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公開番号
2025114665
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025075678,2021564879
出願日
2025-04-30,2020-04-14
発明の名称
胃がんを診断するためのmiRNAマーカーの組み合わせ物、およびキット
出願人
ミレックサス ラボ プライヴェート リミテッド
,
MIRXES LAB PTE.LTD.
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12Q
1/6886 20180101AFI20250729BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】胃がんを容易に、効果的に、そして非侵襲的に診断することができる、miRNAマーカーの組み合わせ物およびキットを提供する。
【解決手段】胃がんを診断するためのmiRNAマーカーの組み合わせ物には、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-93-5p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-142-5p、hsa-miR-126-3p、hsa-miR-183-5p、およびhsa-miR-340-5pから選択される、少なくとも4つのマーカーが含まれる。胃がんを診断するためのマーカーの組み合わせ物は、胃がん患者の血清と健康なヒトの血清とを区別するために用いることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-93-5p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-142-5p、hsa-miR-126-3p、hsa-miR-183-5p、およびhsa-miR-340-5p、から選択される、少なくとも5つのmiRNAマーカーを含むことを特徴とする、胃がんを診断するための末梢血miRNAマーカーの組み合わせ物。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-93-5p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-142-5p、hsa-miR-126-3p、hsa-miR-183-5p、およびhsa-miR-340-5pから成ることを特徴とする、請求項1に記載のmiRNAマーカーの組み合わせ物。
【請求項3】
hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-93-5p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-126-3p、hsa-miR-183-5p、およびhsa-miR-340-5pから成ることを特徴とする、請求項1に記載のmiRNAマーカーの組み合わせ物。
【請求項4】
hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-93-5p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-126-3p、hsa-miR-183-5p、およびhsa-miR-340-5pから成ることを特徴とする、請求項1に記載のmiRNAマーカーの組み合わせ物。
【請求項5】
hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-126-3p、hsa-miR-183-5p、およびhsa-miR-340-5pから成ることを特徴とする、請求項1に記載のmiRNAマーカーの組み合わせ物。
【請求項6】
hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-126-3p、およびhsa-miR-340-5pから成ることを特徴とする、請求項1に記載のmiRNAマーカーの組み合わせ物。
【請求項7】
hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、およびhsa-miR-340-5pから成ることを特徴とする、請求項1に記載のmiRNAマーカーの組み合わせ物。
【請求項8】
hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、およびhsa-miR-340-5pから成ることを特徴とする、請求項1に記載のmiRNA
マーカーの組み合わせ物。
【請求項9】
hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、およびhsa-miR-340-5pから成ることを特徴とする、請求項1に記載のmiRNAマーカーの組み合わせ物。
【請求項10】
a. 被験者の末梢血サンプルにおいて、請求項1に記載のmiRNAマーカーの組み合わせ物の発現レベルを検出すること、
b. 非がんコントロールサンプルを基準として、前記被験者のリスクスコアを算出し、補正すること、および
c. 前記リスクスコアに基づいて、被験者が胃がんに罹患する可能性を決定すること、を含む、
胃がんに罹患しているリスクのある被験者を特定するための方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年4月30日に中国特許庁に出願され、「胃がんを診断するためのmiRNAマーカーの組み合わせ物、およびキット」と題された出願番号201910392316.2の中国特許出願の優先権を主張し、その全内容は、参照することにより本出願に組み込まれる。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
技術分野
本発明は、分子生物学の分野にあり、特に、胃がんを診断するための、miRNAマーカーの組み合わせ物およびキットに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
