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公開番号2025114955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009214
出願日2024-01-25
発明の名称二軸配向ポリエステルフィルムロールおよびその製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250730BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】近年の品質高度化の進展に対応した、キズ欠点の少ないポリエステルフィルムロールを得ることを課題とする。
【解決手段】ポリエステルフィルムロールの巻き出しから巻き芯までの単位面積当たりのキズ個数が3.0×10-6以下であるポリエステルフィルムロール。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステルフィルムロールの巻き出しから巻き芯までの単位面積当たりのキズ個数が3.0×10
-6
以下であるポリエステルフィルムロール。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
ポリエステルフィルムロールの巻き出しから巻き芯までの帯電量の絶対値が1.0kV以下である請求項1に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項3】
表面抵抗率が10
12
Ω/□以下である請求項1に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項4】
一方の面(A面)の中心面平均粗さSRaが0.5nm以上8nm以下かつ中心面山高さSRpが50nm以上500nm以下であり、その反対面の中心面平均粗さSRaが0.5nm以上、8nm以下かつ中心面山高さSRpが1nm以上、300nm以下である請求項1に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項5】
A面と反対となる面の静摩擦係数が0.5以上、2.5以下である請求項1に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項6】
厚みが10μm以上50μm以下であり、ヘイズが0.1%以上0.7%以下であるドライフィルムレジスト用途に用いられる請求項1に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項7】
ポリエステルフィルムロールの巻き取りにおいて、表面の静摩擦係数が0.5以下のタッチロールを用いる請求項1に記載のポリエステルフィルムロールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸配向ポリエステルフィルムを巻き取ってなる二軸配向ポリエステルフィルムロールおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステルフィルムは機械特性や熱特性、コシの強さやコストの観点から、工業材料として多用な用途に用いられている。特に最近では、電子部材関連の工程紙として、積層セラミックコンデンサのグリーンシートを成型するための離型フィルムや、液晶偏光板離型フィルム、ドライフィルムレジスト用基材などに用いられている。
【0003】
しかし、近年の各種用途の精密化などに伴い、ポリエステルフィルムには、これまでには問題となっていなかったような微細な欠点が無いことや、これまで以上に均一な品質が要求されるようになって来た。ポリエステルフィルムから成形される成形体の品質は、ポリエステルフィルムの精度や品質、特に表面欠点の有無にかかっている。
【0004】
特許文献1では、窪み欠点数を削減し、表面粗さを制御することでフィルム表面の微細な欠点が少ない離型用ポリエステルフィルムについて開示されている。特許文献2では、表面粗さ、キズ個数を厳密に規定することで、光学フィルムの透明性を悪化させることなく、光学フィルムに転写するキズの個数を少なくすることで光学フィルムの歩留りを向上させるポリエステルフィルムが開示されている。
【0005】
特許文献3には、雰囲気の塵埃度、巻取時の面圧、張力を制御することで巻取工程にて発生するキズや異物化見込み等の欠点を防止し、優れた巻き品位とする方法が開示されている。
【0006】
特許文献4には、硬化型シリコーン樹脂からなる離型層を形成した離型フィルムを巻き取る際の走行中の巻取ロールの帯電の絶対値を0.5kV以下とすることで、表面が均一で混入異物が少ない、セラミックシートに欠陥を発生させない、薄層セラミックシート製造用離型フィルムロールの製造方法が開示されている。
【0007】
特許文献5には、ポリエステルフィルム表面粗さを制御することで引き出すときの帯電が少なく、隆起状欠点も少ないポリエステルフィルムロールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2013-007054号公報
特開2017-109329号公報
特開2001-39590号公報
特開2006-181993号公報
特開2005-187779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、これらの技術では、緻密性、精密性が加速する現状ではキズ欠点に関する解決が難しくなっている。そこで本発明では、近年の品質高度化の進展に対応した、キズ欠点の少ないポリエステルフィルムロールを得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討重ねた結果、ポリエステルフィルムロールの巻き出しから巻き芯までのキズ個数を単位面積あたり3.0×10
-6
個/m

以下とすることで上記課題を解決できることを見出した。本発明における好ましい一態様は以下の構成を有する。
(1)ポリエステルフィルムロールの巻き出しから巻き芯までの単位面積当たりのキズ個数が3.0×10
-6
個/m

以下であるポリエステルフィルムロール。
(2)ポリエステルフィルムロールの巻き出しから巻き芯までの帯電量の絶対値が1.0kV以下である(1)に記載のポリエステルフィルムロール。
(3)表面抵抗率が10
12
Ω/□以下である(1)または(2)に記載のポリエステルフィルムロール。
(4)一方の面(A面)の中心面平均粗さSRaが0.5nm以上8nm以下かつ中心面山高さSRpが50nm以上500nm以下であり、その反対面の中心面平均粗さSRaが0.5nm以上、8nm以下かつ中心面山高さSRpが1nm以上、300nm以下である(1)に記載のポリエステルフィルムロール。
(5)A面と反対となる面の静摩擦係数が0.5以上、2.5以下である(1)に記載のポリエステルフィルムロール。
(6)厚みが10μm以上50μm以下であり、ヘイズが0.1%以上0.7%以下であるドライフィルムレジスト用途に用いられる(1)に記載のポリエステルフィルムロール。
(7)ポリエステルフィルムロールの巻き取りにおいて、表面の静摩擦係数が0.5以下のタッチロールを用いる(1)に記載のポリエステルフィルムロールの製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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