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公開番号
2025117487
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024021102
出願日
2024-02-15
発明の名称
建物外壁の接合金具
出願人
個人
代理人
個人
,
個人
主分類
E04F
13/08 20060101AFI20250804BHJP(建築物)
要約
【課題】サイディングボードの接合部での通気性と通水性を向上させ、製造が容易で安価であり作業性と汎用性に優れた建物外壁の接合金具を提供する。
【解決手段】本発明の建物外壁の接合金具1は、接合する二部材の間に設けられて両者の間の目地幅Wを設定する第1翼板14と、第1翼板14の基端辺14bに接続され、内方の建築構造躯体7ないし補助躯体8側に向かって斜めに延び、その先端辺24aが第1翼板14の先端辺14aとほぼ合致する、その投影位置Oに位置する第2翼板24と、第2翼板24の先端辺24aに接続され、内方の建築構造躯体7ないし補助躯体8の設置面9に沿って延び、その先端辺34aが第1翼板14の基端辺14bの投影位置Pよりも先端側に張り出して設けられ、その張り出し部34cにおいて建築構造躯体7ないし補助躯体8に取り付けられる第3翼板34と、を備えることによって構成されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の出隅、入隅、壁面、窓枠及び軒天を含む外壁工事において、外壁材としてサイディングボードを使用する場合に該サイディングボードの位置決め部材として使用できる建物外壁の接合金具であって、
接合する二部材の間に設けられて両者の間の目地幅を設定する第1翼板と、
上記第1翼板の基端辺に接続され、内方に位置する建築構造躯体ないし建築構造躯体に取り付けられる補助躯体側に向かって斜めに延び、その先端辺が上記第1翼板の先端辺とほぼ合致する、その投影位置に位置する第2翼板と、
上記第2翼板の先端辺に接続され、内方に位置する建築構造躯体ないし補助躯体の設置面に沿って延び、その先端辺が上記第1翼板の基端辺の投影位置よりも先端側に張り出して設けられ、その張り出し部において上記建築構造躯体ないし補助躯体に取り付けられる第3翼板と、を備えていることを特徴とする建物外壁の接合金具。
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【請求項2】
上記第2翼板の上記設置面からの法線方向の高さは、板厚の違う複数のサイディングボードの使用に対応した寸法に設定されていることを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
【請求項3】
上記第1翼板の天面にはボンドブレーカーが貼設されていることを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
【請求項4】
上記建物外壁の接合金具は、1枚の板材をZ型形状に折り曲げることによって形成される左右方向または上下方向に延びる長尺な部材によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
【請求項5】
上記建物外壁の接合金具を平面状に配設された2枚の平面部用のサイディングボード間の接合に使用する場合には、上記第1翼板の先端辺に一方の平面部用のサイディングボードの対向する端面を突き当て、上記第1翼板の基端辺に他方の平面部用のサイディングボードの対向する端面を当接させた状態で使用するようにしたことを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
【請求項6】
上記建物外壁の接合金具を建物のコーナー部に交差させた状態で配設された2枚の平面部用のサイディングボード間の接合に使用する場合には、上記第1翼板の先端辺に一方の平面部用のサイディングボードの対向する内壁面を突き当て、上記第1翼板の基端辺に他方の平面部用のサイディングボードの対向する端面を当接させた状態で使用するようにしたことを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
【請求項7】
上記建物外壁の接合金具を平面部用のサイディングボードとコーナー部用のサイディングボードとの間の接合に使用する場合には、上記第1翼板の先端辺にコーナー部用のサイディングボードの対向する端面を突き当て、上記第1翼板の基端辺に平面部用のサイディングボードの対向する端面を当接させた状態で使用するようにしたことを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
【請求項8】
上記建物外壁の接合金具を平面部用のサイディングボードと窓枠との間の接合に使用する場合には、上記第1翼板の先端辺に窓枠の対向する外側面を突き当て、上記第1翼板の基端辺に平面部用のサイディングボードの対向する端面を当接させた状態で使用するようにしたことを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
【請求項9】
上記建物外壁の接合金具を平面部用のサイディングボードと軒天との間の接合に使用する場合には、上記第1翼板の先端辺に軒天の対向する下面を突き当て、上記第1翼板の基端辺に平面部用のサイディングボードの対向する端面を当接させた状態で使用するようにしたことを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
【請求項10】
