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公開番号
2025114861
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025085174,2024172834
出願日
2025-05-21,2024-10-01
発明の名称
高ルテイン含有卵
出願人
有限会社 高島産業
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
33/10 20160101AFI20250729BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】ルテインやゼアキサンチンを高濃度に含有する高ルテイン含有卵料を提供する。
【解決手段】本発明の高ルテイン含有卵は、ルテインの含有量が、卵重が60g以上であり、卵の可食部100gにおいて2.8mg以上である。このように本発明の高ルテイン含有卵にはルテインが高濃度で含有されているので、当該卵を人が日々摂取すれば、人の目を光の刺激から保護し、目の健康維持に寄与することが可能となるので、眼病リスクの予防に役立てることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
卵重が60g以上であり、
ルテインの含有量が、卵の可食部100gにおいて2.8mg以上である
ことを特徴とする高ルテイン含有卵。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
ルテインの含有量が、卵の可食部100gにおいて3.0mg以上である
ことを特徴とする請求項1記載の高ルテイン含有卵。
【請求項3】
ゼアキサンチンの含有量が、卵の可食部100gにおいて0.35mg以上である
ことを特徴とする請求項1記載の高ルテイン含有卵。
【請求項4】
ゼアキサンチンの含有量が、卵の可食部100gにおいて0.38mg以上である
ことを特徴とする請求項1記載の高ルテイン含有卵。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高ルテイン含有卵に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
卵は安価であり、人の体にとって必要な5大栄養素である、炭水化物・脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミンを含んでおり、しかも、人の体では作り出すことのできないアミノ酸も含んでいる非常に栄養価の高い食材である。
【0003】
例えば、卵にはルテインが含まれているが、ルテインは、抗酸化防止機能を有することが知られている。近年、ルテインを摂取することにより、黄斑部の色素増加や黄斑変性、白内障などの病気の予防につながる可能性があることが報告されている。とくに、黄斑部の色素を増加させるための摂取量としては、ルテインを1日あたり10mgが望ましいことが報告されている。人がルテインを摂取する方法としては、例えば、卵からルテインを含有する摂取する方法や、ホウレンソウやサプリメンをから摂取する方法が挙げられる。しかし、ホウレンソウやサプリメントで摂取する方法では、卵で摂取する場合と比べて人体への吸収率が2~3分の1程度に低下するということが報告されている。したがって、ルテインを効果的に人体に吸収させるのであれば、卵からルテイン摂取することが望ましい。
また、ルテイン以外でもゼアキサンチンは目の健康に重要であることが分かってきており、ゼアキサンチンも卵に含まれているので、卵からルテイン摂取すればゼアキサンチンも同時に接種できるというメリットもある。
【0004】
しかし、通常の卵に含まれるルテインやゼアキサンチンは、可食部100gあたりでルテインはせいぜい0.4mg程度であり、ゼアキサンチンはせいぜい0.1mg程度であり、十分な量のルテインやゼアキサンチンを卵から摂取することは難しい。
【0005】
そこで、卵から摂取するルテインやゼアキサンチンの量を増やすために、卵に含まれるルテインやゼアキサンチンの量を多くする試みが行われている。例えば、採卵鶏に与える飼料を調整することによって卵に含有されるルテインやゼアキサンチンの量を多くすることが行われている(特許文献1~3参照)
【0006】
例えば、特許文献1では、マリーゴールドやオレガノなどを一般的な飼料に添加することによってルテインの量を可食部100gあたり0.72mgまで増加できることが開示されている。また、特許文献2では、マリーゴールド抽出物を一般的な飼料に添加することによってルテインの量を可食部100gあたり1.95mg(卵黄100gあたり6.5mg)まで増加できることが開示されている。さらに、特許文献3では、スピルリナ藻体を一般的な飼料に添加することによってゼアキサンチンの量を可食部100gあたり0.52mgまで増加できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-20510号公報
特開2003-102395号公報
特開平10-155430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1~3の生産方法で生産される卵では、必要なルテインやゼアキサンチンを卵から摂取するには、まだまだ卵に含まれるルテインの量やゼアキサンチンの量が十分ではない。しかも、特許文献1~3の生産方法で生産される卵では、ルテインまたはゼアキサンチンのいずれかは多く含まれているが、両方を多く含む卵は開示されていない。
【0009】
本発明は上記事情に鑑み、ルテインやゼアキサンチンを高濃度に含有する高ルテイン含有卵を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1発明の高ルテイン含有卵は、ルテインを含有する卵であって、ルテインの含有量が、卵の可食部100gにおいて2mg以上であることを特徴とする。
第2発明の高ルテイン含有卵は、第1発明において、ルテインの含有量が、卵の可食部100gにおいて2.5mg以上であることを特徴とする。
第3発明の高ルテイン含有卵は、第2発明において、ルテインの含有量が、卵の可食部100gにおいて3.0mg以上であることを特徴とする。
第4発明の高ルテイン含有卵は、第1発明において、ゼアキサンチンの含有量が、卵の可食部100gにおいて0.35mg以上であることを特徴とする。
第5発明の高ルテイン含有卵は、第4発明において、ゼアキサンチンの含有量が、卵の可食部100gにおいて0.38mg以上であることを特徴とする。
第6発明の加工食材は、第1~第5発明に記載の高ルテイン含有卵を加工したものであることを特徴とする。
第7発明の加工食材は、第1~第5発明に記載の高ルテイン含有卵の可食部を凍結したものであることを特徴とする。
第8発明の高ルテイン含有卵は、第1発明において、前記卵は、100℃で30分間加熱した後の色差計を用いて測定される卵黄のb値が、加熱前の卵黄の色差計を用いて測定されるb値の2倍以上であり、前記加熱前の卵黄の色差計を用いて測定されるb値は、卵から分離した卵黄を容器内で撹拌した後の液面を色差計を用いて測定される値であり、前記加熱後の卵黄の色差計を用いて測定されるb値は、加熱後に容器から取り出した加熱卵黄の断面を色差計を用いて測定される値であることを特徴とする。
第9発明の高ルテイン含有卵の生産方法は、卵へのルテインの移行を促進させるための方法であり、飼料1kgあたり、ルテインを100mg以上、キシラナーゼを1000EPU以上含有する飼料を連続して給与する鶏から得ることを特徴とする。
第10発明の採卵鶏用飼料は、鶏用の飼料であって、飼料1kgあたり、ルテインを100mg以上、キシラナーゼを1000EPU以上含有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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