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公開番号
2025110667
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004626
出願日
2024-01-16
発明の名称
蓋材用の積層体、蓋材および容器
出願人
特種東海製紙株式会社
代理人
主分類
B32B
27/10 20060101AFI20250722BHJP(積層体)
要約
【課題】
低環境負荷であり、イージーピール性を有することにより、容器本体の強度が弱い場合でも剥離時に容器本体の破損等を起こすことなく簡単に剥離できる、蓋材用の積層体、及び、蓋材等を提供すること。
【解決手段】
紙基材、及び、ヒートシール層を備える積層体であって、ヒートシール層の乾燥重量は1g/m
2
以上10g/m
2
以下であり、積層体のヒートシール面どうしを150℃(片側加熱)、熱板幅10mm、2秒間、1.5kgf/cm
2
の条件でシールし、JIS Z 0238に記載の方法で測定した剥離強度が4.0N/15mm以下である、蓋材用の積層体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
蓋材用の積層体であって、
紙基材と、
ヒートシール層
を少なくとも含み、
前記ヒートシール層の乾燥重量は1g/m
2
以上10g/m
2
以下であり、
積層体のヒートシール面どうしを150℃(片側加熱)、熱板幅10mm、2秒間、1.5kgf/cm
2
の条件でシールし、JIS Z 0238(1998)に記載の方法で測定した剥離強度が4.0N/15mm以下である、蓋材用の積層体。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記ヒートシール層が熱可塑性樹脂を主成分とする、請求項1に記載の蓋材用の積層体。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂がアクリル系樹脂である、請求項2に記載の蓋材用の積層体。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂が、110℃以上の融点またはガラス転移点を持つことを特徴とする、請求項2または3に記載の蓋材用の積層体。
【請求項5】
前記ヒートシール層がワックス成分を含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓋材用の積層体。
【請求項6】
前記ヒートシール層が塗工層または印刷層である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓋材用の積層体。
【請求項7】
前記ヒートシール層が積層体表面の一部のみを占める不連続な層である、請求項6に記載の蓋材用の積層体。
【請求項8】
前記蓋材が開口部を有する容器本体の蓋材であり、
前記容器本体が紙またはパルプモウルドからなる、請求項1から請求項3のいずれかにに記載の蓋材用の積層体。
【請求項9】
前記容器本体が熱可塑性樹脂フィルムを含まない、請求項8に記載の蓋材用の積層体。
【請求項10】
前記紙基材と前記ヒートシール層の間に、少なくとも1つの中間層を含む請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓋材用の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋材用の積層体、蓋材、およびその蓋材を備える容器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
食品包装の分野において、調理済み冷凍食品や即席麺、ヨーグルトなどを包装する方法として、成形された容器本体に食品を入れ、ヒートシール層を持つ蓋材を熱接着し、容器開口部を密封する方法が知られている。このような包装に使用される蓋材として、簡便性、衛生上の観点から、手で簡単に開封できることや、容器本体の破れを生じさせず、きれいに開封できる、いわゆるイージーピール性を有することが求められる。
【0003】
また昨今、石油由来のプラスチック使用量の削減が求められており、環境負荷を低減できる材料として紙素材を使用した包装材料の需要が高まっており、食品容器本体やその蓋材についても紙素材を使用することが求められている。
【0004】
紙素材を使用した容器本体に蓋材をヒートシールさせた容器として、例えば、特許文献1には、パルプモウルド容器本体にポリエチレンテレフタレートおよび直鎖状低密度ポリエチレンから構成されるフィルムをヒートシールした容器が開示されている。
【0005】
また、イージーピール性を持ち、紙基材を使用した蓋材として、例えば、特許文献2には、紙基材上に二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム及びイージーピール性を有するフィルムを順に貼り合わせた積層体からなる蓋材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-227293号公報
特開2023-1077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記のように、環境負荷を低減するために、紙基材を使用し、プラスチック使用量を削減した蓋材として使用可能な積層体が求められている。また、食品を入れる容器本体についてもパルプモウルドや紙カップなど、紙素材のものが同様に求められている。しかし、紙素材の容器本体は一般にプラスチック素材の容器本体と比べて強度が低いため、イージーピール性を有するフィルムを使用した蓋材を使用してもヒートシール強度が過剰であり、開封時に容器本体が破れてしまう問題があった。容器本体が破れると、破れた箇所から発生した紙片などが食品などに混入する恐れがあるため好ましくない。
【0008】
また、容器本体の破れを低減するため、容器本体内部に樹脂フィルムを貼合するなどして容器本体の強度を補強する方法もあるが、容器本体における樹脂の割合が大きくなりすぎるため、環境負荷の観点から好ましくない。
【0009】
本発明は、低環境負荷であり、容器本体がプラスチック素材、紙素材どちらであっても容器本体や蓋の破れを生じさせず、きれいに開封でき、イージーピール性を有する蓋材として使用可能な積層体、及び、蓋材等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様は、蓋材用の積層体であって、
紙基材と、
ヒートシール層
を少なくとも含み、
前記ヒートシール層の乾燥重量は1g/m
2
以上10g/m
2
以下であり、
積層体のヒートシール面どうしを150℃(片側加熱)、熱板幅10mm、2秒間、1.5kgf/cm
2
の条件でシールし、JIS Z 0238(1998)に記載の方法で測定した剥離強度が4.0N/15mm以下である、蓋材用の積層体である。
(【0011】以降は省略されています)
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