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公開番号2025115340
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024019843
出願日2024-01-25
発明の名称防災用リュックサック
出願人ケイディケイ株式会社
代理人
主分類A45F 3/04 20060101AFI20250730BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】災害時の生活必需品の持ち出しに際して十分量持ち出しすることができ、また生活用水の調達時の運搬に際して、大容量でも安定した重心で支えて運搬することができ肩や腰に余分な負担を生じさせることがなく、さらに両手が使えるため転倒に対処しやすく、同梱した生活必需品を破損することがなく、水漏れ等の事故も起こすことのない防災用リュックサックを提供することを目的としている。
【解決手段】リュックサックW本体内部の下部に配置された折り畳み自在の液体収納体1と、前記液体収納体1の上部に配置された一般収納体3とからなり、前記一般収納体3が前記リュックサック本体から分離して取り外し自在であることを特徴とした防災用リュックサックZにより解決される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
リュックサック本体内部の下部に配置された折り畳み自在の液体収納体と、前記液体収納体の上部に配置された一般収納体とからなり、前記一般収納体が前記リュックサック本体から分離して取り外し自在であることを特徴とした防災用リュックサック。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
液体収納体が上下方向に拡張可能に折り畳まれていることを特徴とした請求項1に記載の防災用リュックサック。
【請求項3】
リュックサックの本体下部に液体排出口が設けられていることを特徴とした請求項1又は2に記載の防災用リュックサック。
【請求項4】
一般収納体と液体収納体或いは前記一般収納体及び/又は液体収納体がリュックサック本体と連結可能であることを特徴とした請求項1乃至3の何れかに記載の防災用リュックサック。
【請求項5】
リュックサック本体の内部に設けられた一般収納体と液体収納体を分離する隔壁がリュックサック本体の背面に固定できる請求項1乃至4の何れかに記載の防災用リュックサック。
【請求項6】
リュックサック本体がキャリー機能を有することを特徴とした請求項1乃至5の何れかに記載の防災用リュックサック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は大地震、台風、大火災、洪水等の災害時に、被災者が給水場所から避難所や自宅に飲料水等を運搬する際に使用する防災用リュックサックに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
大地震等の災害発生時、ライフラインが被災して物資の供給が滞ることが考えられる。そうした場合、避難所や自宅で待機する被災者にとって第一に必要な物として飲料水等の生活用水が上げられる。しかし突発的な災害に対して給水車等から生活用水を受け取るための容器を準備していても、バケツや給水袋では嵩張り保管時に場所を取り、緊急時の持ち出しには非常に不便である。また前記バケツや給水袋等により大量の生活用水を運ぶには少なくとも一方の腕がふさがる。そのため両腕の自由が利かず様々な危険物が散乱した状態の災害時には転倒等の事故を起こしやすく不向きである。そのような経験的状況から例えば実用新案登録第3033447号公報に記載される「袋」が開示されている。
【0003】
前記「袋」は、リュックサック式に背中に負って搬送することが可能で両腕の自由が利き非常に至便である。しかしながら緊急持ち出し時の嵩張りを避けるために薄く脆弱な素材で作れば、容易に破損してしまい水漏れ等の事故等を起こす。また丈夫な素材や構造を使用すると折り畳みに苦労し嵩張るため、大地震等の有事の際を想定して用意した非常用持ち出し袋等の内部スペースを占拠してしまい、生活必需品を詰め込むスペースが極端に少なくなってしまう。そのようなケースを踏まえ、例えば特開平10-179253号公報に記載される災害用リュックサックが開示されている。このものはリュックサックの内部に液体収納袋を備えており、必要時にバケツ等に代え飲料水等の生活用水を蓄えることが可能で、しかもリュックサック式に使用することができ至便である。
【先行特許文献】
【】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3033447号公報
特開平10-179253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記災害用リュックサックは、内部にコンパクトに折り畳まれた液体収納袋を備えているため、持ち出し時には生活必需品を十分詰め込むことができ、また生活用水の確保時には丈夫なリュックサックの本体に保護された液体収納袋を使用することが可能である。しかし液体収納袋を使用するに際して、内部に同梱される生活必需品が無秩序に同梱されるため、リュックサックの重量バランスが悪くなり背負うに際して体形に歪みが生じる。そのためしばらく歩くと肩や腰に余分な負担が生じ必要以上に疲れてしまう。また無秩序に同梱される生活必需品が、液体収納袋内の生活用水に圧迫されて破損したり、逆に生活必需品の圧迫により液体収納袋が破損して水漏れ等の事故を起こしたりしかねない。
【0006】
本発明は、前記問題に鑑み、災害時の生活必需品の持ち出しに際して十分量持ち出しすることができ、また生活用水の調達時の運搬に際して、大容量でも安定した重心で支えて運搬することができ肩や腰に余分な負担を生じさせることがなく、さらに両手が使えるため転倒に対処しやすく、同梱した生活必需品を破損することがなく、水漏れ等の事故も起こすことのない防災用リュックサックを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の防災用リュックサックは、リュックサック本体内部の下部に配置された折り畳み自在の液体収納体と、前記液体収納体の上部に配置された一般収納体とからなり、前記一般収納体が前記リュックサック本体から分離して取り外し自在であることを特徴としている。
【0008】
なお、防災用リュクサック本体、その内部に配置される一般収納体、液体収納体等に関して、その形状・材質等に格別な制限はなく公知の帆布、布生地、合成プラスチック樹脂、各種ラミネートシート、不織布等を好適に使用することができる。
【0009】
また液体収納体は、緊急持ち出し時に一般収納体の容量をできる限り多くとるために効率よくコンパクトに折り畳まれて収容される必要がある。そして使用時には生活用水をできるだけ多く収納できるように、リュックサック本体一杯に拡張できる形態が好適に採用される。そのような折り畳み形態として、上下に伸長する蛇腹状の折り畳み形態が好適に採用できるがこれに限られるわけではない。要は蛇腹状と同様に効率的に折り畳まれコンパクトに収容できる形態であればどのような折り畳み形態であっても構わない。
【0010】
前記蛇腹状の形態の場合、蛇腹の段数に制限はない。必要とする生活用水を注入した際に、液体収納体の上部に空間が生じない高さまで引き上げて容量を調整すればよい。そのようにすることで、防災用リュックサックを背負って歩く際に液体収納体内の生活用水の左右、上下の揺れによる重心の不安定さが効率的に制御され、防災用リュックサック本体のバランス崩れが起こらない。そのため歩行に際して重心が安定し肩や腰に掛かる負担が軽減され、障害物の多い中での長距離歩行でも大量の生活用水を容易に運搬することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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