TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025116479
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010925
出願日2024-01-29
発明の名称現像装置及びそれを備えた画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類G03G 15/08 20060101AFI20250801BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低コストで小型化が可能であって、画質の低下が生じにくい現像装置を提供する。
【解決手段】現像装置2は、現像槽28と、回転可能な現像ローラ21と、を有している。現像槽28は現像剤を、現像ローラ21の第1搬送方向F1に搬送する第1スクリュー22が設けられた第1室29と、現像剤を第2搬送方向F2に搬送する第2スクリュー23が設けられ、第2底部30aが第1底部29aより上方に位置する第2室30と、第1室29及び第2室30の回転軸線21の方向の両端側において2つの連通部31a、31bと、を有し、現像ローラ21は、第2スクリュー23の上方に配置され、第1、第2スクリュー22、23は、それぞれ現像剤を第1、第2搬送方向F1、F2に移動させる搬送速度が略同一で、現像剤をそれぞれ第1、第2搬送方向F1、F2に単位時間あたりに移動させる搬送量が、第2スクリュー23より第1スクリュー22の方が多い。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
現像剤が収容される現像槽と、前記現像剤を表面に担持し、回転可能な現像ローラと、を有する現像装置であって、
前記現像槽は、
前記現像剤を、前記現像ローラの回転軸線の方向に沿った一方向である第1搬送方向に搬送する第1スクリューが設けられた第1室と、
前記現像剤を前記一方向と反対の方向である第2搬送方向に搬送する第2スクリューが設けられ、底部が前記第1室の底部より上方に位置する第2室と、
前記第1室及び前記第2室の前記回転軸線の方向の両端側において、それぞれ前記第1室と前記第2室とを連通させる2つの連通部と、を有し、
前記現像剤ローラは、前記第2室の前記第2スクリューの上方に配置され、
前記第1スクリュー及び前記第2スクリューは、前記現像剤をそれぞれの搬送方向に移動させる搬送速度が略同一で、
前記現像剤をそれぞれの前記搬送方向に単位時間あたりに移動させる搬送量が、前記第2スクリューより前記第1スクリューの方が多い、ことを特徴とする現像装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載された現像装置であって、
前記第1スクリューは、前記回転軸線と平行な第1軸を有し、当該回転軸線方向のピッチが所定距離である第1羽根が、前記第1軸の外周に1つ以上形成され、
前記第2スクリューは、前記回転軸線と平行な第2軸を有し、当該回転軸線方向のピッチが第1螺旋羽根と同じである第2羽根が、前記第2軸の外周に1つ以上形成され、
前記第1螺旋羽根の外径と等しい円の断面積から前記第1螺旋羽根及び前記第1軸の前記回転軸線方向と直交する断面の断面積を除いた第1断面積が、前記第2螺旋羽根の外径と等しい円の断面積から前記第2螺旋羽根と前記第2軸の前記回転軸線方向と直交する断面の断面積を除いた第2断面積より大きく、前記第1スクリューと前記第2スクリューの回転速度が略同一である、ことを特徴とする現像装置。
【請求項3】
請求項2に記載された現像装置であって、
前記第1羽根の数は、前記第2羽根の数より少ない、ことを特徴とする現像装置。
【請求項4】
請求項2に記載された現像装置であって、
前記第1羽根の外径は、前記第2羽根の外径と略同一で、
前記第1羽根の外径と前記第1軸の外径との差は、前記第2羽根の外径と前記第2軸の外径との差より大きい、ことを特徴とする現像装置。
【請求項5】
請求項1に記載された現像装置であって、
前記第1室において、前記2つの連通部の間を結ぶ空間である搬送空間は、前記回転軸線の方向に延びた円筒形状を有し、
前記搬送空間に、前記第1スクリューが配置される、ことを特徴とする現像装置。
【請求項6】
請求項1に記載された現像装置であって、
前記第1スクリューで搬送される前記現像剤を前記第2室に案内する連通部が接続される前記第2室の位置において、前記第2スクリューの上側に、上方に延びた上部空間が形成されていること、を特徴とする現像装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6までの何れか1つに記載の現像装置を備えた、ことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、現像剤を撹拌する現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、複合機等の画像形成装置において、現像装置により感光体ドラムにトナー像が形成され、このトナー像が用紙に転写されて定着されることにより用紙上に画像が形成される。
