが起動され、そのオペレーティングシステムの制御のもとで、医療装置の動作に必要な様々なソフトウエアが実行される。
【0003】
また医療装置の多くは、不具合の原因解析等のために、医療装置が実行した動作についてのログデータや、医療装置において発生したイベントについてのログデータ等を、例えば内蔵する不揮発性の記憶装置に、記録している。医療装置に不具合が発生した場合、メーカー等が派遣した保守員が、記憶装置からログデータを読み出して、不具合の原因の解析を行う。
【0004】
例えば特許文献1には、医療装置の操作パネルに及んだ衝撃に関する情報を、後で参照できるようメモリに記録する仕組みが示されている。
【0005】
特許文献2には、機器が持つUSB(Universal Serial Bus)を介したデータ通信のためのアプリケーションが起動できない場合でも、機器内の記憶装置に記憶されているデータを外部に読み出すシステムが開示されている。このシステムでは、機器のUSB端子にデータ出力端末を接続し、データ取得端末から機器に電力を供給する。そして、データ取得端末は、アプリケーション層よりも下位層の通信規格に従って機器と通信し、機器内の記憶装置からデータを読み出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-11622号公報
特開2016-151874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、医療装置のメインのプロセッサ又は起動ディスクが故障している場合等には、電源スイッチをオンしても、医療装置のオペレーティングシステムは起動しない。オペレーティングシステムが起動しないと、医療装置が備える各種のユーザインタフェースやデータ入出力装置が動作しないので、記憶装置に記憶されているログデータ等のデータを読み出すことができない。
【0008】
本発明は、オペレーティングシステムが起動しない医療装置から、記憶されているデータを読み出せる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書で開示する医療装置は、オペレーティングシステムにより制御される医療装置であって、データを記憶する記憶装置と、所定の物理量を検出するセンサと、音信号又は光信号を出力可能な出力装置と、ユーザからデータ読み出しの指示があった否かを前記センサの検出結果に基づいて判定し、前記読み出しの指示があったと判定した場合に、前記記憶装置からデータを読み出し、読み出した前記データを表す音信号又は光信号を前記出力装置に出力させるための制御を実行するコントローラと、前記オペレーティングシステムが起動しない場合でも、前記記憶装置、前記センサ、前記出力装置、及び前記コントローラに対して電力を供給可能な電源ユニットと、を備える。
【0010】
この医療装置は、オペレーティングシステムが起動しない場合に、ユーザがセンサに対して所定の入力を行うことにより、コントローラに対して記憶装置からのデータの出力を指示することができる。そして、コントローラは、その指示に従って、記憶装置からデータを読み出し、そのデータを出力装置から音信号又は光信号として出力し、ユーザは自分の端末でその音信号又は光信号を受信することにより、そのデータを端末内に取得する。
(【0011】以降は省略されています)

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