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公開番号2025118479
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024109306
出願日2024-07-08
発明の名称透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機
出願人個人,Zhang,Chaomiao
代理人園田・小林弁理士法人
主分類F25C 1/18 20060101AFI20250805BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】本発明は、透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機を提供する。
【解決手段】製氷機は、ハウジング1内に循環製氷機構が設けられており、製氷時に、注水ポンプ5が貯水タンク4内の水を製氷水槽31内に圧送し、製氷水槽31内の水が循環水タンク6に溢れると、注水ポンプ5を停止して循環水ポンプ7を起動し、循環水タンク6内の水を循環水ポンプ7により製氷水槽31内に圧送し、製氷水槽31内の水が循環水タンク6内に連続的に溢れることで循環が形成され、弾丸状氷の透明度が向上する。循環水ポンプ7の作動に必要な水量だけを循環水タンク6に注入する必要があるので、循環水の使用量が低減され、製氷速度が向上する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機であって、
ハウジング(1)を備え、ハウジング(1)内に蒸発器(21)、圧縮機(23)、凝縮器(22)、製氷水槽(31)、貯水タンク(4)及び注水ポンプ(5)が設けられており、蒸発器(21)の下部には複数の弾丸状氷型(24)が設けられ、弾丸状氷型(24)が製氷水槽(31)内に挿入され、貯水タンク(4)と製氷水槽(31)とが注水管(51)を介して接続され、注水ポンプ(5)が注水管(51)に設けられている製氷機において、
ハウジング(1)内に循環製氷機構が設けられており、循環製氷機構は、循環水タンク(6)と、循環水管(71)と、循環水ポンプ(7)とを備え、循環水タンク(6)が製氷水槽(31)の下方に設けられ、循環水タンク(6)の上部が開口しており、製氷水槽(31)の垂直方向における投影が循環水タンク(6)の開口内にあり、循環水管(71)が循環水タンク(6)と製氷水槽(31)との間に接続され、循環水ポンプ(7)が循環水管(71)に設けられている、ことを特徴とする製氷機。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記製氷水槽(31)の左右両側には、循環給水口(66)と注水入口(67)がそれぞれ設けられており、前記循環水タンク(6)内にはフィルタ板(62)が設けられ、循環水タンク(6)の底部には循環出水口が設けられ、前記循環水管(71)の一端が循環出水口に接続され、他端が循環給水口(66)に接続され、前記貯水タンク(4)の底部には注水出口が設けられ、前記注水管(51)の一端が注水出口に接続され、他端が注水入口(67)に接続されている、ことを特徴とする、請求項1に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。
【請求項3】
前記循環水タンク(6)の底部には、下方に突出した循環濾過槽(61)が設けられており、前記フィルタ板(62)が循環濾過槽(61)の頂部を覆い、前記循環出水口が循環濾過槽(61)の底部に設けられている、ことを特徴とする、請求項2に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。
【請求項4】
前記循環水タンク(6)の前側面には、複数の接続水槽(63)が間隔をあけて設けられており、接続水槽(63)が前記貯水タンク(4)と連通し、接続水槽(63)の下端部が循環濾過槽(61)の上方まで延びており、
前記循環濾過槽(61)の第1端の深さが、循環濾過槽(61)の第2端の深さよりも小さく、循環濾過槽(61)の底部に勾配を有し、前記循環出水口が循環濾過槽(61)の第2端に設けられている、ことを特徴とする、請求項3に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。
【請求項5】
前記循環出水口から循環出水管(64)が延出しており、前記循環水ポンプ(7)の給水端が循環出水管の外端部に装着され、循環水ポンプ(7)の出水端が前記循環水管(71)に接続されており、
前記注水出口から注水出水管(41)が延出しており、前記注水ポンプ(5)の給水端が注水出水管(41)の外端部に装着され、注水ポンプ(5)の出水端が前記注水管(51)に接続され、注水出水管(41)の内端部にはフィルタカバー(42)が設けられている、ことを特徴とする、請求項4に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。