【0003】
トナー像を形成するための現像剤としては、一般的に、トナーと非磁性体キャリアとを含む2成分現像剤が用いられている。また、一般的な現像装置には、現像剤を撹拌して搬送するための第1搬送部材及び第2搬送部材をそれぞれ備えた第1室及び第2室が設けられている。第1室における現像剤の搬送方向は、第2室における現像剤の搬送方向の反対方向であり、第1室の下流側と第2室の上流側とが連通され、かつ、第1室の上流側と第2室の下流側とが連通されていて、第1室及び第2室により現像剤の循環経路が形成されている。
【0004】
ここで、現像装置の小型化を図るために、第2室を第1室よりも上方に配置し、第2室の上方には現像ローラが位置する構成の現像装置が提案されている。このような現像装置において、第1室から第2室へと現像剤が移動する際等において、第1室及び第2室の高さの違いから現像剤の搬送が滞る場合がある。現像剤の搬送が滞ると、第1室や第2室において現像剤の液面が上流側よりも下流側の方が高くなる等、現像剤の液面が不安定となる可能性がある。これにより、現像ローラの軸方向両端で現像剤量の片寄りが生じる等の不具合が生じる可能性がある。現像ローラに現像剤を供給する第2室における現像剤の液面が不安定になれば、現像ローラに担持される現像剤にムラが生じて、感光体に形成されるトナー像にも影響が出て、現像性能が低下し、用紙に形成される画像の画質が低下するとの不具合が生じる可能性がある。
【0005】
このような不具合を防止するために、例えば、特許文献1には、供給スクリューが配置された供給室と、供給室と循環経路を形成し撹拌スクリューが配置された撹拌室と、を有し、供給室が撹拌室の上方に位置し、供給室のさらに上方に配置された現像ローラに供給室から現像剤を供給し、供給スクリューと撹拌スクリューとで回転速度が異なる現像装置が開示されている。特許文献1に開示された現像装置によれば、現像剤の液面の変動が少なく、例えば現像剤量が変動した場合であっても現像剤の液面の変動が少ない、との効果を奏する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4998602号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、特許文献1に開示された現像装置によると、供給室における現像剤の液面の変動が少ないことから、現像ローラに担持される現像剤にムラが生じることを抑制することができる。
【0008】
しかし、特許文献1に開示された現像装置によれば、供給スクリューと撹拌スクリューとで回転速度が異なる。このため、供給室内及び撹拌室内における互いの撹拌性能が異なることなる。そのため、現像剤を十分に撹拌することができない可能性がある。また、供給スクリューと撹拌スクリューとで回転速度を異ならせるために、ギアが増える可能性がある等、部品点数が増加して、コストの増加や、大型化する等の不具合が生じる可能性がある。
【0009】
本開示は、上述の事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、低コストで小型化が可能であって、画質の低下が生じにくい現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様に係る現像装置は、現像剤が収容される現像槽と、前記現像剤を表面に担持し、回転可能な現像ローラと、を有する現像装置であって、前記現像槽は、前記現像剤を、前記現像ローラの回転軸線の方向に沿った一方向である第1搬送方向に搬送する第1スクリューが設けられた第1室と、前記現像剤を前記一方向と反対の方向である第2搬送方向に搬送する第2スクリューが設けられ、底部が前記第1室の底部より上方に位置する第2室と、前記第1室及び前記第2室の前記回転軸線の方向の両端側において、それぞれ前記第1室と前記第2室とを連通させる2つの連通部と、を有し、前記現像剤ローラは、前記第2室の前記第2スクリューの上方に配置され、前記第1スクリュー及び前記第2スクリューは、前記現像剤をそれぞれの搬送方向に移動させる搬送速度が略同一で、前記現像剤をそれぞれの前記搬送方向に単位時間あたりに移動させる搬送量が、前記第2スクリューより前記第1スクリューの方が多い、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許