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公開番号2025115437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024009890
出願日2024-01-26
発明の名称電子時計、電子時計の制御方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G04G 19/12 20060101AFI20250731BHJP(時計)
要約【課題】簡素な構成でも電池寿命を延ばすことができる電子時計、電子時計の制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】電子時計は、所定の形態で実装された傾斜スイッチと、傾斜スイッチの出力信号に変化がない状態の継続時間に基づいて、自機の動作モードを、通常モードから、通常モードよりも消費電力が抑制された第1の省電力モードへ移行させる制御部と、を備える。所定の形態で実装された傾斜スイッチを備えた電子時計の制御方法は、傾斜スイッチの出力信号に変化がない状態の継続時間に基づいて、自機の動作モードを、通常モードから、通常モードよりも消費電力が抑制された第1の省電力モードへ移行させる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
所定の形態で実装された傾斜スイッチと、
前記傾斜スイッチの出力信号に変化がない状態の継続時間に基づいて、自機の動作モードを、通常モードから、前記通常モードよりも消費電力が抑制された第1の省電力モードへ移行させる制御部と、を備える電子時計。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記傾斜スイッチは、導電性を有する可動体が移動可能な通路を有し、
前記通路は、前記可動体が接触することで導通する接点が設けられた一端部と、当該一端部とは反対側の他端部とを有し、
前記傾斜スイッチは、前記所定の形態として、
前記電子時計が手首における手の甲側に装着された状態で、前記一端部が前記他端部よりも前記手の小指に近くなるように実装されている、又は、
前記他端部から前記一端部への向きと、前記電子時計の6時から12時への向きとが同一となるか又は鋭角をなすように実装されている、
請求項1に記載の電子時計。
【請求項3】
前記制御部は、
所定の判定開始時刻から判定終了時刻までの時間帯において、前記第1の省電力モードへ移行させる処理を実行するか否かの判定を行い、
前記所定の判定開始時刻から判定終了時刻までの時間帯以外の時間帯において、前記第1の省電力モードへ移行させる処理を実行するか否かの判定を行わない、
請求項1に記載の電子時計。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1の省電力モード中の前記傾斜スイッチのオン状態又はオフ状態に変化がない状態の継続時間に基づいて、前記電子時計の動作モードを前記第1の省電力モードよりも消費電力が抑制された第2の省電力モードへ移行させる、
請求項1に記載の電子時計。
【請求項5】
デジタル方式で表示を行うデジタル表示部を備え、
前記制御部は、
前記第1の省電力モードにおいて、所定のマークを前記デジタル表示部にて表示させ、
前記第2の省電力モードにおいて、前記第1の省電力モードの場合とは異なる態様で前記所定のマークを前記デジタル表示部にて表示させる、
請求項4に記載の電子時計。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1の省電力モードにおいて、所定の時間間隔を空けて、通信部を介して外部機器との間でデータ通信を行い、
前記第2の省電力モードにおいて、前記通信部を介して前記外部機器との間でデータ通信を行わない、
請求項4に記載の電子時計。
【請求項7】
前記制御部は、前記継続時間のみに基づいて、前記電子時計の動作モードを前記第1の省電力モードへ移行させる、
請求項1~6のいずれか一項に記載の電子時計。
【請求項8】
電源として一次電池のみを備える、
請求項1~6のいずれか一項に記載の電子時計。
【請求項9】
所定の形態で実装された傾斜スイッチを備えた電子時計の制御方法であって、
前記傾斜スイッチの出力信号に変化がない状態の継続時間に基づいて、自機の動作モードを、通常モードから、前記通常モードよりも消費電力が抑制された第1の省電力モードへ移行させる、
電子時計の制御方法。
【請求項10】
所定の形態で実装された傾斜スイッチを備えた電子時計のコンピュータを制御手段として機能させ、
前記制御手段は、前記傾斜スイッチの出力信号に変化がない状態の継続時間に基づいて、自機の動作モードを、通常モードから、前記通常モードよりも消費電力が抑制された第1の省電力モードへ移行させる、
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子時計、電子時計の制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電池容量が限られる小型の腕時計等の電子時計において、所定条件を満たす場合に省電力モードに移行させることで電池寿命を延ばす技術が知られている。例えば特許文献1には、太陽電池を備えた電子時計において、太陽電池の発電状況に応じて省電力モードに移行させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-6436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、太陽電池を備えた時計にしか適用できないという課題がある。
【0005】
本発明は、簡素な構成でも電池寿命を延ばすことができる電子時計、電子時計の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る電子時計は、
所定の形態で実装された傾斜スイッチと、
前記傾斜スイッチの出力信号に変化がない状態の継続時間に基づいて、自機の動作モードを、通常モードから、前記通常モードよりも消費電力が抑制された第1の省電力モードへ移行させる制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡素な構成でも電池寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電子時計及びスマートフォンを示す図である。
電子時計の表示部を示す図である。
電子時計の機能構成を示すブロック図である。
傾斜スイッチの構成を示す図である。
傾斜スイッチの構成を示す断面図である。
第1の省電力モードで動作している電子時計の表示部を示す図である。
時計制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
第1の省電力モードへの移行処理の制御手順を示すフローチャートである。
第2の省電力モードへの移行処理の制御手順を示すフローチャートである。
復帰処理の制御手順を示すフローチャートである。
電子時計がアナログ時計である場合の表示部の例を示す図である。
傾斜スイッチの配置方向の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の電子時計1は、筐体101と、筐体101に取り付けられた2本のバンド102とを備える。電子時計1は、バンド102を手首に巻き回すことでユーザの手首に装着されて用いられる腕時計である。筐体101には、表示部20及び回路基板103(図4参照)等が格納されており、側面に、ユーザの操作を受け付けるための操作ボタン31及びりゅうず32が設けられている。筐体101のうち表示部20の表示面側の開口は、透明な風防ガラスにより封止されている。本明細書においては、電子時計1の装着時における筐体101の位置により、電子時計1の装着位置を表すものとする。図1では、電子時計1は手首における手の甲側に装着されている。電子時計1は、スマートフォン2(外部機器)との間で近距離無線通信によるデータ通信が可能である。本実施形態では、近距離無線通信としてBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)が用いられている。ただし、BLE以外の通信方式を用いてもよい。
【0010】
図2に示すように、電子時計1の表示部20は、時針211、分針212及び秒針213によりアナログ方式で時刻を表示するアナログ表示部21と、液晶表示パネル221によりデジタル方式で情報を表示するデジタル表示部22と、を備える。図2では、デジタル表示部22は日付及び曜日を表示しているが、デジタル表示部22が表示する情報はこれらに限られない。以下では、時針211、分針212及び秒針213をまとめて「指針211~213」とも記す。また、アナログ表示部21の表示面(文字盤)に平行な平面内おける3時方向をX方向、12時方向をY方向と記す。また、X方向及びY方向に垂直かつ電子時計1の背面側から表面側に向かう方向をZ方向と記す。また、アナログ表示部21における6時を表す時字の位置を始点として12時を表す時字の位置に向かう向き(6時から12時への向き)を、「向きD1」と記す。図2に示すように、向きD1は、Y方向と平行である。また、XY座標平面(文字盤)が水平面に平行である状態を、電子時計1が水平な状態と記す。
(【0011】以降は省略されています)

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