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公開番号2025119147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024013847
出願日2024-02-01
発明の名称車両用駆動装置及び制御装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 3/12 20060101AFI20250806BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 コイル渦電流損を効率的に制御可能とする。
【解決手段】 複数のグループに分かれて巻かれたコイル線を有するステータと、コイル線への通電により回転されるロータと、1つのグループに対して少なくとも1つずつ設けられ、対応するグループのコイル線に電力を供給する複数のインバータとを備え、複数のグループのコイル線は、ステータの各スロットにおいて、同じグループのコイル線が、他のグループのコイル線に対して同じ径方向の位置関係となるように、配置されている、車両用駆動装置が開示される。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のグループに分かれて巻かれたコイル線を有するステータと、
前記コイル線への通電により回転されるロータと、
1つの前記グループに対して少なくとも1つずつ設けられ、対応する前記グループの前記コイル線に電力を供給する複数のインバータとを備え、
前記複数のグループの前記コイル線は、前記ステータの各スロットにおいて、同じグループの前記コイル線が、他のグループの前記コイル線に対して同じ径方向の位置関係となるように、配置されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記コイル線には、昇温対象物が熱的に接続されており、
前記複数のインバータを制御する制御装置を更に備え、
前記制御装置は、前記昇温対象物の温度状態に基づいて、前記複数のインバータを制御する、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記複数のグループに対する通電量の合計が一定である条件下で、前記昇温対象物の温度状態が低温であるほど前記複数のグループのうちの通電を行うグループの数を減らす、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記ステータは、前記スロットの径方向外側に円環状のヨークを有し、
前記制御装置は、前記複数のグループのうちの前記コイル線に通電するグループの数が一定である条件下で、前記昇温対象物の温度状態が低温であるほど前記複数のグループのうちの、前記コイル線が他のグループよりも径方向外側に位置するグループに対して通電を行う、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項5】
複数のグループに分かれてコイル線が巻かれたステータとロータとを有する回転電機を制御する制御装置であって、
1つの前記グループに対して少なくとも1つずつ設けられる複数のインバータを制御するインバータ制御部を備え、
前記インバータ制御部は、前記コイル線に熱的に接続される昇温対象物の温度状態に応じて、前記複数のインバータを制御する、制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用駆動装置及び制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
9相に対応する9つの巻線を有し、個々の巻線に供給される電流総和がゼロとなる3つの巻線がグループ化されており、制御ユニットは、モータ回転数およびトルク指令(負荷)に基づいて、2組の巻線グループを停止巻線グループとして選択し、この停止巻線グループへの通電を所定期間停止する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-233392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冬季など、電池温調のために使用する熱源の確保が重要となる場合がある。すなわち、モータ損失を必要な時に増加させる機能が求められる場合がある。上記のような従来技術では、かかる場合に、モータ損失(特にコイル渦電流損)を効率的に制御できない。
【0005】
そこで、1つの側面では、本開示は、コイル渦電流損を効率的に制御可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、複数のグループに分かれて巻かれたコイル線を有するステータと、
前記コイル線への通電により回転されるロータと、
1つの前記グループに対して少なくとも1つずつ設けられ、対応する前記グループの前記コイル線に電力を供給する複数のインバータとを備え、
前記複数のグループの前記コイル線は、前記ステータの各スロットにおいて、同じグループの前記コイル線が、他のグループの前記コイル線に対して同じ径方向の位置関係となるように、配置されている、車両用駆動装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、本開示によれば、コイル渦電流損を効率的に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例による回転電機を含む電気回路の一例の概略図である。
制御装置によるインバータを介した回転電機の制御方法の概略的な説明図である。
回転電機におけるステータコイルの並列構成を模式的に示す図である。
軸方向に垂直な切断面による回転電機の断面図である。
ステータコアのスロット内の巻線配置の説明図である。
一のスロット内における各グループのコイル線の径方向の配置位置を示す断面図である。
本実施例によるステータコイルの通電方法とコイル渦電流損との関係を示すグラフである。
冷却水を利用した暖気システムの一例を概略的に示す図である。
制御装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。
本実施例の制御装置により実行される制御の一例を示す概略的なフローチャートである。
各通電方法により実現可能な回転電機の回転数とトルクの関係の一例を示す図である。
グループ選択通電処理(ステップS706)の一例を示すフローチャートである。
本実施例によるステータコイルの通電方法とコイル渦電流損との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。また、図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【0010】
図1は、本実施例の回転電機1を含む電気回路200の一例の概略図である。図1には、制御装置500についても併せて示される。図1において、制御装置500に対応付けられた点線矢印は、情報(信号やデータ)のやり取りを表す。なお、回転電機1及び制御装置500は、電気回路200とともに、車両用駆動装置の一例を形成する。
(【0011】以降は省略されています)

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