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公開番号2025117041
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011685
出願日2024-01-30
発明の名称過給機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F02B 39/00 20060101AFI20250804BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】タービンホイール及びコンプレッサインペラが設けられた回転軸を回転可能に保持する軸受の性能劣化が発生した場合であっても回転軸、タービンホイール及びコンプレッサインペラの何れかが周辺部材(例えば、過給機を構成するハウジングの内側面)と接触することを回避できる過給機を提供する。
【解決手段】過給機は、回転軸における潤滑油が保持された油領域と接して回転軸を回転可能に保持する主軸受と、主軸受が回転軸を保持できない場合に油領域と接して回転軸を回転可能に保持する副軸受と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
過給機であって、
タービンホイール及びコンプレッサインペラが設けられた回転軸と、
前記回転軸における潤滑油が保持された油領域と接して前記回転軸を回転可能に保持する主軸受と、
前記主軸受が前記回転軸を保持できない場合に前記油領域と接して前記回転軸を回転可能に保持する副軸受と、を有する過給機。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1に記載された過給機であって、
前記油領域を区画するための軸シールを有し、
前記副軸受は、前記主軸受と前記軸シールとの間に配設された、過給機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された過給機であって、
前記回転軸には、前記潤滑油を前記回転軸から剥離するための環状凸部が形成され、
前記副軸受は、前記主軸受と前記環状凸部との間に配設された、過給機。
【請求項4】
請求項1に記載された過給機であって、
前記回転軸における前記副軸受と接する領域、及び前記副軸受における前記回転軸と接する領域の少なくとも一方は、耐摩耗性材料によって構成された、過給機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、過給機に関する。具体的には、タービンホイール及びコンプレッサインペラが設けられた回転軸を有する過給機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、この種の回転軸を回転自在に保持する転がり軸受の潤滑構造が開示されている。この構造によれば、油路を経て供給された潤滑油を貯留するオイル溜まり部が、転がり軸受の周囲に形成されている。そのため、油路を流れる潤滑油の流量が少なくなる始動時には、オイル溜まり部から転がり軸受に潤滑油が供給される。その結果、始動時であっても転がり軸受の潤滑が好適に行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-167847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、転がり軸受の性能が劣化した場合には回転軸を安定的に保持することが困難となり得る。この場合、回転軸の振れ回りが増加し、その結果として回転軸、タービンホイール及びコンプレッサインペラ(以下、「回転体」とも称呼される)の何れかが周辺部材(例えば、過給機を構成するハウジングの内側面)と接触する虞がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、軸受の性能劣化が発生した場合であっても回転体が周辺部材と接触することを回避できる過給機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明における第1の発明に係る過給機は、タービンホイール及びコンプレッサインペラが設けられた回転軸と、前記回転軸における潤滑油が保持された油領域と接して前記回転軸を回転可能に保持する主軸受と、前記主軸受が前記回転軸を保持できない場合に前記油領域と接して前記回転軸を回転可能に保持する副軸受と、を有する。
【0007】
本発明における第2の発明は、上記第1の発明に係る過給機であって、前記油領域を区画するための軸シールを有し、前記副軸受は、前記主軸受と前記軸シールとの間に配設されている。
【0008】
本発明における第3の発明は、上記第1の発明又は第2の発明に係る過給機であって、前記回転軸には、前記潤滑油を前記回転軸から剥離するための環状凸部が形成され、前記副軸受は、前記主軸受と前記環状凸部との間に配設されている。
【0009】
本発明における第4の発明は、上記第1の発明に係る過給機であって、前記回転軸における前記副軸受と接する領域、及び前記副軸受における前記回転軸と接する領域の少なくとも一方は、耐摩耗性材料によって構成されている。
【発明の効果】
【0010】
第1の発明では、主軸受の性能劣化が発生した場合、副軸受によって回転軸が回転可能に保持される。そのため、回転体が周辺部材と接触することが抑止される。この場合、副軸受は、主軸受と同様に、回転軸における潤滑油が保持された領域(即ち、油膜が形成された領域)に接するので、副軸受の摩耗が抑止される。従って、回転軸が副軸受によって回転可能に保持された状態を、比較的長時間にわたり維持することが可能となる。加えて、回転軸における副軸受に対向する領域に油膜が形成されていることは、回転軸と副軸受との間の摩擦抵抗を低下させることに寄与する。
(【0011】以降は省略されています)

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