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公開番号2025115657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010222
出願日2024-01-26
発明の名称吸収性物品
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人個人,個人
主分類A61F 13/536 20060101AFI20250731BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】排泄物に起因する不快感を軽減するとともに、着用していても動き易い状態を維持することが可能な吸収性物品を提供する。
【解決手段】本開示は、トップシートとバックシートと吸収体とを備える吸収性物品であって、吸収体は、上層吸収体15と下層吸収体との二層からなる二層構造に形成され、上層吸収体15は、肌側面にエンボス20を有し、下層吸収体は、エンボスを有さず、上層吸収体15のエンボス20の深さは、上層吸収体15の厚みの80%以上の深さであり、上層吸収体15のエンボス20は、上層吸収体15の中央部17から、長手方向の一側へ30mm以上、かつ幅方向の一側へ10mm以上延びる部分を含み、上層吸収体15のエンボス20に含まれる長手方向の一側から他側へ延びる領域の長手方向に沿った一端から他端までの長さの総和は、上層吸収体15の長手方向の長さの150%以上である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
肌側の液透過性のトップシートと、非肌側の液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を備える吸収性物品であって、
前記吸収体は、肌側に位置する上層吸収体と、前記上層吸収体の非肌側に位置する下層吸収体との二層からなる二層構造に形成され、
前記上層吸収体は、肌側面にエンボスを有し、
前記下層吸収体は、エンボスを有さず、
前記上層吸収体の前記エンボスの深さは、前記上層吸収体の厚みの80%以上の深さであり、
前記上層吸収体の前記エンボスは、前記上層吸収体の中央部から、長手方向の一側へ30mm以上、かつ幅方向の一側へ10mm以上延びる部分を含み、
前記上層吸収体の前記エンボスに含まれる長手方向の一側から他側へ延びる領域の長手方向に沿った一端から他端までの長さの総和は、前記上層吸収体の長手方向の長さの150%以上である
ことを特徴とする吸収性物品。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記下層吸収体の厚みは、前記上層吸収体の厚みの100%以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記上層吸収体の前記エンボスに含まれる幅方向の一側から他側へ延びる領域の幅方向に沿った一端から他端までの長さの総和は、前記上層吸収体の幅方向の長さの300%以上である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吸収性物品が開示されている。この吸収性物品は、主にはパンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドなどの用途に供されるもので、不透液性裏面シートと、透液性表面シートとの間に、吸収体ユニットが介在されるとともに、透液性表面シートと吸収体ユニットとの間に、吸収拡散性、装着感、隠蔽性を向上するために親水性繊維シートを配置した構造となっている。吸収体ユニットは、下層側吸収体と上層側吸収体とから構成されている。上層側吸収体の左右部には、上層側吸収体の位置ズレや型崩れを防止するための吸収体保持用エンボスが付与されている。また、下層側吸収体には、吸収した体液を拡散させる吸収体エンボスが付与されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-307408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紙おむつ等の吸収性物品は、着用者が排泄した後、特に複数回の排泄後に紙おむつ等を交換するまでの間は、尿等の排泄物で濡れた状態の吸収性物品の着用を続けることになる。吸収性物品が排泄物を保持している場合、外部へ排泄物の漏れが発生していなくても、吸収性物品の肌側表面が濡れた状態になるので、着用者が不快に感じたり、また、動くことが可能な着用者の運動性が妨げられたりすることがある。
【0005】
特許文献1に記載の吸収性物品は、吸収された体液を下層側吸収体の吸収体エンボスにより拡散させるものであるが、排泄物の保持性や吸収体の柔軟性を考慮したものではない。
【0006】
そこで、本開示は、排泄物に起因する不快感を軽減するとともに、着用していても動き易い状態を維持することが可能な吸収性物品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、肌側の液透過性のトップシートと、非肌側の液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を備える吸収性物品であって、前記吸収体は、肌側に位置する上層吸収体と、前記上層吸収体の非肌側に位置する下層吸収体との二層からなる二層構造に形成され、前記上層吸収体は、肌側面にエンボスを有し、前記下層吸収体は、エンボスを有さず、前記上層吸収体の前記エンボスの深さは、前記上層吸収体の厚みの80%以上の深さであり、前記上層吸収体の前記エンボスは、前記上層吸収体の中央部から、長手方向の一側へ30mm以上、かつ幅方向の一側へ10mm以上延びる部分を含み、前記上層吸収体の前記エンボスに含まれる長手方向の一側から他側へ延びる領域の長手方向に沿った一端から他端までの長さの総和は、前記上層吸収体の長手方向の長さの150%以上である。
【0008】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の吸収性物品であって、前記下層吸収体の厚みは、前記上層吸収体の厚みの100%以下である。
【0009】
本発明の第3の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の吸収性物品であって、前記上層吸収体の前記エンボスに含まれる幅方向の一側から他側へ延びる領域の幅方向に沿った一端から他端までの長さの総和は、前記上層吸収体の幅方向の長さの300%以上である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、排泄物に起因する不快感を軽減するとともに、着用していても動き易い状態を維持することが可能な吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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