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公開番号
2025115061
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024009384
出願日
2024-01-25
発明の名称
定着装置及び画像形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
G03G
15/20 20060101AFI20250730BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】均熱部材の用紙幅方向への均熱性を向上し、小サイズ用紙を連続して定着する際の生産性(スループット)を確保するとともに、均熱部材と定着部材との間の摺動抵抗を低く保つことができる定着装置を提供する。
【解決手段】本発明の定着装置は、回転する定着部材と、定着部材の内周面に当接し、定着部材の回転軸方向の温度を均一化する均熱部材と、定着部材を介して均熱部材に当接してニップ部を形成し、当該ニップ部を通過する記録材を加圧する加圧部材と、定着部材の内側に配置された熱源と、を備える。
均熱部材は、凹状の段差部がニップ部と少なくとも一部重複する領域に設けられ、当該段差部に摺動板を有し、摺動板は、均熱部材よりも摺動抵抗が低く、かつ耐久性が高い材質である。
したがって、均熱部材の用紙幅方向への均熱性を向上し、均熱部材と定着部材との間の摺動抵抗を低く保つことができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
回転する定着部材と、
前記定着部材の内周面に当接し、前記定着部材の回転軸方向の温度を均一化する均熱部材と、
前記定着部材を介して前記均熱部材に当接してニップ部を形成し、当該ニップ部を通過する記録材を加圧する加圧部材と、
前記定着部材の内側に配置された熱源と、を備える定着装置において、
前記均熱部材は、凹状の段差部が前記ニップ部と少なくとも一部重複する領域に設けられ、当該段差部に摺動板を有し、
前記摺動板は、前記均熱部材よりも摺動抵抗が低く、かつ耐久性が高い材質であることを特徴とする、定着装置。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記均熱部材の熱伝導率は、前記摺動板の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記記録材の搬送方向における前記段差部の長さ寸法は、前記記録材の搬送方向における前記摺動板の長さ寸法よりも大きく、
前記段差部と前記摺動板は、前記記録材の搬送方向における上流側又は下流側に、約1mm以下の隙間を形成していることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
【請求項4】
前記段差部の深さ寸法は、前記摺動板の厚さ寸法よりも大きく、
前記摺動板の前記定着部材側の面は、前記均熱部材の前記定着部材側の面に対し段差を有すること、及び、
前記加圧部材は、前記ニップ部が前記記録材の搬送方向下流側における前記段差を含むように加圧されることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
【請求項5】
前記均熱部材の前記段差部は、半抜き加工によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
【請求項6】
前記摺動板は、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成され、前記定着部材の内周面に対向する表面にアルマイト層を有し、前記アルマイト層の複数の微細孔に前記アルマイト層よりも摩擦係数の低い固体潤滑剤が充填されていることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置を備える画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置には、加熱温度の立ち上がりが早い定着フィルム方式の定着装置が広く用いられている。定着フィルム方式とは、薄膜の定着フィルムをハロゲンヒータなどで直接加熱するとともに、その定着フィルムを介して加圧ローラをニップ形成部材に当接させ、定着ニップ部を形成する構成である。
【0003】
例えば特許文献1には、小サイズの用紙を連続して定着する際、定着フィルムの両端部が高温になるのを防止するために、定着フィルムと摺擦する部分に銅製の均熱部材を用いて、定着フィルムの熱を用紙幅方向に逃がす定着装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、定着フィルムと摺擦する部分にアルマイト被覆を施したアルミ製の均熱部材を用いることで、信頼性と均熱性を損なわず、定着部材との摺動抵抗を低く保つことができる定着装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、アルミ製の均熱部材は、銅製の均熱部材に比べて熱伝導率が劣るため、例えば70ppm以上といった高速機での使用には適しておらず、スループットを落さざるを得ないという問題があった。一方で、銅製の均熱部材に対して摺動性を向上させるため、摺動コーティングなどを施すことは、コスト増となる問題があった。
【0006】
そこで本発明は、均熱部材の用紙幅方向への均熱性を向上し、小サイズ用紙を連続して定着する際の生産性(スループット)を確保するとともに、均熱部材と定着部材との間の摺動抵抗を低く保つことができる定着装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、回転する定着部材と、前記定着部材の内周面に当接し、前記定着部材の回転軸方向の温度を均一化する均熱部材と、前記定着部材を介して前記均熱部材に当接してニップ部を形成し、当該ニップ部を通過する記録材を加圧する加圧部材と、前記定着部材の内側に配置された熱源と、を備える定着装置において、前記均熱部材は、凹状の段差部が前記ニップ部と少なくとも一部重複する領域に設けられ、当該段差部に摺動板を有し、前記摺動板は、前記均熱部材よりも摺動抵抗が低く、かつ耐久性が高い材質であることを特徴とする、定着装置によって解決される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の定着装置は、小サイズ用紙を連続して定着する際の生産性(スループット)を確保するとともに、均熱部材と定着部材との間の摺動抵抗を低く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
本発明の一実施形態に係る定着装置の概略構成図である。
本発明の一実施形態に係る均熱部材及び摺動板を示す斜視図である。
図3に示す摺動板の断面拡大図である。
本発明の一実施形態に係る均熱部材及び摺動板を拡大して示す詳細図(その1)である。
本発明の一実施形態に係る均熱部材及び摺動板を拡大して示す詳細図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。以下、本発明を、電子写真方式の画像形成装置であるレーザープリンタ(以下、「プリンタ」という。)に適用した実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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