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公開番号
2025121122
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-19
出願番号
2024016359
出願日
2024-02-06
発明の名称
潤滑油基油、潤滑油組成物
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類
C10M
107/34 20060101AFI20250812BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】本発明は、潤滑油基油を配合した冷媒を長期間使用したときの化学的安定性が向上する潤滑油基油、および前記潤滑油基油を含む潤滑油組成物を提供する。
【解決手段】本発明の潤滑油基油は、冷媒と混合する潤滑油基油であって、前記冷媒は、下記式iで表される化合物から選択される1種以上の不飽和フッ化炭化水素化合物を含み、前記潤滑油基油は、下式1で表される化合物を含み、潤滑油基油の金属含有量が10ppm以下である。
CxFyHz・・・式i
式i中、xは2~6の整数、yは1~11の整数、zは1~11の整数であり、分子中に炭素-炭素不飽和結合を1以上有する。
R
1
{(R
2
O)
m
R
3
}
n
・・・式1
R
1
:開始剤残基。
R
2
:それぞれ独立に炭素数2~4の炭化水素基。
R
3
:それぞれ独立に水素原子または炭素数1~4のアルキル基であり、前記R
3
の少なくとも一つが、炭素数1~4のアルキル基である。
m:1~200。
n:1~8。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
冷媒と混合する潤滑油基油であって、
前記冷媒は、下記式iで表される化合物から選択される1種以上の不飽和フッ化炭化水素化合物を含み、
前記潤滑油基油は、下式1で表される化合物を含み、
金属含有量が、10ppm以下である、潤滑油基油。
CxFyHz・・・式i
式i中、xは2~6の整数、yは1~11の整数、zは1~11の整数であり、分子中に炭素-炭素不飽和結合を1以上有する。
R
1
{(R
2
O)
m
R
3
}
n
・・・式1
式1中、
R
1
は、開始剤残基であり、
R
2
は、それぞれ独立に炭素数2~4の炭化水素基であり、
R
3
は、それぞれ独立に水素原子または炭素数1~4のアルキル基であり、
前記R
3
の少なくとも一つが、炭素数1~4のアルキル基であり、
mは、1~200であり、
nは、1~8である。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記R
2
の少なくとも一つが、炭素数3の炭化水素基である、請求項1に記載の潤滑油基油。
【請求項3】
前記R
3
の少なくとも一つが、メチル基である、請求項1に記載の潤滑油基油。
【請求項4】
前記冷媒の前記不飽和フッ化炭化水素化合物が、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234yf)、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234ze)、および1,2,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234ye)から選択される1種以上を含む、請求項1に記載の潤滑油基油。
【請求項5】
前記式1で表される化合物の数平均分子量が、300~5000である、請求項1に記載の潤滑油基油。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の潤滑油基油と、
冷媒および添加剤のいずれか一方または両方と、
を含む、潤滑油組成物。
【請求項7】
カーエアコン、室内空調機、冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機の給湯システム、ショーケースの給湯システム、冷凍・暖房システム、またはガスヒートポンプシステムに用いられる、請求項6に記載の潤滑油組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油基油、潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
圧縮型冷凍機の冷媒の円滑な循環のために、種々の潤滑油基油が利用されている。潤滑油基油としては、例えば、ポリアルキレングリコール、ポリオールエステル、ポリビニルエーテルのような化合物が冷媒の種類に応じて使用できる。例えば、特許文献1の実施例では、1,2-エポキシヘキサデカンのようなエポキシ化合物とポリアルキレングリコールとを含む潤滑油基油を、冷媒と混合することが開示されている。また、冷媒と潤滑油基油は冷凍機中に長期間封入して使用するため、長期間使用しても析出物が出ないような安定性が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-240278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の潤滑油基油を配合した冷媒を長期間使用すると、析出物が発生することがある。このように、潤滑油基油を配合した冷媒を長期間使用したときの化学的安定性に改善の余地がある。
【0005】
