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公開番号
2025121703
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024017339
出願日
2024-02-07
発明の名称
オゾンを含有した液体、オゾンを含有した液体の製造方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
13/10 20060101AFI20250813BHJP(無機化学)
要約
【課題】 本発明は、オゾンの濃度によらず、所定の波長帯の透明度の高いオゾンを含有した液体を提供することを目的とする。
【解決手段】 上記の課題を解決するため、本開示の一実施形態に係るオゾンを含有した液体は、少なくともオゾンと液中に滞留した複数の気泡を含有し、前記液体の単位体積当たりに含まれる複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡の体積基準の累積50%粒径であるD50が1μm未満であり、380nm以上750nm以下の波長帯において最大のモル吸光係数吸光度が0.05未満であることを特徴とする液体。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
オゾンを含有した液体であって、前記液体は、少なくともオゾンと液中に滞留した複数の気泡を含有し、前記液体の単位体積当たりに含まれる複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡の体積基準の累積50%粒径であるD50が1μm未満であり、
380nm以上750nm以下の波長帯において吸光度が0.05未満であることを特徴とする液体。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
オゾンを含有した液体であって、前記液体は、少なくともオゾンと液中に滞留した複数の気泡を含有し、前記液体の単位体積当たりに含まれる複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡の体積基準の累積50%粒径であるD50が1μm未満であり、
380nm以上750nm以下の波長帯において最大のモル吸光係数が30未満であることを特徴とする液体。
【請求項3】
前記オゾンを含有した液体の作製1週間後のオゾン濃度が作製時点と比較して60%以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項4】
前記オゾンを含有した液体の複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡の体積基準の累積90%粒径であるD90が1μm未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体。
【請求項5】
前記オゾンを含有した液体のオゾン濃度が5ppm以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項6】
前記オゾンを含有した液体のオゾン濃度が13ppm以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項7】
前記オゾンを含有した液体のオゾン濃度が50ppm以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項8】
前記オゾンを含有した液体のオゾン濃度が70ppm以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項9】
超音波の照射により、液体を霧化させることで、ファイン気泡を含有する液滴を発生させる発生工程と、
前記液滴にオゾンを接触させる工程と、
液滴を回収容器を含む回収機構により、該回収容器に回収する回収工程と、
前記回収工程を経て請求項1または2に記載の液体を取得する工程を備えたオゾンを含有した液体の製造方法。
【請求項10】
前記発生工程は、
メッシュと、振動子と、を含む発生装置を用いて、
前記メッシュに液体が供給され、供給された前記液体に対して前記振動子によって超音波が照射されることで、前記気泡を発生させることを特徴とする請求項9に記載の液体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、オゾンを含有した液体、オゾンを含有した液体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、脱臭作用や浄化作用があり、環境を汚染する薬剤を使用しないことから、オゾンの汚水の浄化処理や消色処理への利用が広く試みられている。一般的にオゾンが溶解したオゾン水は高濃度になるにつれ青味が強くなることが知られている。そのため青みを帯びたオゾン水を浄化処理や消色処理に用いると、オゾン水が呈する青色によって浄化度合いや消色度合いの視認が困難であった。そこでオゾン濃度に関わらず所定の波長帯の透明度の高いオゾン水を作製するために、にがり(MgCl2)をオゾン水に添加することにより、にがり成分にオゾンを化合させる技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-154076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、にがり成分は、強い潮解性、アルカリ性を有する薬剤である。よって、にがり成分の潮解性による金属腐食が発生する可能性や、にがり成分が有するアルカリ性が環境に対して影響を与える可能性がある。そのため、特許文献1のオゾン水を、汚水処理や消色処理に用いる際には、処理後ににがり成分を回収する必要があった。
【0005】
本発明は、薬剤の添加をせずとも、オゾン濃度にかかわらず所定の波長帯の透明度の高いオゾンを含有した液体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本開示の一実施形態に係るオゾンを含有した液体は、少なくともオゾンと液中に滞留した複数の気泡を含有し、前記液体の単位体積当たりに含まれる複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡径のD50が1μm未満であり、
380nm以上750nm以下の波長帯において最大の吸光度を呈する波長におけるモル吸光係数が30未満であることを特徴とする液体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の少なくとも一つ態様によれば、オゾンの濃度によらず、所定の波長帯の透明度の高いオゾンを含有した液体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
霧化気泡発生装置による該オゾン水製造方法を説明するための図。
第1の実施形態に係るオゾン水製造装置の一例を示す図。
第1の実施形態に係るオゾン水製造装置の製造ステップを説明する図。
霧化気泡発生装置の概略図。
変形例1に記載のオゾン水製造装置の一例を示す図。
オゾン水製造装置の一例を示す図。
オゾン水製造装置の一例を示す図。
オゾン水製造装置の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は一例であって、本開示の思想を必要以上に限定する趣旨ではない。
【0010】
一般にオゾンを液体に溶解させることにより生成されるオゾンを含有した液体は、オゾン分子間の距離が近づき、分子間で構造性を持つことにより特定の波長で光の吸収が行われ青味が強くなる、所謂オゾンブルーが観察されることが知られている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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