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公開番号
2025121022
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-19
出願番号
2024016164
出願日
2024-02-06
発明の名称
薄板搬送装置
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65H
5/14 20060101AFI20250812BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】第1方向に延在するとともに第2方向に交互に設けられた複数の凹部と複数の凸部とを表面に有する薄板としてのセパレータを、安価な吸着パッドを用いて良好に搬送する。
【解決手段】薄板搬送装置50は、略水平方向に配置されたセパレータ3の表面に当接する平面視略矩形枠状の当接部63を有し、当接部63の内側で負圧による吸着力を発生する吸着パッド60と、セパレータ3を吸着する第1位置と吸着を解除する第2位置との間で、吸着パッド60を移動可能に支持するロボット55と、を備える。当接部63は、第1方向に延在する一対の側壁と、第2方向に延在する第1枠部よりも短い一対の側壁と、を有する。第1方向に延在する一対の側壁の第2方向における幅は、凹部の第2方向における幅よりも広い。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
第1方向に延在するとともに前記第1方向に直交する第2方向に交互に設けられた複数の凹部と複数の凸部とを表面に有する薄板を搬送する薄板搬送装置であって、
略水平方向に配置された前記薄板の表面に当接する平面視略矩形枠状の当接部を有し、前記当接部の内側で負圧による吸着力を発生する吸着パッドと、
前記薄板を吸着する第1位置と吸着を解除する第2位置との間で、前記吸着パッドを移動可能に支持する支持部と、を備え、
前記当接部は、前記第1方向に延在する一対の第1枠部と、前記第2方向に延在する前記第1枠部よりも短い一対の第2枠部と、を有し、
前記第1枠部の前記第2方向における幅は、前記凹部の前記第2方向における幅よりも広い、または、前記凸部の前記第2方向における幅よりも広いことを特徴とする薄板搬送装置。
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【請求項2】
請求項1に記載の薄板搬送装置において、
前記第1枠部の前記第2方向における幅は、前記凹部の前記第2方向における幅よりも広く、
前記支持部は、前記第1位置で前記第1枠部が前記凹部を挟む一対の前記凸部に当接するように前記吸着パッドを支持することを特徴とする薄板搬送装置。
【請求項3】
請求項1に記載の薄板搬送装置において、
前記第1枠部の前記第2方向における幅は、前記凸部の前記第2方向における幅よりも広く、
前記支持部は、前記第1位置で前記第1枠部が前記凸部を挟む一対の凹部にわたって配置されるように前記吸着パッドを支持することを特徴とする薄板搬送装置。
【請求項4】
請求項1に記載の薄板搬送装置において、
前記複数の凹部は、前記第2方向に蛇行しながら前記第1方向に延在することを特徴とする薄板搬送装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の薄板搬送装置において、
前記薄板は、前記複数の凹部によって反応ガスが流れる流路溝が構成される燃料電池用のセパレータであることを特徴とする薄板搬送装置。
【請求項6】
請求項5に記載の薄板搬送装置において、
前記吸着パッドは、前記セパレータの中央部に配置される単一の吸着パッドであることを特徴とする薄板搬送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池用セパレータなどの薄板を搬送する薄板搬送装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギの効率化に貢献する燃料電池に関する技術開発が行われている。この種の燃料電池用セパレータを搬送する技術として、従来、セパレータの外周形状と略同一形状を呈する吸着パッドの下端部の弾性部材を、流路溝を有するセパレータの表面に密着させて、セパレータを吸着するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1では、セパレータの流路溝に対応して弾性部材の表面が凹凸状に形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-173058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、弾性部材の表面をセパレータの流路溝に対応して凹凸状に形成する必要があるため、コストの上昇を伴う。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、第1方向に延在するとともに第1方向に直交する第2方向に交互に設けられた複数の凹部と複数の凸部とを表面に有する薄板を搬送する薄板搬送装置であり、略水平方向に配置された薄板の表面に当接する平面視略矩形枠状の当接部を有し、当接部の内側で負圧による吸着力を発生する吸着パッドと、薄板を吸着する第1位置と吸着を解除する第2位置との間で、吸着パッドを移動可能に支持する支持部と、を備える。当接部は、第1方向に延在する一対の第1枠部と、第2方向に延在する第1枠部よりも短い一対の第2枠部と、を有する。第1枠部の第2方向における幅は、凹部の第2方向における幅よりも広い、または、凸部の第2方向における幅よりも広い。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、表面が凹凸状に形成された薄板を、安価な構成の吸着パッドを介して良好に吸着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る薄板搬送装置が適用されるセパレータを有する燃料電池スタックの全体構成を概略的に示す斜視図。
図1のII-II線に沿った断面図。
図1の燃料電池スタックに含まれる電極ユニットの概略構成を示す斜視図。
図1のセパレータの後面図。
本発明の実施形態に係る薄板搬送装置の全体構成を概略的に示す図。
参考例としての吸着パッドの構成を示す平面図。
他の参考例としての吸着パッドの構成を示す平面図。
図5の吸着パッドの当接部の構成を示す平面図。
図7の参考例を示す図。
図7の変形例を示す図。
吸着パッドの変形例を示す断面図。
吸着パッドの他の変形例を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図10Bを参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る薄板搬送装置は、表面に複数の凹部と凸部とが交互に設けられた種々の薄板に適用することができる。このような薄板には、燃料電池用のセパレータが含まれる。以下では、薄板搬送装置を燃料電池用のセパレータに適用する例を説明する。
【0009】
まず、燃料電池の主たる構成要素である燃料電池スタックの構成について説明する。燃料電池は、例えば車両に搭載され、車両駆動用の電力を発生することができる。燃料電池は、航空機や船舶等の車両以外の移動体、ロボットの他、各種産業機械に搭載することもできる。
【0010】
図1は、燃料電池スタック100の全体構成を概略的に示す斜視図である。以下では、便宜上、図示のように互いに直交する三軸方向を、前後方向、左右方向および上下方向と定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。これらの方向は、車両の前後方向、左右方向および上下方向と同一であるとは限らない。例えば図1の前後方向は、車両の前後方向であってもよく、左右方向であってもよく、上下方向であってもよい。図1の前後方向は、燃料電池スタック100の積層方向であり、燃料電池スタック100の組立時には積層方向を重力方向に一致させる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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