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公開番号2025116293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025095566,2023050979
出願日2025-06-09,2022-05-31
発明の名称SiC基板及びSiCエピタキシャルウェハ
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人
主分類C30B 29/36 20060101AFI20250731BHJP(結晶成長)
要約【課題】不良が生じにくいSiC基板及びSiCエピタキシャルウェハを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態にかかるSiC基板は、中心から半径17.5mmの円周と重なる位置にある内周支持面で内周支持した際に、上面のうち厚み方向から見て前記内周支持面と重なる第1点を繋ぐ面を第1基準面とし、前記第1基準面より上方を正とした際に、BOWが40μm未満である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
SiC基板と、前記SiC基板の一面に積層されたSiCエピタキシャル層とを有する、SiCエピタキシャルウェハであって、
前記SiCエピタキシャルウェハの中心から半径17.5mmの円周と重なる位置にある内周支持面で内周支持した際に、前記SiCエピタキシャルウェハの上面のうち厚み方向から見て前記内周支持面と重なる第1点を繋ぐ面を第1基準面とし、前記第1基準面より上方を正とした際に、前記SiCエピタキシャルウェハのBOWが30μm以下であり、
前記SiC基板の直径が145mm以上である、SiCエピタキシャルウェハ。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記内周支持面で支持した際の前記SiCエピタキシャルウェハのBOWが10μm以下である、請求項1に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
【請求項3】
WARPが50μm以下である、請求項1に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
【請求項4】
WARPが30μm以下である、請求項1に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
【請求項5】
前記内周支持面で内周支持した際に、前記SiC基板が上に凸にたわむ、請求項1に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
【請求項6】
前記SiC基板の中心から半径17.5mmの円周と重なる位置にある内周支持面で内周支持した際に、前記SiC基板の上面のうち厚み方向から見て前記内周支持面と重なる第1点を繋ぐ面を第1基準面とし、前記第1基準面より上方を正とした際に、前記SiC基板のBOWが40μm未満である、請求項1に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
【請求項7】
前記SiC基板が単結晶からなる、請求項1に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
【請求項8】
前記SiCエピタキシャル層が単結晶からなる、請求項1に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
【請求項9】
前記SiC基板の厚みが375μm以下である、請求項1に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
【請求項10】
前記SiC基板の直径が195mm以上である、請求項1~9のいずれか一項に記載のSiCエピタキシャルウェハ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、SiC基板及びSiCエピタキシャルウェハに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて絶縁破壊電界が1桁大きく、バンドギャップが3倍大きい。また、炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて熱伝導率が3倍程度高い等の特性を有する。そのため炭化珪素(SiC)は、パワーデバイス、高周波デバイス、高温動作デバイス等への応用が期待されている。このため、近年、上記のような半導体デバイスにSiCエピタキシャルウェハが用いられるようになっている。
【0003】
SiCエピタキシャルウェハは、SiCインゴットから切り出されたSiC基板の表面にSiCエピタキシャル層を積層することで得られる。以下、SiCエピタキシャル層を積層前の基板をSiC基板と称し、SiCエピタキシャル層を積層後の基板をSiCエピタキシャルウェハと称する。
【0004】
SiC基板やSiCエピタキシャルウェハは、搬送等のプロセスにおいてたわむ場合がある。たわみは、センサーの検出不良や吸着不良等の不良の原因となる場合がある。例えば、特許文献1には、中心が外側より上方となるように反ったSiC基板を外周支持することで、搬送時のたわみを抑制することが記載されている。また特許文献2には、熱処理時のムラを抑制するために、ウェハを支持体で平面支持し、たわみを発生させないようにすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2021/0198804号
特開2012-182234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ウェハの支持方法は様々あり、他の構成との関係で制約がある場合もある。特許文献1及び2に記載の方法は、特定のウェハの支持方法の場合に不良の発生を抑制できるが、例えば内周支持でウェハを支持する場合に、十分不良を低減することができなかった。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、不良が生じにくいSiC基板及びSiCエピタキシャルウェハを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ウェハの形状やたわみを規定するBOWやWARPが所定の範囲内となるSiC基板を作製し、そのSiC基板を用いることで、搬送時の不良を低減できることを見出した。すなわち、本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0009】
(1)第1の態様にかかるSiC基板は、中心から半径17.5mmの円周と重なる位置にある内周支持面で内周支持した際に、上面のうち厚み方向から見て前記内周支持面と重なる第1点を繋ぐ面を第1基準面とし、前記第1基準面より上方を正とした際に、BOWが40μm未満である。
【0010】
(2)上記態様にかかるSiC基板は、前記内周支持面で支持した際のWARPが60μm未満でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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