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公開番号2025110465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004313
出願日2024-01-16
発明の名称レンズ装置およびその制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/08 20210101AFI20250722BHJP(光学)
要約【課題】同時駆動される複数の光学素子に対して適切に電力を供給する。
【解決手段】レンズ装置100は、第1の光学素子104と第2の光学素子125を有し、焦点距離が可変である。該レンズ装置は、第1の光学素子を駆動する第1の駆動手段108と、第2の光学素子を駆動する第2の駆動手段126と、第1および第2の駆動手段に電力を供給する電力供給手段128と、電力の供給を制御する制御手段112とを有する。制御手段は、焦点距離に関する情報を取得し、第1の駆動手段と第2の駆動手段の両方に電力を供給する際に、第1の駆動手段に供給される電力に対する第1の上限値と第2の駆動手段に供給される電力に対する第2の上限値を焦点距離に関する情報に応じて変更する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の光学素子と第2の光学素子を有し、焦点距離が可変であるレンズ装置であって、
前記第1の光学素子を駆動する第1の駆動手段と、
前記第2の光学素子を駆動する第2の駆動手段と、
前記第1および第2の駆動手段に電力を供給する電力供給手段と、
前記電力の供給を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
前記焦点距離に関する情報を取得し、
前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段の両方に電力を供給する際に、前記第1の駆動手段に供給される電力に対する第1の上限値と前記第2の駆動手段に供給される電力に対する第2の上限値を前記焦点距離に関する情報に応じて変更することを特徴とするレンズ装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御手段は、前記焦点距離に関する情報に応じて、前記第1および第2の上限値のうち一方を増加させ、他方を減少させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記焦点距離が長くなる又は短くなるほど前記第1および第2の上限値のうち一方が大きくなり、他方が小さくなるように、前記第1および第2の上限値を前記焦点距離に関する情報に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項4】
前記制御手段は、所定焦点距離における前記第1および第2の上限値を基準値とし、該基準値に前記焦点距離に関する情報に応じた係数を適用することで、前記第1および第2の上限値を前記焦点距離に関する情報に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項5】
互いに異なる焦点距離における前記第1および第2の上限値に関するデータを記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、前記データを用いて、前記第1および第2の上限値を前記焦点距離に関する情報に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項6】
前記第1の光学素子は、光軸に対して移動して像振れを補正する補正レンズであり、
前記第2の光学素子は、光軸に沿って移動することで変倍を行うズームレンズであることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項7】
前記電力供給手段は、前記レンズ装置に接続された撮像装置または外部電源から供給される電力を用いて前記第1および第2の駆動手段に電力を供給することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のレンズ装置が着脱可能に装着され、前記電力供給手段に電力を供給することを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
第1の光学素子と第2の光学素子を有し、焦点距離が可変であるレンズ装置の制御方法であって、
前記焦点距離に関する情報を取得するステップと、
前記第1の光学素子を駆動する第1の駆動手段と前記第2の光学素子を駆動する第2の駆動手段の両方に電力を供給する際に、前記第1の駆動手段に供給される電力に対する第1の上限値と前記第2の駆動手段に供給される電力に対する第2の上限値を前記焦点距離に関する情報に応じて変更するステップとを有することを特徴とする制御方法。
【請求項10】
請求項9に記載の制御方法に従う処理を、前記レンズ装置のコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置等から電力供給を受けるレンズ装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
撮像装置に着脱可能に装着されるレンズ装置(交換レンズ)では、レンズや絞り等の複数の光学素子を同時に駆動する場合がある。ただし、レンズ装置が撮像装置から電力供給を受けるカメラシステムでは、レンズ装置内で使用できる電力には制限がある。
【0003】
特許文献1には、同時に駆動する複数の光学素子の駆動量に応じて各光学素子の駆動に配分する電力を設定することで、複数の光学素子の同時駆動で使用される合計電力(総使用電力)が所定電力を超えないようにするレンズ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6700756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のレンズ装置では、光学素子の駆動速度(駆動時間)によって使用電力が変化することを前提としており、焦点距離等の光学特性によって使用電力が変化することについては考慮されていない。このため、焦点距離が可変であるズームレンズ装置において複数の光学素子の同時駆動を行うと、それら光学素子の駆動に対して電力を分配に分配することができず、各光学素子の駆動性能が制限されるおそれがある。
【0006】
本発明は、同時駆動される複数の光学素子に対して適切に電力を供給できるようにしたレンズ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面としてのレンズ装置は、第1の光学素子と第2の光学素子を有し、焦点距離が可変である。該レンズ装置は、第1の光学素子を駆動する第1の駆動手段と、第2の光学素子を駆動する第2の駆動手段と、第1および第2の駆動手段に電力を供給する電力供給手段と、電力の供給を制御する制御手段とを有する。制御手段は、焦点距離に関する情報を取得し、第1の駆動手段と第2の駆動手段の両方に電力を供給する際に、第1の駆動手段に供給される電力に対する第1の上限値と第2の駆動手段に供給される電力に対する第2の上限値を焦点距離に関する情報に応じて変更することを特徴とする。
【0008】
また本発明の他の一側面としての制御方法は、第1の光学素子と第2の光学素子を有し、焦点距離が可変であるレンズ装置に適用される。該制御方法は、焦点距離に関する情報を取得するステップと、第1の光学素子を駆動する第1の駆動手段と第2の光学素子を駆動する第2の駆動手段の両方に電力を供給する際に、第1の駆動手段に供給される電力に対する第1の上限値と第2の駆動手段に供給される電力に対する第2の上限値を焦点距離に関する情報に応じて変更するステップとを有することを特徴とする。なお、上記制御方法に従う処理をコンピュータに実行させるプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、レンズ装置内で同時駆動される複数の光学素子に対して適切に電力を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例のカメラシステムの構成を示すブロック図。
実施例のカメラシステムにおける電源系統を示すブロック図。
実施例のカメラシステムにおける焦点距離と使用電力を説明する図。
実施例における制御処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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