【請求項6】
前記循環出水管(64)の側面には循環排水口(65)が設けられ、前記貯水タンク(4)の底部には貯水排水口(43)が設けられ、前記ハウジング(1)には排水管(16)が設けられており、循環排水口(65)と貯水排水口(43)がそれぞれ排水接続管(68)を介して排水管(16)に接続され、排水管(16)には排水栓(17)又は排水電磁弁が設けられている、ことを特徴とする、請求項5に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。
【請求項7】
前記ハウジング(1)の内部に装着室を有し、前記貯水タンク(4)が装着室の前部に設けられ、前記循環水タンク(6)が装着室の後部に設けられ、貯水タンク(4)の後側と循環水タンク(6)の前側とが一体に形成され、前記圧縮機(23)、前記凝縮器(22)、前記循環水ポンプ(7)、及び前記注水ポンプ(5)がそれぞれ循環水タンク(6)の下方に位置しており、前記循環水タンク(6)の内部の上部には製氷皿(3)が設けられ、製氷皿(3)内には前記製氷水槽(31)が設けられており、前記循環給水口(66)と前記注水入口(67)がそれぞれ循環水タンク(6)の左右両側に設けられ、循環給水口(66)と注水入口(67)は、いずれも製氷水槽(31)に面している、ことを特徴とする、請求項2に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。
【請求項8】
前記製氷皿(3)の左右両側には回転棒(32)がそれぞれ設けられており、2本の回転棒(32)がそれぞれ前記循環水タンク(6)に回転可能に装着され、循環水タンク(6)の外側には氷落下駆動モータ(81)と氷落下トリガースイッチ(82)が設けられており、一方の回転棒が氷落下駆動モータ(81)と伝動接続され、他方の回転棒にはトリガー(33)が設けられ、トリガー(33)が氷落下トリガースイッチ(82)と連動する、ことを特徴とする、請求項7に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。
【請求項9】
前記製氷皿(3)前側には氷落下板(83)がヒンジ連結されており、前記貯水タンク(4)内には貯氷バスケット(44)が可動に装着されている、ことを特徴とする、請求項8に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。
【請求項10】
前記ハウジング(1)は、前部ハウジング(11)、後部ハウジング(12)、底部ハウジング(13)、前部トップカバー(14)、及び後部トップカバー(15)を備え、前部ハウジング(11)の後側と後部ハウジング(12)の前側とが固定的に接続され、前部ハウジング(11)及び後部ハウジング(12)の下部が、底部ハウジング(13)の上部に固定的に装着され、前部ハウジング(11)の上部と前記貯水タンク(4)の上部外縁とが固定的に接続され、後部ハウジング(12)の上部と前記循環水タンク(6)の上部外縁とが固定的に接続され、後部トップカバー(15)は、循環水タンク(6)を覆い、循環水タンク(6)の上縁と固定的に接続され、前部トップカバー(14)の後側と後部トップカバー(15)の前側とがヒンジ連結され、前部トップカバー(14)が貯水タンク(4)を覆い、
後部ハウジング(12)の左右両側には放熱窓(121)がそれぞれ設けられ、各放熱窓(121)には放熱ファンが設けられている、ことを特徴とする、請求項9に記載の透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製氷機の技術分野に関し、特に透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
弾丸状氷の製氷機は、冷たい飲み物に用いる弾丸状の氷塊を製造するために使用される。製氷時に、蒸発器における型が製氷水槽に挿入されるため、製氷水槽に型が浸る程度の水を入れる必要がある。製氷水槽内の水が流れず、水に空気が含まれているので、製氷された氷塊は白くて不透明になり、氷塊の密度が低く、溶ける速度が速く、透明度が低く、美観が損なわれてしまう。
【0003】
この問題を解決するために、貯水タンク内の水を循環水ポンプを介して製氷水槽に連続的に圧送することで、製氷水槽内の水が流れるようになり、水中の気泡が減少され、弾丸状氷の透明度が向上する。しかし、貯水タンク内の水は常温の水であり、貯水タンク内の水量が製氷水槽内の水量よりもはるかに多く、貯水タンクと製氷水槽との間に水の循環が形成されるため、製氷時に、貯水タンク内の水が製氷水槽に入ると、製氷水槽内の水が加熱されて製氷速度が遅くなるので、改良する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
