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公開番号2025113989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2025007030
出願日2025-01-17
発明の名称計測システム
出願人旭化成ホームズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 21/3563 20140101AFI20250728BHJP(測定;試験)
要約【課題】計測の安定性を確保しながら、防水シートの劣化度合いを非侵襲で定量的に計測できる計測システムの提供。
【解決手段】建物の外部に施工された防水シートに照射光を照射する光源と、光源によって照射された光が防水シートに反射された反射光を受光する受光部と、受光部を囲うことによって、受光部を防水シートの計測対象部位に近接させた際に受光部に周囲からの光が侵入することを防ぐ遮光部と、受光部が受光した光のスペクトルを示す光学データを取得する光学データ取得部と、光学データが示すスペクトルと防水シートの劣化度合いとの関係を示す関係情報に基づいて光学データが示すスペクトルから防水シートの劣化度合いを算出する算出部と、算出部が算出した劣化度合いを示す第1劣化情報を出力する出力部と、を備える計測システム。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
建物の外部に施工された防水シートに照射光を照射する光源と、
前記光源によって照射された光が前記防水シートに反射された反射光を受光する受光部と、
前記受光部を囲うことによって、前記受光部を前記防水シートの計測対象部位に近接させた際に前記受光部に周囲からの光が侵入することを防ぐ遮光部と、
前記受光部が受光した光のスペクトルを示す光学データを取得する光学データ取得部と、
前記光学データが示すスペクトルと前記防水シートの劣化度合いとの関係を示す関係情報に基づいて前記光学データが示すスペクトルから前記防水シートの劣化度合いを算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記劣化度合いを示す第1劣化情報を出力する出力部と、
を備える計測システム。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記光源、及び前記受光部が設けられる筐体をさらに備え、
前記遮光部は、前記筐体に固定されて前記受光部を囲う、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項3】
前記光源、及び前記受光部は、前記筐体が前記計測対象部位の側に有する凹部に設けられる、
請求項2に記載の計測システム。
【請求項4】
前記遮光部は、前記受光部と対向する位置に穴を有する板状の形状である、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項5】
前記光源、及び前記受光部が設けられる筐体をさらに備え、
前記遮光部は、前記筐体に固定されて前記受光部を囲い、
前記穴の形状は、前記遮光部が前記筐体に固定された状態において、前記筐体に設けられた前記光源及び前記受光部が前記穴から露出する形状である、
請求項4に記載の計測システム。
【請求項6】
前記光源、及び前記受光部は、前記筐体が前記防水シートの計測対象部位の側に有する凹部に設けられ、
前記凹部の断面は、前記防水シートの計測対象部位から前記受光部をみた場合に前記穴の断面に含まれる、
請求項5に記載の計測システム。
【請求項7】
前記遮光部は、所定以上の面積を有する板状の形状である、
請求項4に記載の計測システム。
【請求項8】
前記遮光部は、前記受光部と対向する位置に前記穴と連通する凸部を有する、
請求項4に記載の計測システム。
【請求項9】
前記遮光部は、前記防水シートの計測対象部位に密着する部分であって、弾性を有する密着部を有する、
請求項4に記載の計測システム。
【請求項10】
前記遮光部は、前記防水シートの計測対象部位に対向する面に、前記反射光を吸収しない反射光カット部を有する、
請求項4に記載の計測システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、計測システムに関する。
続きを表示(約 5,400 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外部に、防水シートが施工されている。防水シートの劣化度合いは、従来、作業者の目視による検査によって行われていた。目視での検査では劣化度合いを定量的に判断することは難しい。
一方、劣化した防水シートの断片を切り取って診断を行う防水シートの劣化診断方法が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-002524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される劣化診断方法では、防水シートの断片が切り取られ試料として採取されて劣化の診断が行われる。しかしながら、防水シートは切り取られずに非侵襲で劣化診断が行われることが好ましい。
防水シートの劣化度合いの定量的な計測方法としては、硬度計測、接触角計測、または画像解析によるものなどが提案されている。しかしながら、計測は屋外で行われるため、外部環境が計測に影響し得る。従来の定量的な計測方法には、外部環境からの計測への影響を低減し計測の安定性を確保することに課題がある。
