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公開番号
2025120595
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-18
出願番号
2024015489
出願日
2024-02-05
発明の名称
繊維用処理剤及びその利用
出願人
松本油脂製薬株式会社
代理人
主分類
D06M
15/643 20060101AFI20250808BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】繊維の乾燥工程において、ゲル化が抑制される繊維用処理剤を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)で示されるオルガノポリシロキサン及び界面活性剤を含む、繊維用処理剤。
(R
1
R
2
R
3
SiO
1/2
)
2
(R
1
2
SiO
2/2
)
a
(1)
[式中、R
1
は互いに独立に、炭素数1~20の非置換1価炭化水素基であり、R
2
は互いに独立に、下記一般式(2)
-X-(NR
4
-X-)
p
NR
4
2
(2)
(Xは互いに独立に、炭素数1~6の2価有機基であり、pは0又は1であり、R
4
は、互いに独立に、水素原子又は炭素数10以上の1価有機基であり、R
4
で示される基のうち20mol%以上が炭素数10以上の1価有機基である。)
で表される基であり、R
3
は、R
1
及びR
2
から選ばれる基、又は-OH、-OCH
3
及び-OC
2
H
5
から選ばれる基であり、aは10≦a≦1,000の範囲を満たす数である。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で示されるオルガノポリシロキサン及び界面活性剤を含む、繊維用処理剤。
(R
1
R
2
R
3
SiO
1/2
)
2
(R
1
2
SiO
2/2
)
a
(1)
[式中、R
1
は互いに独立に、炭素数1~20の非置換1価炭化水素基であり、R
2
は互いに独立に、下記一般式(2)
-X-(NR
4
-X-)
p
NR
4
2
(2)
(Xは互いに独立に、炭素数1~6の2価有機基であり、pは0又は1であり、R
4
は、互いに独立に、水素原子又は炭素数10以上の1価有機基であり、R
4
で示される基のうち20mol%以上が炭素数10以上の1価有機基である。)
で表される基であり、R
3
は、R
1
及びR
2
から選ばれる基、又は-OH、-OCH
3
及び-OC
2
H
5
から選ばれる基であり、aは10≦a≦1,000の範囲を満たす数である。]
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記界面活性剤がアニオン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤を含む、請求項1に記載の繊維用処理剤。
【請求項3】
前記R
3
が前記R
1
及び前記R
2
から選ばれる基である、請求項1に記載の繊維用処理剤。
【請求項4】
前記R
4
で示される基のうち30mol%以上が炭素数10以上の1価有機基である、請求項1に記載の繊維用処理剤。
【請求項5】
前記R
4
が炭素数10以上の1価有機基である、請求項1に記載の繊維用処理剤。
【請求項6】
前記R
4
の炭素数10以上の1価有機基が、炭素数10~25の1価有機基である、請求項5に記載の繊維用処理剤。
【請求項7】
前記R
4
の1価有機基が、1価脂肪族炭化水素基である、請求項1に記載の繊維用処理剤。
【請求項8】
前記界面活性剤がポリオキシアルキレン基を有する、請求項1に記載の繊維用処理剤。
【請求項9】
炭素繊維前駆体用である、請求項1に記載の繊維用処理剤。
【請求項10】
原料繊維に、請求項1~9のいずれかに記載の繊維用処理剤を付着させてなる、繊維。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は繊維用処理剤及びその利用に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
繊維を製造する上において、摩擦抵抗が低く、繊維に対して高い親和性を持つことからオルガノポリシロキサンを繊維に付着させ、工程通過性や風合い向上を行うことが良く知られている(特許文献1)。このようなオルガノポリシロキサンの付着方法としては、一般的にオルガノポリシロキサンを水系エマルジョン化したものに繊維を浸漬させ、その後水分を熱により除去する乾燥工程を通過させる必要がある。これらの熱処理工程で熱架橋性の高いオルガノポリシロキサン系処理剤は架橋反応が繊維上もしくは乾燥ローラー上で起こりゲル化しやすく、繊維の糸切れや毛羽発生の原因となるばかりでなく、乾燥ローラーの清掃の為に操業性が低下するという問題が起こり易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭60-181322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来の技術背景に鑑み、本発明の目的は、繊維の乾燥工程において、ゲル化が抑制される繊維用処理剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の構造を有するオルガノポリシロキサンと、界面活性剤を含む繊維用処理剤であれば、課題を解決できることを見出し、本願発明に到達した。
すなわち、本発明の繊維用処理剤は、下記一般式(1)で示されるオルガノポリシロキサン及び界面活性剤を含む。
(R
1
R
2
R
3
SiO
1/2
)
2
(R
1
2
SiO
2/2
)
a
(1)
[式中、R
1
は互いに独立に、炭素数1~20の非置換1価炭化水素基であり、R
2
は互いに独立に、下記一般式(2)
-X-(NR
4
-X-)
p
NR
4
2
(2)
(Xは互いに独立に、炭素数1~6の2価有機基であり、pは0又は1であり、R
4
は、互いに独立に、水素原子又は炭素数10以上の1価有機基であり、R
4
で示される基のうち20mol%以上が炭素数10以上の1価有機基である。)
で表される基であり、R
3
は、R
1
及びR
2
から選ばれる基、又は-OH、-OCH
3
及び-OC
2
H
5
から選ばれる基であり、aは10≦a≦1,000の範囲を満たす数である。]
【0006】
前記界面活性剤がアニオン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤を含むと好ましい。
前記R
3
が前記R
1
及び前記R
2
から選ばれる基であると好ましい。
前記R
4
で示される基のうち30mol%以上が炭素数10以上の1価有機基であると好ましい。
前記R
4
が炭素数10以上の1価有機基であると好ましい。
前記R
4
の炭素数10以上の1価有機基が、炭素数10~25の1価有機基であると好ましい。
前記R
4
の1価有機基が、1価脂肪族炭化水素基であると好ましい。
前記界面活性剤がポリオキシアルキレン基を有すると好ましい。
炭素繊維前駆体用であると好ましい。
【0007】
本発明の繊維は、原料繊維に、上記繊維用処理剤を付着させてなる。
前記原料繊維が炭素繊維製造用の原料アクリル繊維であると好ましい。
【0008】
本発明の炭素繊維の製造方法は、炭素繊維製造用アクリル繊維の原料アクリル繊維に、上記繊維用処理剤を付着させて製糸する製糸工程と、200~300℃の酸化性雰囲気中で耐炎化繊維に転換する耐炎化処理工程と、前記耐炎化繊維をさらに300~2000℃の不活性雰囲気中で炭化させる炭素化処理工程とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の繊維用処理剤が付与された繊維は、乾燥工程において、ゲル化が抑制される。本発明の炭素繊維の製造方法は、乾燥工程において、ゲル化が抑制される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
繊維用処理剤の各成分について以下に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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