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公開番号2025117418
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012245
出願日2024-01-30
発明の名称静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法、及び印刷物
出願人富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G03G 9/097 20060101AFI20250804BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】抗ウイルス性に優れた画像が得られ、長期の画質安定性に優れる静電荷像現像用トナーの提供。
【解決手段】結着樹脂(A)、融点90℃以上の離型剤(B)、及び、体積平均粒径が0.05μm以上0.5μm以下の無機系抗菌剤(C)を含む静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂(A)、融点90℃以上の離型剤(B)、及び、体積平均粒径が0.05μm以上0.5μm以下の無機系抗菌剤(C)を含む静電荷像現像用トナー。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記無機系抗菌剤(C)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、0.5質量%以上7質量%以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
前記離型剤(B)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、1質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
前記無機系抗菌剤(C)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、0.5質量%以上7質量%以下であり、且つ、前記離型剤(B)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、1質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
前記離型剤(B)の含有量に対する、前記無機系抗菌剤(C)の含有量の割合が、0.5以上5以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
前記離型剤(B)の含有量が、トナー粒子の質量に対して、1質量%以上10質量%以下である、請求項5に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
前記無機系抗菌剤(C)が、銀、銅、及び亜鉛からなる群より選択される1種以上の金属イオンを含む、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項8】
前記無機系抗菌剤(C)が、前記金属イオンの担持体として、リン酸塩系化合物、ケイ酸塩系化合物、又はゼオライトを含む、請求項7に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
【請求項10】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法、及び印刷物に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、「静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体上に転写する転写工程と、該記録媒体上に転写された転写像を定着させる定着工程とを有する画像形成方法であって、前記トナーは、結着樹脂と、離型剤と、無機系抗菌抗ウィルス剤からなる粒子とを含み、以下の条件(1)~(3)をすべて満たし、前記無機系抗菌抗ウィルス剤からなる粒子の個数平均粒径をX[μm]とし、前記記録媒体に定着された前記トナーの層の厚みをZ[μm]としたとき、2.0X≦Z≦2.5X[μm]を満たすことを特徴とする画像形成方法。
[条件]
(1)前記無機系抗菌抗ウィルス剤からなる粒子の個数平均粒径Xが、1.5≦X≦2.5[μm]である
(2)トナーの重量平均粒径をYとしたとき、3X≦Y≦4X[μm]である
(3)トナー中の前記無機系抗菌抗ウィルス剤の含有量が、2.8質量%以上5.0質量%以下である」が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献2には、「抗菌剤、紫外線遮蔽剤、防汚剤、脱臭剤の少なくとも1種を含むことを特徴とする透明トナー。」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-122546号公報
特開2003-241414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、結着樹脂、離型剤、及び、無機系抗菌剤を含み、離型剤の融点が90℃未満である、無機系抗菌剤の体積平均粒径が0.05μm未満である、又は、無機系抗菌剤の体積平均粒径が0.5μm超である場合に比べ、抗ウイルス性に優れた画像が得られ、長期の画質安定性に優れる静電荷像現像用トナーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための具体的手段には、下記の態様が含まれる。
<1> 結着樹脂(A)、融点90℃以上の離型剤(B)、及び、体積平均粒径が0.05μm以上0.5μm以下の無機系抗菌剤(C)を含む静電荷像現像用トナー。
<2> 前記無機系抗菌剤(C)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、0.5質量%以上7質量%以下である、<1>に記載の静電荷像現像用トナー。
<3> 前記離型剤(B)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、1質量%以上10質量%以下である、<1>に記載の静電荷像現像用トナー。
<4> 前記無機系抗菌剤(C)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、0.5質量%以上7質量%以下であり、且つ、前記離型剤(B)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、1質量%以上10質量%以下である、<1>に記載の静電荷像現像用トナー。
<5> 前記離型剤(B)の含有量に対する、前記無機系抗菌剤(C)の含有量が、0.5以上5以下である、<1>又は<2>に記載の静電荷像現像用トナー。
<6> 前記離型剤(B)の含有量が、トナー粒子の質量に対して、1質量%以上10質量%以下である、<5>に記載の静電荷像現像用トナー。
<7> 前記無機系抗菌剤(C)が、銀、銅、及び亜鉛からなる群より選択される1種以上の金属イオンを含む、<1>~<6>のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナー。
<8> 前記無機系抗菌剤(C)が、前記金属イオンの担持体として、リン酸塩系化合物、ケイ酸塩系化合物、又はゼオライトを含む、<7>に記載の静電荷像現像用トナー。
【0007】
<9> <1>~<8>のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
<10> <1>~<8>のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
<11> <9>に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
<12> 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
<9>に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。
<13> 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
<9>に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
<14> 記録媒体上に、<1>~<8>のいずれか1つに記載のトナーによる画像を有し、
X線光電子分光分析法(XPS)で測定した、前記画像の表面における銀、銅、又は亜鉛の比率が0.1atom%以上である、印刷物。
【発明の効果】
【0008】
<1>に係る発明によれば、結着樹脂、離型剤、及び、無機系抗菌剤を含み、離型剤の融点が90℃未満である、無機系抗菌剤の体積平均粒径が0.05μm未満である、又は、無機系抗菌剤の体積平均粒径が0.5μm超である場合に比べ、抗ウイルス性に優れた画像が得られ、長期の画質安定性に優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
<2>又は<4>に係る発明によれば、無機系抗菌剤(C)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、0.5質量%未満又は7質量%超である場合に比べ、抗ウイルス性に優れた画像が得られ、長期の画質安定性に優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
<3>又は<4>に係る発明によれば、離型剤(B)の含有量が、トナー粒子の質量に対し、10質量%超である場合に比べ、抗ウイルス性に優れた画像が得られ、長期の画質安定性に優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
<5>又は<6>に係る発明によれば、離型剤(B)の含有量に対する、無機系抗菌剤(C)の含有量が、0.5未満である場合に比べ、抗ウイルス性に優れた画像が得られ、長期の画質安定性に優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
<7>又は<8>に係る発明によれば、無機系抗菌剤(C)が、アナターゼ型酸化チタン、又は銀微粒子である場合に比べ、抗ウイルス性に優れた画像が得られ静電荷像現像用トナーが提供される。
【0009】
<9>、<10>、<11>、<12>、又は<13>に係る発明によれば、結着樹脂、離型剤、及び、無機系抗菌剤を含み、離型剤の融点が90℃未満である、無機系抗菌剤の体積平均粒径が0.05μm未満である、又は、無機系抗菌剤の体積平均粒径が0.5μm超である静電荷像現像用トナーを適用した場合に比べ、抗ウイルス性に優れた画像が得られ、長期の画質安定性に優れる静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、又は画像形成方法が提供される。
<14>に係る発明によれば、結着樹脂、離型剤、及び、無機系抗菌剤を含み、離型剤の融点が90℃未満である、無機系抗菌剤の体積平均粒径が0.05μm未満である、又は、無機系抗菌剤の体積平均粒径が0.5μm超である静電荷像現像用トナーによる画像を備えた場合に比べ、抗ウイルス性に優れた画像を備えた印刷物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本実施形態に係るプロセスカートリッジを示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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