TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025113801
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008141
出願日
2024-01-23
発明の名称
運動耐容能推定方法、運動耐容能推定装置及びコンピュータプログラム
出願人
NTT株式会社
,
公益財団法人榊原記念財団
代理人
弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類
G16H
50/50 20180101AFI20250728BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】対象者に運動負荷を強いることなく、対象者の身体状態を詳細に反映した運動耐容能を推定することが必要な運動耐容能推定方法、運動耐容能推定装置及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】運動耐容能推定方法は、対象者に関する対象者情報を取得する対象者情報取得ステップと、対象者以外の対象者情報および運動耐容能に基づいて生成される推定モデルを蓄積する推定モデル蓄積ステップと、対象者情報取得ステップで取得した対象者情報と、推定モデル蓄積ステップで蓄積された推定モデルとに基づいて、対象者の運動耐容能を推定する運動耐容能推定ステップと、運動耐容能推定ステップで推定した運動耐容能を出力する出力ステップと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
対象者に関する対象者情報を取得する対象者情報取得ステップと、
前記対象者以外の対象者情報および運動耐容能に基づいて生成される推定モデルを蓄積する推定モデル蓄積ステップと、
前記対象者情報取得ステップで取得した前記対象者情報と、前記推定モデル蓄積ステップで蓄積された前記推定モデルとに基づいて、前記対象者の運動耐容能を推定する運動耐容能推定ステップと、
前記運動耐容能推定ステップで推定した前記運動耐容能を出力する出力ステップと、
を有する運動耐容能推定方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記対象者情報取得ステップでは、前記対象者情報として、前記対象者の血液検査数値を取得し、
前記推定モデル蓄積ステップでは、前記対象者以外の対象者情報として、前記対象者以外の血液検査数値を用いる
請求項1に記載の運動耐容能推定方法。
【請求項3】
前記対象者の超音波検査結果を取得する超音波検査結果取得ステップを更に有し、
前記運動耐容能推定ステップでは、前記対象者情報取得ステップで取得した前記対象者情報と、前記推定モデル蓄積ステップで蓄積された前記推定モデルと、前記超音波検査結果取得ステップとに基づいて、前記対象者の運動耐容能を推定する
請求項1又は2に記載の運動耐容能推定方法。
【請求項4】
前記超音波検査結果取得ステップでは、前記超音波検査結果として、前記対象者のバルサルバ洞径、TAPSE、心室中隔厚、右室拡張末期面積、上行大動脈径、右室収縮末期面積、最大左房容積、最大左房容積係数、左室流出路径、TRPG、および検査画像、の少なくとも一つを取得する
請求項3に記載の運動耐容能推定方法。
【請求項5】
前記対象者に対するベータ遮断薬の処方有無、及び、前記ベータ遮断薬の力価の少なくとも一つを、薬剤情報として取得する薬剤情報取得ステップを更に有し、
前記運動耐容能推定ステップでは、前記対象者情報取得ステップで取得した前記対象者情報と、前記推定モデル蓄積ステップで蓄積された前記推定モデルと、前記薬剤情報取得ステップで取得した前記薬剤情報とに基づいて、前記対象者の運動耐容能を推定する
請求項1又は2に記載の運動耐容能推定方法。
【請求項6】
前記運動耐容能推定ステップで推定する前記対象者の運動耐容能には、心拍数、酸素摂取量、最大酸素摂取量、VE―VCO
2
SLOPE、収縮期血圧、拡張期血圧、呼気終末酸素濃度、ガス交換比の少なくとも一つが含まれる
請求項1に記載の運動耐容能推定方法。
【請求項7】
前記対象者情報取得ステップで取得する前記対象者の対象者情報には、前記対象者のCRP、NT-pro-BNP、BNP、CK、HDLコレステロール、中性脂肪、クレアチニン、血糖、アルブミン、白血球数、Hb(ヘモグロビン)、血小板数およびヘモグロビンA1cの少なくとも一つに関する数値が含まれる
請求項1に記載の運動耐容能推定方法。
【請求項8】
対象者に関する対象者情報を取得する対象者情報取得部と、
前記対象者以外の対象者情報および運動耐容能に基づいて生成される推定モデルを蓄積する推定モデル蓄積部と、
前記対象者情報取得部が取得した前記対象者情報と、前記推定モデル蓄積部に蓄積された前記推定モデルとに基づいて、前記対象者の運動耐容能を推定する運動耐容能推定部と、
前記運動耐容能推定部が推定した前記運動耐容能を出力する出力部と、
を備える運動耐容能推定装置。
【請求項9】
請求項8に記載の運動耐容能推定装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動耐容能推定方法、運動耐容能推定装置及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
人体をはじめとする生体を観測して得られる情報を元に、その状態を推定することは広く行われている。一例は、運動耐容能の推定である。運動耐容能の推定は、心肺機能を高めるための効果的なトレーニングや、心臓病の治療後のリハビリテーションの処方において、個々人の状態に応じて最適な運動目標を設定する上で不可欠である。非特許文献1では、安静時心拍数を観測し、運動時の目標となる心拍数を求めることが提案されている。また、非特許文献2では、心肺運動負荷試験(Cardiopulmonary Exercise Test:以下、CPXという。)によって、運動耐容能を評価する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Karvonen J, Vuorimaa T (May 1988). "Heart rate and exercise intensity during sports activities. Practical application". Sports Medicine. 5 (5): 303-311.
