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公開番号
2025113633
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024007894
出願日
2024-01-23
発明の名称
長尺部材の吊り下げ方法
出願人
ジオスター株式会社
,
鹿島建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
29/05 20060101AFI20250728BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】支保工を用いて長尺部材を吊り下げて施工を行う際に、施工時の長尺部材のたわみ変形を抑え、且つ、長尺部材に取り付けられた鋼材の残留応力を削減させる。
【解決手段】長尺部材を複数の吊り下げ材を介して支保工によって吊り下げる長尺部材の吊り下げ方法であって、一対の支持部材に略水平に架け渡した前記長尺部材の上方に当該長尺部材の長手方向に平行となるように前記支保工を設置し、前記支保工には、前記吊り下げ材に発生する張力を調整する複数の張力調整機構が長手方向において複数の前記吊り下げ材ごとに備えられ、複数の前記吊り下げ材の一方の端部を複数の前記張力調整機構にそれぞれ連結させ、他方の端部を前記長尺部材の長手方向複数箇所にそれぞれ連結させ、複数の前記吊り下げ材に発生する張力が互いに同一となるように張力制御を行い、前記長尺部材を水平に吊り下げる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
長尺部材を複数の吊り下げ材を介して支保工によって吊り下げる長尺部材の吊り下げ方法であって、
一対の支持部材に略水平に架け渡した前記長尺部材の上方に当該長尺部材の長手方向に平行となるように前記支保工を設置し、
前記支保工には、前記吊り下げ材に発生する張力を調整する複数の張力調整機構が長手方向において複数の前記吊り下げ材ごとに備えられ、
複数の前記吊り下げ材の一方の端部を複数の前記張力調整機構にそれぞれ連結させ、他方の端部を前記長尺部材の長手方向複数箇所にそれぞれ連結させ、
複数の前記吊り下げ材に発生する張力が互いに同一となるように張力制御を行い、前記長尺部材を水平に吊り下げることを特徴とする、長尺部材の吊り下げ方法。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記長尺部材は、ハーフプレキャスト部材であり、
前記ハーフプレキャスト部材の上方に現場打ちコンクリートを打設して現場打ちコンクリート部を構築する場合に、複数の前記吊り下げ材に発生する張力が変化した際に、複数の前記吊り下げ材の張力が同一に保たれるように張力制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の長尺部材の吊り下げ方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺部材の吊り下げ方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、排水処理施設の頂版を構築する場合や、地下貯留場や開削トンネルの頂版といった、既存の施設の上方に高架橋を構築する場合などには、支保工を用いて長尺部材を柱間に架け渡し、その上にコンクリート打設を行うことで施工されることが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、所定の区域に先行躯体を構築し、この先行躯体の下方を掘削して捨てコンクリートを打設し、先行躯体の下方に後打ち躯体を構築するための型枠、支持部材、支持手段等を設け、後打ち躯体の重量を、支持手段を介して先行躯体に支持させ、型枠等の解体を行うといった逆打ち工法が開示されている。この支持手段としては、吊り金物と、そこに連結される軸部材が開示され、軸部材を緊張したり、また緊張を解除したりする緊張力調整手段が設けられる旨が開示されている。
【0004】
また、既存の施設の上方に高架橋を構築するといった場合に、現場での省力化・省人化を目的として、プレキャスト部材と現場打ちコンクリート部材とを組み合わせたハーフプレキャストコンクリート製のスラブ状部材が用いられることが知られている。例えば、2つのコンクリート部材(プレキャストコンクリート部材及び現場打ちコンクリート部材)を組み合わせて構造物の頂版、梁部材、柱部材といった各種構造物を構成する部材が製作される。
【0005】
例えば、特許文献2には、柱などの支持体間に架け渡される梁としてハーフプレキャスト部材を架け渡し、その上にコンクリート打設を行う構築方法が開示されている。特許文献2では、ハーフプレキャスト部材に導入するプレストレス量を算定し、支持体間に横架されるコンクリート構造物の平坦性の確保を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平9-316900号公報
特開2010-95862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1では、先行躯体によって下方の部材を吊り下げて後打ち躯体を支持しており、その支持手段である軸部材に対する緊張力調整手段を設けることで、支持する力を自在に調整している。しかしながら、先行躯体に荷重がかかった際のたわみ変形や、たわみによる支持手段への影響について言及されておらず、更なる施工精度の向上の余地がある。
【0008】
上記特許文献2では、ハーフプレキャスト部材の自重によるたわみなどが考慮され、累計たわみを略0とするようなコンクリート構造物の構築方法が開示されている。しかしながら、支保工等の上部部材によって梁部材が吊り下げられた構成については言及されておらず、コンクリート打設を行った際などにハーフプレキャスト部材にたわみ変形が生じた際の、変形制御を効果的に行うことができる施工管理が望まれている。
【0009】
上記事情に鑑み、本発明の目的は、支保工を用いて長尺部材を吊り下げて施工を行う際に、施工時の長尺部材のたわみ変形を抑え、且つ、長尺部材に取り付けられた鋼材の残留応力を削減させることが可能な長尺部材の吊り下げ方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するため、本発明によれば、長尺部材を複数の吊り下げ材を介して支保工によって吊り下げる長尺部材の吊り下げ方法であって、一対の支持部材に略水平に架け渡した前記長尺部材の上方に当該長尺部材の長手方向に平行となるように前記支保工を設置し、前記支保工には、前記吊り下げ材に発生する張力を調整する複数の張力調整機構が長手方向において複数の前記吊り下げ材ごとに備えられ、複数の前記吊り下げ材の一方の端部を複数の前記張力調整機構にそれぞれ連結させ、他方の端部を前記長尺部材の長手方向複数箇所にそれぞれ連結させ、複数の前記吊り下げ材に発生する張力が互いに同一となるように張力制御を行い、前記長尺部材を水平に吊り下げることを特徴とする、長尺部材の吊り下げ方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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