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公開番号
2025118882
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025081852,2024044288
出願日
2025-05-15,2011-01-21
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
H10D
30/67 20250101AFI20250805BHJP()
要約
【課題】消費電力の増加を招くことなくオフの状態を実現することのできる半導体装置を
提供する。
【解決手段】ゲートに電圧が印加されていない状態でオン状態であるパワー素子と、パワ
ー素子のゲートに第1の電圧を印加するためのスイッチング用の電界効果トランジスタと
、パワー素子のゲートに第1の電圧より低い電圧を印加するためのスイッチング用の電界
効果トランジスタと、を有し、上記スイッチング用の電界効果トランジスタはオフ電流が
小さい半導体装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体層と、第1の導電層乃至第4の導電層と、を有し、
前記第1の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の下方に位置する領域を有し、
前記第2の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第3の導電層は、前記第1の導電層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第4の導電層は、前記トランジスタのゲート電極としての機能を有し、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、かつ、開口部を有し、
平面視において、前記第2の導電層のうち前記酸化物半導体層と接する領域は、前記第4の導電層の前記開口部と重なる領域を有する、
半導体装置。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体層と、第1の導電層乃至第4の導電層と、を有し、
前記第1の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の下方に位置する領域を有し、
前記第2の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第3の導電層は、前記第1の導電層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第4の導電層は、前記トランジスタのゲート電極としての機能を有し、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、かつ、開口部を有し、
平面視において、前記第2の導電層は、前記第4の導電層と重なりを有し、
平面視において、前記第2の導電層のうち前記酸化物半導体層と接する領域は、前記第4の導電層の前記開口部と重なる領域を有する、
半導体装置。
【請求項3】
トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体層と、第1の導電層乃至第4の導電層と、を有し、
前記第1の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の下方に位置する領域を有し、
前記第2の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第3の導電層は、前記第1の導電層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第4の導電層は、前記トランジスタのゲート電極としての機能を有し、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、かつ、開口部を有し、
平面視において、前記第3の導電層は、前記第4の導電層と重なりを有さず、
平面視において、前記第2の導電層のうち前記酸化物半導体層と接する領域は、前記第4の導電層の前記開口部と重なる領域を有する、
半導体装置。
【請求項4】
トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体層と、第1の導電層乃至第4の導電層と、を有し、
前記第1の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の下方に位置する領域を有し、
前記第2の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第3の導電層は、前記第1の導電層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第4の導電層は、前記トランジスタのゲート電極としての機能を有し、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、かつ、開口部を有し、
平面視において、前記第2の導電層は、前記第4の導電層と重なりを有し、
平面視において、前記第3の導電層は、前記第4の導電層と重なりを有さず、
平面視において、前記第2の導電層のうち前記酸化物半導体層と接する領域は、前記第4の導電層の前記開口部と重なる領域を有する、
半導体装置。
【請求項5】
トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体層と、第1の導電層乃至第4の導電層と、を有し、
前記第1の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の下方に位置する領域を有し、
前記第2の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第3の導電層は、前記第1の導電層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第4の導電層は、前記トランジスタのゲート電極としての機能を有し、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、かつ、開口部を有し、
平面視において、前記第2の導電層は、前記第4の導電層と重なりを有し、
前記酸化物半導体層のうち、平面視において前記第2の導電層と重なる領域の下面全体は、絶縁性を有する表面に接しており、
平面視において、前記第2の導電層のうち前記酸化物半導体層と接する領域は、前記第4の導電層の前記開口部と重なる領域を有する、
半導体装置。
【請求項6】
トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体層と、第1の導電層乃至第4の導電層と、を有し、
前記第1の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の下方に位置する領域を有し、
前記第2の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第3の導電層は、前記第1の導電層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第4の導電層は、前記トランジスタのゲート電極としての機能を有し、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、かつ、開口部を有し、
平面視において、前記第3の導電層は、前記第4の導電層と重なりを有さず、
