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公開番号
2025116824
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024231732
出願日
2024-12-27
発明の名称
樹脂組成物、成形材料、多層構造体、成形体、食品包装体、樹脂組成物及び多層構造体の製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
29/04 20060101AFI20250801BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】熱安定性に優れる樹脂組成物の提供を目的とする。
【解決手段】ポリビニルアルコール樹脂、ニッケル化合物、及び長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物(但し、ニッケル化合物を除く)を含有する樹脂組成物であって、前記ポリビニルアルコール樹脂が、エチレン構造単位を1~19mol%含有するエチレン変性ポリビニルアルコール樹脂であり、前記ニッケル化合物の金属換算含有量が、樹脂組成物の質量に対し、0.0001~2ppmである、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリビニルアルコール樹脂、ニッケル化合物、及び長周期型周期表第4周期dブロックに属する金属化合物(但し、ニッケル化合物を除く)を含有する樹脂組成物であって、
前記ポリビニルアルコール樹脂が、エチレン構造単位を1~19mol%含有するエチレン変性ポリビニルアルコール樹脂であり、
前記ニッケル化合物の金属換算含有量が、樹脂組成物の質量に対し、0.0001~2ppmである、樹脂組成物。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記金属化合物の含有量が、樹脂組成物の質量に対し、0.0001~1ppmである、請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記金属化合物として、亜鉛化合物を含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ニッケル化合物の金属換算含有量が、樹脂組成物の質量に対し、0.0001ppm以上0.5ppm未満である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ニッケル化合物の金属換算含有量に対する、前記金属化合物の金属換算含有量の質量比が0.0005~10000である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリビニルアルコール樹脂が非架橋である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の樹脂組成物を含む、成形材料。
【請求項8】
前記成形材料がペレット状である、請求項7記載の成形材料。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の樹脂組成物を含む層を有する、多層構造体。
【請求項10】
請求項9記載の多層構造体を含む、成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリビニルアルコール樹脂を含む樹脂組成物、成形材料、多層構造体、成形体、食品包装体、樹脂組成物及び多層構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリビニルアルコール樹脂(以下、「PVA樹脂」と称することがある)は、数少ない結晶性の水溶性高分子として、優れた造膜性、透明性、強度特性及び界面活性を有することから、紙用コーティング剤及び紙用内添剤等紙用改質剤、紙、木材及び無機物等の接着剤、乳化重合や懸濁重合用の安定剤、光学フィルム等に幅広く利用されている。
【0003】
しかしながら、一般にPVA樹脂は、融点と熱分解温度が非常に近いなどの、熱安定性に問題があるため、熱溶融成形が難しく、水溶液の状態で使用されてきた。
【0004】
そこで、熱安定性を改善させるため、例えば、特許文献1では、特定の重合度と特定のケン化度であり、カルボキシ基とラクトン環とを所定量有するとともに、エチレン単位を2~19mol%含有する、エチレン変性PVA系樹脂組成物が提案されている。
【0005】
また、特許文献2では、PVA樹脂を溶融成形させるために、PVA樹脂1g当たり、0.01~3mmol(586ppm以上)の金属塩を含有する樹脂組成物が提案されている。
【0006】
また、特許文献3では、遷移金属を所定量含有するPVA繊維について開示されており、PVAポリマーとしてエチレン変性していてもよいという記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-309607号公報
特公平6-47628号公報
特開2000-336574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らの検討によれば、上記特許文献1に開示の技術は、熱安定性に一定の効果はあるが、まだまだ熱安定性は不十分なものであり、改善の余地があった。
【0009】
また、上記特許文献2、3に開示の技術はいずれも、金属塩としてニッケル化合物のみを配合した樹脂組成物であり、少量のニッケル化合物の添加では熱安定性は改善しないものであった。
【0010】
そこで、本発明では、このような背景下において、熱安定性に優れる樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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