従来技術の欠点に鑑み、本発明の目的は、弾丸状氷の透明度を向上させ、循環水の使用量を低減し、製氷速度を向上させ、弾丸状氷の清浄度を向上させ、透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機を提供することである。
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明が採用する技術的手段は以下のとおりである。透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機は、ハウジングを備え、ハウジング内に蒸発器、圧縮機、凝縮器、製氷水槽、貯水タンク及び注水ポンプが設けられており、蒸発器の下部には複数の弾丸状氷型が設けられ、弾丸状氷型が製氷水槽内に挿入され、貯水タンクと製氷水槽とが注水管を介して接続され、注水ポンプが注水管に設けられ、ハウジング内に循環製氷機構が設けられており、循環製氷機構は、循環水タンクと、循環水管と、循環水ポンプとを備え、循環水タンクが製氷水槽の下方に設けられ、循環水タンクの上部が開口しており、製氷水槽の垂直方向における投影が循環水タンクの開口内にあり、循環水管が循環水タンクと製氷水槽との間に接続され、循環水ポンプが循環水管に設けられている。
【0006】
従来技術と比較して、本発明は以下の利点を有する。製氷時に、注水ポンプが貯水タンク内の水を製氷水槽内に圧送し、製氷水槽内の水が循環水タンクに溢れると、注水ポンプを停止して循環水ポンプを起動し、循環水タンク内の水を循環水ポンプにより製氷水槽内に圧送し、製氷水槽内の水が循環水タンク内に連続的に溢れることで循環が形成され、気泡の発生が抑えられ、弾丸状氷の透明度が向上する。注水時に、循環水ポンプの作動に必要な水量だけを循環水タンクに注入する必要があるので、循環水の使用量が低減され、製氷速度が向上する。循環水をフィルタ板で濾過することで、弾丸状氷の清浄度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の概略構成図である。
本発明の分解図である。
本発明のハウジングの内部構造を示す図である。
本発明の循環水タンク及び貯水タンクの底面を示す図である。
本発明の流路接続を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
透明度を向上させる弾丸状氷の製氷機は、図1~図5に示すように、ハウジング1を備え、ハウジング1内に蒸発器21、圧縮機23、凝縮器22、製氷水槽31、貯水タンク4及び注水ポンプ5が設けられており、蒸発器21の下部には複数の弾丸状氷型24が設けられ、弾丸状氷型24が製氷水槽31内に挿入され、貯水タンク4と製氷水槽31とが注水管51を介して接続され、注水ポンプ5が注水管51に設けられ、ハウジング1内に循環製氷機構が設けられており、循環製氷機構は、循環水タンク6と、循環水管71と、循環水ポンプ7とを備え、循環水タンク6が製氷水槽31の下方に設けられ、循環水タンク6の上部が開口しており、製氷水槽7の垂直方向における投影が循環水タンク6の開口内にあり、循環水管71が循環水タンク6と製氷水槽31との間に接続され、循環水ポンプ7が循環水管71に設けられている。
【0009】
従来の弾丸状氷の製氷機は、製造した弾丸状氷の透明度が悪く、貯水タンク4内の水を製氷水槽31に圧送して循環を形成して製氷する場合に、必要な循環水の使用量が多く、製氷速度が遅くなることがある。しかし、本発明は、製氷時に、注水ポンプ5が貯水タンク4内の水を製氷水槽31内に圧送し、製氷水槽31内の水が循環水タンク6に溢れると、注水ポンプ5を停止して循環水ポンプ7を起動し、循環水タンク6内の水を循環水ポンプ7により製氷水槽31内に圧送し、製氷水槽31内の水が循環水タンク6内に連続的に溢れることで循環が形成され、気泡の発生が抑えられ、弾丸状氷の透明度が向上する。注水時に、循環水ポンプ7の作動に必要な水量だけを循環水タンク6に注入する必要があるので、循環水の使用量が低減され、製氷速度が向上する。
【0010】
製氷水槽31の左右両側には、循環給水口66と注水入口67がそれぞれ設けられており、循環水タンク6内にはフィルタ板62が設けられ、循環水タンク6の底部には循環出水口が設けられ、循環水管71の一端が循環出水口に接続され、他端が循環給水口66に接続され、貯水タンク4の底部には注水出口が設けられ、注水管51の一端が注水出口に接続され、他端が注水入口67に接続されている。循環水をフィルタ板62で濾過することで、弾丸状氷の清浄度が向上するとともに、循環水ポンプ7への不純物や氷塊の混入が防止され、信頼性と安定性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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