前記酸化物半導体層のうち、平面視において前記第2の導電層と重なる領域の下面全体は、絶縁性を有する表面に接しており、
平面視において、前記第2の導電層のうち前記酸化物半導体層と接する領域は、前記第4の導電層の前記開口部と重なる領域を有する、
半導体装置。
【請求項7】
トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体層と、第1の導電層乃至第4の導電層と、を有し、
前記第1の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の下方に位置する領域を有し、
前記第2の導電層は、前記酸化物半導体層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第3の導電層は、前記第1の導電層と電気的に接続され、かつ、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、
前記第4の導電層は、前記トランジスタのゲート電極としての機能を有し、前記酸化物半導体層の上方に位置する領域を有し、かつ、開口部を有し、
平面視において、前記第2の導電層は、前記第4の導電層と重なりを有し、
平面視において、前記第3の導電層は、前記第4の導電層と重なりを有さず、
前記酸化物半導体層のうち、平面視において前記第2の導電層と重なる領域の下面全体は、絶縁性を有する表面に接しており、
平面視において、前記第2の導電層のうち前記酸化物半導体層と接する領域は、前記第4の導電層の前記開口部と重なる領域を有する、
半導体装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
前記酸化物半導体層は、In、Ga、及びZnを含む半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。または半導体装置の駆動方法に関する。または半導体装
置を具備する電子機器に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【0002】
また、本明細書等において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置
全般を指す。例えば、パワーデバイス、当該パワーデバイスを有する表示装置及び集積回
路等は半導体装置に含まれる。
【背景技術】
【0003】
パワーデバイスとして用いられる半導体装置には、シリコン系の材料を用いて作製される
パワーデバイスが広く流通している。シリコンを用いたパワーデバイスはバンドギャップ
が小さいため、高温での動作範囲に限界がある。このため、近年ではバンドギャップが広
いSiCやGaNを用いたパワーデバイスの開発がされている(例えば特許文献1を参照
)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-10142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
GaNを用いたパワーデバイスとしてHFET(ヘテロ接合電界効果トランジスタ)があ
る。HFETは、SiC基板上に、緩衝層であるAlN層、GaN層、AlGaN層が積
層され、AlGaN層上にソース電極、ゲート電極、及びドレイン電極が設けられた構造
を有する。また、GaN層及びAlGaN層のバンドギャップの違いにより、GaN層及
びAlGaN層の界面に高濃度の二次元電子ガス層が形成される。二次元電子ガス層の伝
導帯はフェルミ準位よりエネルギー準位が低くなるため、HFETでは二次元電子ガス層
がチャネルとなり、ゲートに電圧を印加しない状態であっても電流が流れるノーマリーオ
ン状態となり、駆動回路や保護回路が複雑になるため問題となっている。パワーデバイス
をノーマリーオフ化させるために単純に電子濃度を減少させると、今度は素子の抵抗が増
加するため、ノーマリーオフ化と低抵抗化の両立は非常に困難である。またデバイス構造
を工夫してノーマリーオフ化を実現しようとする試みもなされているが、デバイスの構造
が複雑化して製造コストが増大するといった問題がある。
【0006】
そこで本発明の一形態は、消費電力の増加を招くことなく、オフの状態を実現することの
できる半導体装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態は、ゲートに電圧が印加されていない状態でオン状態であるパワー素子と
、パワー素子のゲートに第1の電圧を印加するためのスイッチング用の電界効果トランジ
スタと、パワー素子のゲートに第1の電圧より低い電圧を印加するためのスイッチング用
の電界効果トランジスタと、を有し、上記スイッチング用の電界効果トランジスタはオフ
電流が小さい半導体装置である。また、上記スイッチング用の電界効果トランジスタは、
チャネル領域がi型化または実質的にi型化された酸化物半導体層で形成される半導体装
置である。スイッチング用の電界効果トランジスタにより、パワー素子のゲートに高電位
または低電位を印加して、パワー素子のオン状態及びオフ状態を得る。
【0008】
本発明の一形態は、第1のゲート及び第2のゲートを有し、チャネル領域がn型である酸
化物半導体層で形成されるパワーMOSFETと、パワーMOSFETの第1のゲート及
び第2のゲートに正電圧を印加するためのスイッチング用の電界効果トランジスタと、パ
ワーMOSFETの第1のゲート及び第2のゲートに負電圧を印加するためのスイッチン
グ用の電界効果トランジスタとを有し、パワーMOSFETの第1のゲート及び第2のゲ
ートのノードはスイッチング用の電界効果トランジスタに接続し、上記スイッチング用の
電界効果トランジスタのチャネル領域がi型化または実質的にi型化された酸化物半導体
層で形成される半導体装置である。スイッチング用の電界効果トランジスタにより、パワ
ーMOSFETの第1のゲート及び第2のゲートに高電位または低電位を印加して、パワ
ーMOSFETのオン状態及びオフ状態を得る。
【0009】
また、本発明の一形態は、高電圧発生源に接続する第1の電界効果トランジスタと、第1
の電界効果トランジスタに接続する第2の電界効果トランジスタと、第2の電界効果トラ
ンジスタに接続し、且つ低電圧発生源に接続する第3の電界効果トランジスタと、第2の
電界効果トランジスタ及び第3の電界効果トランジスタに接続する容量素子と、第1の電
界効果トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタに接続するパワーMOSFETとを
有し、パワーMOSFETは、第1のゲート及び第2のゲートと、第1のゲートに接する
第1の絶縁層と、第2のゲートに接する第2の絶縁層と、第1の絶縁層及び第2の絶縁層
の間に形成される酸化物半導体層と、酸化物半導体層に接するソース領域及びドレイン領
域として機能する第1の端子及び第2の端子を有し、第1のゲート及び第2のゲートのノ
ードは、第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタに接続し、第1の
電界効果トランジスタ乃至第3の電界効果トランジスタのチャネル形成領域は、i型化さ
れた酸化物半導体層で形成され、パワーMOSFETの前記酸化物半導体層は、n型であ
る半導体装置である。
【0010】
パワーMOSFETの酸化物半導体層のキャリア濃度は1×10
16
cm
-3
以上1×1
0
20
cm
-3
以下、好ましくは1×10
17
cm
-3
以上1×10
20
cm
-3
以下で
ある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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