計測の安定性を確保しながら、防水シートの劣化度合いを非侵襲で定量的に計測できるが求められている。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、計測の安定性を確保しながら、防水シートの劣化度合いを非侵襲で定量的に計測できる計測システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1] 建物の外部に施工された防水シートに照射光を照射する光源と、前記光源によって照射された光が前記防水シートに反射された反射光を受光する受光部と、前記受光部を囲うことによって、前記受光部を前記防水シートの計測対象部位に近接させた際に前記受光部に周囲からの光が侵入することを防ぐ遮光部と、前記受光部が受光した光のスペクトルを示す光学データを取得する光学データ取得部と、前記光学データが示すスペクトルと前記防水シートの劣化度合いとの関係を示す関係情報に基づいて前記光学データが示すスペクトルから前記防水シートの劣化度合いを算出する算出部と、前記算出部が算出した前記劣化度合いを示す第1劣化情報を出力する出力部と、を備える計測システム。
[2] 前記光源、及び前記受光部が設けられる筐体をさらに備え、前記遮光部は、前記筐体に固定されて前記受光部を囲う、前記[1]の計測システム。
[3] 前記光源、及び前記受光部は、前記筐体が前記計測対象部位の側に有する凹部に設けられる、前記[2]に記載の計測システム。
[4] 前記遮光部は、前記受光部と対向する位置に穴を有する板状の形状である、前記[1]の計測システム。
[5] 前記光源、及び前記受光部が設けられる筐体をさらに備え、前記遮光部は、前記筐体に固定されて前記受光部を囲い、前記穴の形状は、前記遮光部が前記筐体に固定された状態において、前記筐体に設けられた前記光源及び前記受光部が前記穴から露出する形状である、前記[4]の計測システム。
[6] 前記光源、及び前記受光部は、前記筐体が前記防水シートの計測対象部位の側に有する凹部に設けられ、前記凹部の断面は、前記防水シートの計測対象部位から前記受光部をみた場合に前記穴の断面に含まれる、前記[5]の計測システム。
[7] 前記遮光部は、所定以上の面積を有する板状の形状である、前記[4]の計測システム。
[8] 前記遮光部は、前記受光部と対向する位置に前記穴と連通する凸部を有する、前記[4]の計測システム。
[9] 前記遮光部は、前記防水シートの計測対象部位に密着する部分であって、弾性を有する密着部を有する、前記[4]の計測システム。
[10] 前記遮光部は、前記防水シートの計測対象部位に対向する面に、前記反射光を吸収しない反射光カット部を有する、前記[4]の計測システム。
[11] 前記遮光部は、箱型の形状を有する箱部を備える、前記[1]の計測システム。
[12] 前記光源、及び前記受光部が設けられる筐体をさらに備え、前記筐体は、前記遮光部の内部に設けられる、前記[11]の計測システム。
[13] 前記遮光部は、前記防水シートの計測対象部位に密着する部分において弾性を有する密着部を備える、前記[11]の計測システム。
[14] 前記密着部を計測対象部位の側へと加圧する加圧部をさらに備える、前記[13]の計測システム。
[15] 前記光源、及び前記受光部が設けられる筐体をさらに備え、前記遮光部の側面に設けられた取付穴に取り付けられ、前記筐体を前記防水シートの計測対象部位の側へと加圧するグローブをさらに備える、前記[13]の計測システム。
[16] 前記防水シートは、前記建物の家根の外周に位置する溝部に施工されており、前記密着部は、前記溝部の形状に応じた形状である、前記[13]の計測システム。
[17] 前記遮光部は、前記箱部とともに剛体部をさらに備え、前記剛体部は、前記受光部と対向する位置に穴を有する板状の形状であって、前記筐体に固定されて前記受光部を囲う、前記[12]の計測システム。
[18] 前記遮光部は、前記防水シートの計測対象部位に密着する部分において弾性を有し前記剛体部を囲う密着部を備える、前記[17]の計測システム。
[19] 前記箱部の内側の部分の表面の色は、前記照射光の波長帯域と同じ波長帯域の光を吸収する色である、前記[11]の計測システム。
[20] 前記建物及び前記建物の計測箇所と前記光学データとを紐づけて記憶する記憶部をさらに備える、前記[1]の計測システム。
[21] 前記算出部は、前記第1劣化情報を前記建物の劣化度合いを示す第2劣化情報に変換し、前記出力部は、前記算出部が変換した前記第2劣化情報を出力する、前記[1]の計測システム。
[22] 前記第2劣化情報を記憶する記憶部をさらに備える、前記[21]の計測システム。
[23] 建物の外壁に照射光を照射する光源と、前記光源によって照射された光が前記外壁に反射された反射光を受光する受光部と、前記受光部を囲うことによって、前記受光部を前記外壁の計測対象部位に近接させた際に前記受光部に周囲からの光が侵入することを防ぐ遮光部と、前記受光部が受光した光のスペクトルを示す光学データを取得する光学データ取得部と、前記光学データが示すスペクトルと前記外壁の劣化度合いとの関係を示す関係情報に基づいて前記光学データが示すスペクトルから前記外壁の劣化度合いを算出する算出部と、前記算出部が算出した前記劣化度合いを示す第1劣化情報を出力する出力部と、を備える計測システム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、計測の安定性を確保しながら、防水シートの劣化度合いを非侵襲で定量的に計測できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態に係る計測装置の構成例を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係るモデル生成装置の構成例を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係る計測方法の手順の一例を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態に係るモデル生成方法の手順の一例を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施形態に係る計測システムの構成の一例を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る計測センサの一例を示す透視図である。
