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公開番号
2025121646
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024017220
出願日
2024-02-07
発明の名称
回転機械およびその制御方法
出願人
コベルコ・コンプレッサ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01M
99/00 20110101AFI20250813BHJP(測定;試験)
要約
【課題】回転機械およびその制御方法において、電食リスクを高精度に検出する。
【解決手段】圧縮機1は、モータ2の回転軸部材10と、回転軸部材10を回転可能に支持する軸受11と、回転軸部材10とアース部14との間の電気状態値を第1パラメータとして取得する第1パラメータ取得部と、軸受11に関連するインピーダンスを第2パラメータとして取得する第2パラメータ取得部と、第1パラメータが閾値を所定回数超えた場合または第1パラメータの変化率が基準値を超えた場合を第1パラメータの異常状態と判定して電気信号を出力し、かつ、第1パラメータの異常状態でない場合に第2パラメータが閾値未満となった場合を第2パラメータの異常状態と判定して電気信号を出力する制御装置9とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
モータの回転軸部材と、
前記回転軸部材を回転可能に支持する軸受と、
前記回転軸部材とアース部との間の電気状態値を第1パラメータとして取得する第1パラメータ取得部と、
前記軸受に関連するインピーダンスを第2パラメータとして取得する第2パラメータ取得部と、
前記第1パラメータが閾値を所定回数超えた場合または前記第1パラメータの変化率が基準値を超えた場合を前記第1パラメータの異常状態と判定して電気信号を出力し、かつ、前記第1パラメータの異常状態でない場合に前記第2パラメータが閾値未満となった場合を前記第2パラメータの異常状態と判定し電気信号を出力する制御装置と
を備える、回転機械。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記電気状態値は、前記回転軸部材の端部と前記アース部との間の電位差である、請求項1に記載の回転機械。
【請求項3】
前記電気状態値は、前記回転軸部材の端部と前記アース部との間のインピーダンスである、請求項1に記載の回転機械。
【請求項4】
前記軸受は、内輪および外輪を有し、
前記第2パラメータは、前記軸受の前記内輪と前記外輪との間のインピーダンスである、請求項1から3のいずれか1項に記載の回転機械。
【請求項5】
前記軸受は、内輪および外輪を有し、
前記第2パラメータは、前記軸受の前記外輪と前記回転軸部材の前記端部との間のインピーダンスである、請求項1から3のいずれか1項に記載の回転機械。
【請求項6】
前記電気信号を受信して、警報を発する警報部をさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の回転機械。
【請求項7】
前記警報部は、表示画面を有し、
前記制御装置は、前記警報部に警報を発出させるともに前記第1パラメータまたは前記第2パラメータを改善するためのメンテナンス方法を前記表示画面に表示させる、請求項6に記載の回転機械。
【請求項8】
前記回転軸部材の回転数を調整するインバータをさらに備え、
前記制御装置は、前記警報部に警報を発出させるとともに前記インバータのキャリア周波数を低下させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の回転機械。
【請求項9】
前記回転軸部材の回転数を調整するインバータをさらに備え、
前記制御装置は、前記警報部に警報を発出させるとともに前記インバータを制御して前記回転軸部材の回転数を調整する、請求項1から3のいずれか1項に記載の回転機械。
【請求項10】
前記所定回数は、複数回である、請求項1から3のいずれか1項に記載の回転機械。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転機械およびその制御方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
圧縮機や送風機などの回転機械におけるモータの電食および軸受の電食は、製品寿命の低下、騒音の増大、および製品の故障に繋がるため、予防保全や安定稼働のために監視すべき重要な要素である。
【0003】
特許文献1には、故障の要因の中でも割合が高い電食によるモータの異常音の発生時期を容易に把握し、定期的な点検およびその事前計画を円滑に行うことを図るファンフィルタユニットが開示されている。当該ファンユニットでは、軸受の外殻と回転軸部材の外郭との間の電位差を測定し、当該電位差に基づいて電食を監視している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-132508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1では、軸受の外殻と回転軸部材の外郭との間の電位差のみによって電食の有無を判断しているため、電食リスクの検出精度に改善の余地がある。
【0006】
本発明は、回転機械およびその制御方法において、電食リスクを高精度に検出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面は、
モータの回転軸部材と、
前記回転軸部材を回転可能に支持する軸受と、
前記回転軸部材とアース部との間の電気状態値を第1パラメータとして取得する第1パラメータ取得部と、
前記軸受に関連するインピーダンスを第2パラメータとして取得する第2パラメータ取得部と、
前記第1パラメータが閾値を所定回数超えた場合または前記第1パラメータの変化率が基準値を超えた場合を前記第1パラメータの異常状態と判定して電気信号を出力し、かつ、前記第1パラメータの異常状態でない場合に前記第2パラメータが閾値未満となった場合を前記第2パラメータの異常状態と判定し電気信号を出力する制御装置と
を備える、回転機械を提供する。
【0008】
上記構成によれば、第1パラメータおよび第2パラメータの両方によってモータの電食リスクの有無を判断しているため、モータの電食リスクを高精度に検出できる。従って、電食を低減する対策を早期にとることができ、圧縮機や送風機などの回転機械のモータの損傷を軽減できる。
【0009】
前記電気状態値は、前記回転軸部材の端部と前記アース部との間の電位差であってもよい。前記電気状態値は、前記回転軸部材の端部と前記アース部との間のインピーダンスであってもよい。
【0010】
電位差が生じることやインピーダンスが低下することにより、軸受に電流が流れて、電食が発生することがある。上記構成によれば、第1パラメータとしての上記電位差やインピーダンスは測定が容易であるため、簡易な構成で電食を高精度に検出できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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