胃がんは世界でもっとも一般的な悪性腫瘍の一つであり、死亡率が最も高い悪性腫瘍の一つである。胃がん患者の大部分は、診断を受けるときには、診断や治療に最適なタイミングを見逃しており、結果として疾患の進行、腫瘍の転移、そして末期段階への進行にすら至る。胃がんのTMN分類の観点から、胃がんの5年生存率は、ステージIの初期で97.6%、ステージIの後期で94.9%、ステージIIで70.49%、ステージIIIの初期で56.7%、ステージIIIの後期で31.9%、そしてステージIVで6.5%である。早期胃がんの診断が必要であることが理解できる。
【0004】
内視鏡(胃鏡)は、現在、胃がんを診断するための最も有益なツールである。早期の胃がんの内視鏡的兆候としては、異常な粘膜の色、粘膜表面における血管の消失、粘膜層における隆起の陥没または肥厚、不規則な結節、および潰瘍の周りの異常な粘膜のひだが挙げられる。必要に応じて、生検のために組織の一部は切除されうる。血液中のタンパク質マーカーの検出は、胃がんの診断の基準として使用されうる。胃がんに対して一般的に使用される腫瘍タンパク質マーカーとしては、例えば、がん胎児性抗原(CEA)、炭水化物抗原19-9(CA19-9)、炭水化物抗原72-4(CA72-4)および炭水化物抗原50(CA50)ならびに胃のプロテアーゼ等が挙げられる。
【0005】
内視鏡検査後の生検は、胃がん検出のためのゴールドスタンダードである。しかしながら、この方法は侵襲的であり、患者に不快感や恐怖心を引き起こしうる。加えて、無症状の患者は通常、内視鏡検査を受けない。従来の腫瘍タンパク質マーカーは、消化器がんの検出によく使用されるが、感度および/または特異性が不足しているため、胃がんの診断には推奨されない。
【0006】
現在、組織、血清または血漿中におけるmiRNA腫瘍マーカーの検出は、胃がんの診断の基準として用いられる。miRNAは、長さが約19~24ntの、一種の小さなノンコーディング一本鎖RNA分子である。大部分のmiRNAは、標的遺伝子の3’UTR領域との相補的結合により、標的遺伝子のタンパク質への翻訳を阻害し得、それにより、細胞、組織、または個体レベルにおける生物の成長と発達に影響を与え、様々な疾患の進行に関与する。miRNAの発現プロファイルには明らかな組織特異性があり、さまざまな腫瘍において特異的な発現パターンを有する。これらの特徴は、miRNAが腫瘍の診断のための新しい生物学的マーカーおよび治療標的となることを可能とする。qPCRは、既知のmiRNAの発現を検出するために最も一般的に使用される方法であり、早く、簡易であり、かつ再現性を有し、非常に高感度で正確な方法でmiRNAの発現を定量的に分析でき、臨床応用において最も重要な方法である。これは、循環miRNAに対して、腫瘍に対する非侵襲的な診断マーカーとしての確かな技術的保証を提供する。
【0007】
既存の研究においては、胃がんの早期診断に対する多くの有望な血清miRNAが見出されているが、これらの結果は一貫しておらず、相互に検証することができない。その理由は、さまざまな研究間において、サンプルの選択、採取、および保存の工程に一貫性がないことにある。異なる方法を用いて分離され、保存された末梢血サンプル中におけるバイオマーカーの含有量は異なる。個人間の体液環境、遺伝的特徴、およびその他の非がん性因子が、miRNAの発現に影響を及ぼし、この影響を排除するためには多数の集団サンプルが必要である。加えて、miRNAの検出はある程度の困難性を有する。したがって、最終的に胃がんの検診に用いることができる血清miRNAバイオマーカーとバイオマーカーとの組み合わせ物は、まだ正確には決定されていない。
【発明の概要】
【0008】
要旨
このことを鑑みて、本発明の目的は、胃がん患者の血清を健康なヒトの血清と区別し、さらに胃がん患者の血清を胃炎患者の血清から区別することで、胃がんを簡単に、効果的にそして非侵襲的に検出することができる、早期胃がんを診断するためのマーカーの組み合わせ物とキットを提供することである。
本発明の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決策を採用する。
【0009】
本出願人は、胃がんを検出するためのバイオマーカーおよび組み合わせ物として、RT-qPCR技術を用いて、12のmiRNA、具体的には hsa-miR-29c-3
p、hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa- miR-93-5p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-142-5p、hsa-miR- 126-3p、hsa-miR-183-5p、およびhsa-miR-340-5pをスクリーニングおよび取得する。本発明に係るmiRNAマーカーの組み合わせ物は、4566人の被験者を試験するために用いられる。その結果は、ヘリコバクターピロリ検査およびペプシノーゲン検査と比較され、内視鏡検査の臨床的なゴールドスタンダード(AUCが0.84)とよく一致しており、かつペプシノーゲンI/II比およびヘリコバクターピロリ検査の、2つの既存のバイオマーカー(AUCが0.62と0.64)の各々よりも有意に優れている。
【0010】
胃がんを診断するためのmiRNAマーカーの組み合わせ物は、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-424-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-93-5p、hsa-miR-181a-5p、hsa-miR-21-5p、hsa-miR-140-5p、hsa-miR-30e-5p、hsa-miR-142-5p、hsa-miR-126-3p、hsa-miR-183-5p、およびhsa-miR-340-5p、から選択される少なくとも4つのmiRNAマーカーを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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