本発明の第2の実施形態に係る遮光部の上面図及び側面図の一例を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る遮光部の一例を示す下面図及び側面図である。
本発明の第2の実施形態に係る剛体部の一例を示す下面図及び側面図である。
本発明の第2の実施形態に係る本体部の一例を示す下面図である。
本発明の第2の実施形態に係る密着部、及び反射光カット部の一例を示す下面図及び側面図である。
本発明の第2の実施形態の第1変形例に係る計測センサの透視図である。
本発明の第2の実施形態の第1変形例に係る計測センサの断面図である。
本発明の第2の実施形態の第2変形例に係る計測センサの断面図である。
本発明の第2の実施形態の第3変形例に係る計測センサの断面図である。
本発明の第2の実施形態の第3変形例に係る計測センサの側面図である。
本発明の第2の実施形態の第4変形例に係る計測センサの外観の一例を示す図である。
本発明の第2の実施形態の第4変形例に係る計測センサの断面図である。
本発明の第2の実施形態の第4変形例に係る遮光部23dの斜視図である。
本発明の第2の実施形態に係るサーバの構成の一例を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る計測システムによる計測処理の流れの一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る提案システムの構成の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る計測結果画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る提案情報画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る申し込み画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係るサーバ、建物情報サーバ、及び提案情報サーバの構成の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る提案システムによる提案処理の流れの一例を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る機械学習のシミュレーションの結果の一例を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る機械学習のシミュレーションの結果の一例を示す図である。
本発明の第2の実施形態の第5変形例に係る計測センサの透視図であるである。
本発明の第2の実施形態の第5変形例に係る計測センサを計測対象の側からみた場合の斜視図である。
本発明の第2の実施形態の第5変形例に係る密着部を取り外した状態における計測センサを計測対象の側からみた場合の斜視図である。
本発明の第2の実施形態の第5変形例に係る遮蔽箱の形状及び大きさを示す図である。
本発明の第2の実施形態の第5変形例に係る剛体部の形状及び大きさを示す図である。
本発明の第2の実施形態の第5変形例に係る密着部の形状及び大きさを示す図である。
本発明の第2の実施形態の第5変形例に係る計測センサが建物の外壁の計測に用いられている状態の一例を示す図である。
本発明の第2の実施形態の第5変形例に係る計測センサが計測対象とする外壁の別の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る近隣建物情報の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る計測画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る結果判定画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る結果判定画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る結果判定画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る結果判定画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る結果判定画面の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る結果判定画面の別の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る結果判定画面の別の一例を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る結果判定画面の別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る計測装置の構成例を示すブロック図である。図1において、建物100の外部(例えば屋根や屋上やベランダ等)には防水シート110が施工されている。防水シート110の一例は、塩化ビニル製である。計測装置1は、防水シート110の劣化度合いを計測する。
【0010】
近赤外線装置120は、近赤外線121を防水シート110に照射し、防水シート110からの反射光122を受光する。近赤外線装置120は、防水シート110からの反射光122を受光する受光素子の出力信号を計測データAとして計測装置1へ出力する。計測データAは、防水シート110からの近赤外線領域における反射光の反射強度を示すデータである。
(【0011】以降は省略されています)

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