上記建物外壁の接合金具の端部には、二つの建物外壁の接合金具を交差させた状態で使用するとき、互いの第2翼板と第3翼板との間に形成される溝が連通するようにする切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1記載の建物外壁の接合金具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の出隅、入隅、壁面、窓枠及び軒天を含む外壁工事において、外壁材としてサイディングボードを使用する場合に適用できる建物外壁の接合金具に関する。
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【背景技術】
【0002】
建物の外壁工事等を行う場合には、下記の特許文献1、2に開示されているようなサイディングボードが広く使用されている。サイディングボードとしては多種のデザイン、質感、色、サイズ及び構造のものが存在しており、その取付け部位に対応して建築構造躯体の壁面部を外装するのに使用される平面部用のサイディングボードの他、建築構造躯体の出隅と入隅を含むコーナー部を外装するのに使用されるコーナー部用のサイディングボードがある。
【0003】
また、通気性と通水性が悪いと寒暖差等によりサイディングボードに反りが発生してしまうため、下記の特許文献2に示すようにサイディングボードの板厚方向の中間部に長さ方向に貫通する中空穴を多数設けることで通気性と通水性を向上させた中空穴付きのサイディングボードも存在している。そして、このようなサイディングボードの板厚は従来16mmが主流であったが、最近では更に厚い板厚18mmのサイディングボードが主流になってきている。
【0004】
また、このようなサイディングボードを使用して建物の外壁工事等を行う場合には、建築構造躯体である柱材に補助躯体となる板材等を介してサイディングボード位置決め用の接合金具を取り付ける。
そして、その接合金具としては、下記の特許文献1、2に示すようにハット型に折り曲げられたハット型ジョイナーと呼ばれている接合金具が多く使用されている。また、上述した中空穴付きのサイディングボードを使用しても、サイディングボードを接合する接合金具が上述した中空穴を塞いでしまう構造であれば、所望の通気性と通水性は得られない。
そこで、下記の特許文献2に示すようにハット型ジョイナーに対して多数の通気排水口を設けた通気性と通水性を備えたハット型ジョイナーも登場している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-311010号公報
特開平10―37321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のハット型ジョイナーは、板金の折り曲げ回数が3~4回と多く、成形したハット型ジョイナーに対して更に多数の通気排水口をプレス打ち抜き加工等で成形するとなると、その工数は格段に多くなって、接合金具の製造・製品コストの増大を招く大きな要因になっていた。
【0007】
また、従来のハット型ジョイナーのハット部の高さは、16mm厚のサイディングボードを想定した高さ寸法になっているため、これをそのまま18mm厚のサイディングボードに使用した場合には、サイディングボードに形成されている中空穴とハット部の天面との間に隙間ができてしまう。そして、この隙間に流れた空気がハット部上部に充填されたコーキング材を外部に押し出すように作用するため、コーキング材の脱落や浮きの発生を招いてしまう。
従って、これを防ぐにはハット型ジョイナーのハット部の高さを高くして18mm厚のサイディングボードに対応したサイズのものを別に製造する必要が生じる。
【0008】
本発明はこのような点に基づいてなされたもので、その目的とするところはサイディングボード間の接合部やサイディングボードと窓枠ないし軒天との接合部での通気性と通水性を向上させること、そして、コーキング材側への空気の流れ込みを防止してコーキング材の脱落や浮きを防止すること、更に、製造が容易で、製造及び製品コストを低く抑えることができ、板厚の違う複数のサイディングボードに対しても1種類の接合金具により対応することができる、作業性と汎用性に優れる建物外壁の接合金具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成すべく本発明の請求項1による建物外壁の接合金具は、建物の出隅、入隅、壁面、窓枠及び軒天を含む外壁工事において、外壁材としてサイディングボードを使用する場合に該サイディングボードの位置決め部材として使用できる建物外壁の接合金具であって、接合する二部材の間に設けられて両者の間の目地幅を設定する第1翼板と、上記第1翼板の基端辺に接続され、内方に位置する建築構造躯体ないし建築構造躯体に取り付けられる補助躯体側に向かって斜めに延び、その先端辺が上記第1翼板の先端辺とほぼ合致する、その投影位置に位置する第2翼板と、上記第2翼板の先端辺に接続され、内方に位置する建築構造躯体ないし補助躯体の設置面に沿って延び、その先端辺が上記第1翼板の基端辺の投影位置よりも先端側に張り出して設けられ、その張り出し部において上記建築構造躯体ないし補助躯体に取り付けられる第3翼板と、を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項2による建物外壁の接合金具は、請求項1記載の建物外壁の接合金具において、上記第2翼板の上記設置面からの法線方向の高さは、板厚の違う複数のサイディングボードの使用に対応した寸法に設定されていることを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)
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