安達 仁 (April 2022). “CPXを用いた運動耐容能評価”. The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine. 59(1): 12-17.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、非特許文献1に記載されている方法は、安静時心拍数と年齢を元に、運動時に目標とすべき心拍数の目安を概算で求めるものであり、身体の状態を詳細に反映するものではない。そのため、非特許文献1に記載されている方法では、対象者ごとの身体状態を詳細に反映した運動耐容能を評価することが難しい。
【0005】
また、非特許文献2に記載されている方法は、一般に大がかりなCPXの検査装置および検査体制が必要であることや、検査において対象者に限界に近い運動負荷を強いることが必要である。そのため、非特許文献2に記載されている方法では、検査装置や検査体制が整っていない場合や、対象者の心肺機能が低下している場合、特に疾病の治療直後である場合などにおいて、検査の実施が難しい場合がある。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は、対象者に運動負荷を強いることなく、対象者の身体状態を詳細に反映した運動耐容能を推定する運動耐容能推定方法、運動耐容能推定装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、対象者に関する対象者情報を取得する対象者情報取得ステップと、前記対象者以外の対象者情報および運動耐容能に基づいて生成される推定モデルを蓄積する推定モデル蓄積ステップと、前記対象者情報取得ステップで取得した前記対象者情報と、前記推定モデル蓄積ステップで蓄積された前記推定モデルとに基づいて、前記対象者の運動耐容能を推定する運動耐容能推定ステップと、前記運動耐容能推定ステップで推定した前記運動耐容能を出力する出力ステップと、を有する運動耐容能推定方法である。
【0008】
また、本発明の一態様は、対象者に関する対象者情報を取得する対象者情報取得部と、前記対象者以外の対象者情報および運動耐容能に基づいて生成される推定モデルを蓄積する推定モデル蓄積部と、前記対象者情報取得部が取得した前記対象者情報と、前記推定モデル蓄積部に蓄積された前記推定モデルとに基づいて、前記対象者の運動耐容能を推定する運動耐容能推定部と、前記運動耐容能推定部が推定した前記運動耐容能を出力する出力部と、を備える運動耐容能推定装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、対象者に運動負荷を強いることなく、対象者の身体状態を詳細に反映した運動耐容能を推定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態による運動耐容能推定システムの概略構成図である。
本発明の第1実施形態による運動耐容能推定装置の処理を示すフローチャートである。
血液検査数値等を取得する際に、運動耐容能推定装置のディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
運動耐容能推定システムで使用する特徴量の一例を示す図である。
運動耐容能推定システムで使用する特徴量の他の一例を示す図である。
運動耐容能推定システムで使用する特徴量の更に他の一例を示す図である。
運動耐容能推定システムで使用する特徴量の更に他の一例を示す図である。
運動耐容能を出力する際に、運動耐容能推定装置のディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
本発明の第2実施形態による運動耐容能推定システムの概略構成図である。
本発明の第2実施形態による運動耐容能推定装置の処理を示すフローチャートである。
本発明の第3実施形態による運動耐容能推定システムの概略構成図である。
本発明の第3実施形態による運動耐容能推定装置の処理を示すフローチャートである。
本発明の第4実施形態による運動耐容能推定システムの概略構成図である。
本発明の第4実施形態による運動耐容能推定装置の処理を示すフローチャートである。
本発明の第4実施形態におけるAT時心拍数の推定値の分布を示す図である。
公知の方法(非特許文献1)によるAT時心拍数の推定値の分布を示す図である。
本発明の第4実施形態における、入力する特徴の数とMAEとの関係を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る