本発明は、潤滑油基油を配合した冷媒を長期間使用したときの化学的安定性が向上する潤滑油基油、および前記潤滑油基油を含む潤滑油組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]冷媒と混合する潤滑油基油であって、
前記冷媒は、下記式iで表される化合物から選択される1種以上の不飽和フッ化炭化水素化合物を含み、
前記潤滑油基油は、下式1で表される化合物を含み、
金属含有量が、10ppm以下である、潤滑油基油。
CxFyHz・・・式i
式i中、xは2~6の整数、yは1~11の整数、zは1~11の整数であり、分子中に炭素-炭素不飽和結合を1以上有する。
R
1
{(R
2
O)
m
R
3
}
n
・・・式1
式1中、
R
1
は、開始剤残基であり、
R
2
は、それぞれ独立に炭素数2~4の炭化水素基であり、
R
3
は、それぞれ独立に水素原子または炭素数1~4のアルキル基であり、
前記R
3
の少なくとも一つが、炭素数1~4のアルキル基であり、
mは、1~200であり、
nは、1~8である。
[2]前記R
2
の少なくとも一つが、炭素数3の炭化水素基である、[1]に記載の潤滑油基油。
[3]前記R
3
の少なくとも一つが、メチル基である、[1]または[2]に記載の潤滑油基油。
[4]前記冷媒の前記不飽和フッ化炭化水素化合物が、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234yf)、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234ze)、および1,2,3,3-テトラフルオロプロペン(R1234ye)から選択される1種以上を含む、[1]~[3]のいずれか一項に記載の潤滑油基油。
[5]前記式1で表される化合物の数平均分子量が、300~5000である、[1]~[4]のいずれかに記載の潤滑油基油。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の潤滑油基油と、冷媒および添加剤のいずれか一方または両方と、を含む、潤滑油組成物。
[7]カーエアコン、室内空調機、冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機の給湯システム、ショーケースの給湯システム、冷凍・暖房システム、またはガスヒートポンプシステムに用いられる、[6]に記載の潤滑油組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、潤滑油基油を配合した冷媒を長期間使用したときの化学的安定性が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
用語の意味は、以下の通りである。
「活性水素」とは、活性水素含有基に基づく水素原子および水の水酸基に基づく水素原子である。
「活性水素含有基」とは、炭素原子に結合する水酸基、カルボキシ基、アミノ基、第一級アミンから1個の水素原子を除去した1価の官能基およびスルファニル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基である。
「開始剤残基」とは、開始剤から1以上の活性水素を除いた基である。
「単位」とは単量体の重合により、直接形成された原子団を意味する。
「数平均分子量」は、GPC測定によって得られるポリスチレン換算分子量である。
「潤滑油基油の金属含有量」は、ICP発光分光分析法による元素分析によって検出される金属元素の総量である。金属含有量の単位であるppmは質量基準である。
「動粘度」とは、JIS K2283:2000に準拠して100℃で測定される値である。
「粘度指数」とは、JIS K2283:2000に準拠した動粘度の測定値から算出される値である。
「体積抵抗率」とは、JIS C2101:2010「電気絶縁油」の「体積抵抗率試験方法」に準拠して測定される値である。
数値範囲を示す「~」は、~の前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。本明細書に開示の数値範囲は、その下限値および上限値を任意に組み合わせて新たな数値範囲とすることができる。
【0009】
[潤滑油基油]
本発明の潤滑油基油は、冷媒と混合することで、例えば、圧縮型冷凍機における圧縮機の摺動部に潤滑性を付与することができる。
【0010】
(冷媒)
本発明の潤滑油基油と混合される冷媒は、下記式iで表される化合物から選択される1種以上を含む。2種以上を組み合わせて用いてもよい。
CxFyHz・・・式i
式i中、xは2~6の整数、yは1~11の整数、zは1~11の整数であり、分子中に炭素-炭素不飽和結合を1以上有する。
式iで表される化合物は、炭素数がx個で、炭素-炭素不飽和結合を1以上有する不飽和炭化水素化合物の、水素原子のうちのy個がフッ素原子に置換されたフッ化物(不飽和フッ化炭化水素化合物)を表す。
式iで表される化合物を構成する炭素鎖は、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよい。炭素-炭素不飽和結合の数は1~5が好ましく、1~3がより好ましく、1が特に好まし
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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