TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025112915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007453
出願日2024-01-22
発明の名称ナースコール子機用ホルダ
出願人株式会社ケアコム
代理人個人
主分類A61G 12/00 20060101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】複数タイプのナースコール子機をウォールユニットにおいて安定的に懸架することが可能なナースコール子機用ホルダを提供する。
【解決手段】基部31と一対の挟持片32とを備え、一対の挟持片32をそれぞれ、前方延伸部32aおよび内方延伸部32bを有する略L字形状のアーム片とし、一対の内方延伸部32bの先端どうしが空隙32cを介して対向するように構成する。そして、一対の前方延伸部32aどうしの離間距離をハンド形子機のフックの幅より大きく構成し、かつ、空隙32cの幅をフックの幅より狭く構成することにより、内側に延びる一対の内方延伸部32bによってハンド形子機のフックを懸架可能にするとともに、空隙32cからハンド形子機のハンガーを入れて何れかの弾性挟持片32に懸架することを可能とし、さらに、握り押しボタンの筐体を挟持片32の弾性力によって把持可能とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
壁面に設けられたウォールユニットにおいてナースコール子機を懸架するナースコール子機用ホルダであって、
基部と、
上記基部の左右の側面から突出された一対の弾性挟持片とを備え、
上記一対の弾性挟持片はそれぞれ、上記基部から前方に延びる前方延伸部および当該前方延伸部の終端から曲がって内側に延びる内方延伸部を有する略L字形状のアーム片から成り、一対の内方延伸部の先端どうしが空隙を介して対向するように構成され、
上記一対の弾性挟持片の上記前方延伸部どうしの離間距離が、ハンド形子機を懸架するためのフックの幅より大きく構成され、かつ、上記空隙の幅が上記フックの幅より狭く構成されている
ことを特徴とするナースコール子機用ホルダ。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
上記一対の弾性挟持片の上記前方延伸部どうしの離間距離が、握り押しボタンの筐体の一部の断面径より大きく、かつ、上記基部から上記内方延伸部までの離間距離が、上記一部の断面径より小さく構成されていることを特徴とする請求項1に記載のナースコール子機用ホルダ。
【請求項3】
上記基部は、上記壁面に取り付けられるカバープレートの開口に嵌められるベースユニットに設けられた突出構造に篏合するように形成された凹構造の装着部を備え、上記基部が上記突出構造に対して着脱可能に構成され、
上記ベースユニットに設けられた上記突出構造の幅が上記開口の幅より狭いのに対し、上記ナースコール子機用ホルダの幅は上記開口の幅より広い
ことを特徴とする請求項1または2に記載のナースコール子機用ホルダ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に設けられたウォールユニットにおいてナースコール子機を懸架するナースコール子機用ホルダに用いて好適なものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、ナースコールシステムは、ベッドサイド等に設置されるナースコール子機と、ベッドサイド等の壁面に埋め込み設置されるウォールユニットと、病室の出入口近傍に設置される廊下灯と、看護師などの医療従事者が常駐するナースステーション等に設置されるナースコール親機とを備えて構成されている。
【0003】
ナースコール子機には種々のタイプがある。例えば、図7(a)に示すように、呼出ボタン201の他にスピーカ202およびマイク203を備えて通話を可能としたタイプのハンド形子機200と呼ばれるナースコール子機や、図7(b)のように、呼出ボタン211のみを備えたタイプの握り押しボタン210と呼ばれるナースコール子機が存在する。
【0004】
また、ウォールユニットにも種々のタイプがある。例えば、ナースコール子機のコードの先端に設けられたプラグを接続する差込口を備えるとともに、呼出ボタン、スピーカおよびマイクを備えて通話を行うことが可能なタイプの壁埋込形子機と呼ばれるウォールユニットが存在する。また、ナースコール子機のプラグを接続する差込口を備えているが、呼出ボタン、スピーカおよびマイクを備えていないタイプのコンセントと呼ばれるウォールユニットも存在する。
【0005】
さらに、ウォールユニットの中には、図8に示すように、差込口301の他に、図7(a)に示したハンド形子機200が備えるハンガー204を懸架することが可能なフック302を備えたものも存在する。通常、ハンド形子機200にはハンガー204を有しているものが多いため、ウォールユニットのフック302にハンド形子機200のハンガー204を懸架することが可能である。しかしながら、図7(b)に示した握り押しボタン210はハンガーを持たないため、フック302に懸架することができない。
【0006】
これに対し、握り押しボタンのコードの先端に設けられたプラグを挿入可能な支持孔を一端に有するホルダ本体の他端に、握り押しボタンの筐体を把持する把持部を備えたナースコール子機用ホルダが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のホルダにおいて、ホルダ本体は、常温で弾性を持つ高分子物質であるエラストマー素材等により構成される。また、把持部はホルダ本体と一体成型され、把持部の幅は握り押しボタンの筐体の幅よりも狭く形成される。これにより、把持部がその弾性力によって握り押しボタンの筐体を好適に把持することが可能となり、ハンガーを持たない握り押しボタンをウォールユニットにおいて安定的に懸架することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6537140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載のホルダでは、把持部の形状が握り押しボタンの筐体の形状に合わせて形成されており、握り押しボタン以外のナースコール子機を安定的に懸架することは難しい。例えば、図7(a)に示したハンド形子機と呼ばれるタイプのナースコール子機を特許文献1のホルダに安定的に懸架することは困難である。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、複数タイプのナースコール子機をウォールユニットにおいて安定的に懸架することが可能なナースコール子機用ホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した課題を解決するために、本発明のナースコール子機用ホルダは、基部と、当該基部の左右の側面から突出された一対の弾性挟持片とを備え、一対の弾性挟持片をそれぞれ、基部から前方に延びる前方延伸部および当該前方延伸部の終端から曲がって内側に延びる内方延伸部を有する略L字形状のアーム片とし、一対の内方延伸部の先端どうしが空隙を介して対向するように構成する。そして、一対の弾性挟持片の前方延伸部どうしの離間距離を、ハンド形子機を懸架するためのフックの幅より大きく構成するとともに、空隙の幅をフックの幅より狭く構成している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許