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公開番号2025121803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024027912
出願日2024-02-07
発明の名称虫の生け捕り具
出願人個人
代理人
主分類A01M 3/00 20060101AFI20250813BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 室内に侵入し徘徊する虫を無傷で生け捕り、無害なものは外に放し、有害なものは容器に収容する虫の生け捕り具に関するものである。
【解決手段】 長箱形で斜めの開口部と虫をのぞき見る透明部と握り部とを有する首長容器と、下面にすべり止め部を有する収納ケースを備え収納ケースに開口部を後方から収納する。
これを使用する際には、握り部を持ち収納ケースの滑り止め部を壁などに当て押し、開口部を露出させ捕虫口を形成し、床などにとまった虫に片手半身で近づき、透明部から虫をのぞきながら虫の背面真上から捕虫口を一瞬にかぶせ、収納ケースの下面で当て止めると虫は捕虫口の中に捕らえられ、そのままゆっくりと当て引くと、虫は開口部のふちに押されイヤイヤしながら収納ケースの中に誘導され、無傷で開口部と共に収納ケースに収納される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長箱形で斜めの開口部と虫をのぞき見る透明部と握り部とを有する首長容器と、下面にすべり止め部を有する収納ケースを備え収納ケースに開口部を後方から収納し、握り部を持ちすべり止め部を物の平面に当て押すと開口部は前進し、当て止めると停止、当て引くと後退する。
これを使用する際には、握り部を持ち収納ケースの滑り止め部を壁などに当て押し、開口部を露出させ捕虫口を形成し、床などにとまった虫に片手半身で近づき、透明部から虫をのぞきながら虫の背面真上から捕虫口を一瞬にかぶせ、収納ケースの下面で当て止めると虫は捕虫口の中に捕らえられ、そのままゆっくりと当て引くと、虫は開口部のふちに押されイヤイヤしながら収納ケースの中に誘導され、無傷で開口部と共に収納ケースに収納される。収納した虫は無害なら当て押して開口部を露出させ外に逃がし有害であれば首長容器を立て、トンと振動を与え虫を収納ケースから首長容器に移して収容しておく、やがて虫は生命を全うし自然死するから土にかえしてあげる。こうした操作の全てが片手だけでできるように構成された室内を徘徊する虫の生け捕り具である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、室内に侵入し徘徊する虫を無傷で生け捕り、無害なものは外に放し有害なものは容器に収容する虫の生け捕り具に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
現在、室内の虫対策としては殺虫剤の使用が主流となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それには次のような問題点があった。
イ 室内で殺虫スプレーを使用すると人体に有害な薬品を吸い込む恐れがあり薬剤の臭いも気になった。
ロ ハチやカメムシなどに薬剤を噴射すると死に物狂いになって刺したり悪臭を出したりするので危険であった。
ハ このような危険を覚悟の上、細心の注意を払い運良くハチやカメムシを殺せたとして断末魔の排泄物と殺虫剤にまみれた死がいを室内から片付けねばならなかった。
ニ 室内に侵入する虫は殺せば死がいは、どれもゴミと見なされ、そのきたなさゆえティシュ、紙きれ、布きれあるいはガムテープなど、さまざまな消耗品で包みこみ、家庭ゴミとして出され、ゴミの増える一因となっていた。
ホ 近年、虫を怖がる子供や虫の嫌いな子供が増えているといわれ、その原因は虫と触れ合う機会が少ないからだと心配されている。また大人が殺虫剤を使い続けるかぎり、この傾向は続くとも言われている。
ヘ 古来、我が国は虫取り遊びをしたり、虫の声を楽しんだり、虫かごに虫を飼ったりする「虫愛ずる国」であった。殺生を嫌った古人は、室内に侵入し徘徊する虫に対しても、生きたままでの問題解決を願ったが実現できないまま現代に至った。そして、虫との共生という「虫愛ずる国」ならではの課題は未だ残されたままなのである。
【課題を解決する手段】
【0004】
長箱形で斜めの開口部と虫をのぞき見る透明部と握り部とを有する首長容器と、下面にすべり止め部を有する収納ケースを備え収納ケースに開口部を後方から収納する。
握り部を持ちすべり止め部を物の平面に当て押すと開口部は前進し、当て止めると停止、当て引くと後退する。
これを使用する際には、握り部を持ち収納ケースの滑り止め部を壁などに当て押し、開口部を露出させ捕虫口を形成し、床などにとまった虫に片手半身で近づき、透明部から虫をのぞきながら虫の背面真上から捕虫口を一瞬にかぶせ、収納ケースの下面で当て止めると虫は捕虫口の中に捕らえられ、そのままゆっくりと当て引くと、虫は開口部のふちに押されイヤイヤしながら収納ケースの中に誘導され、無傷で開口部と共に収納ケースに収納される。収納した虫は無害なら当て押して開口部を露出させ外に逃がし有害であれば首長容器を立て、トンと振動を与え虫を収納ケースから首長容器に移して収容しておく、やがて虫は生命を全うし自然死するから土にかえしてあげる。こうした操作の全てが片手だけでできるように構成された室内を徘徊する虫の生け捕り具を提供する。
【発明の効果】
【0005】
片手操作であるから、腕を伸ばし半身で虫の遠くから近づくことができ、あぶない虫にも安全である。
虫をのぞきながら、虫の真上から捕虫口を一気にかぶせるから、確実に捕虫できる。
捕虫後、ゆっくりと優しく虫を誘導するから、無傷で虫を収納ケースに収納できる。
虫に危害を加えないから、カメムシの場合であっても悪臭を出されることはない。
人に無害な虫は、収納ケースから捕虫口をだし外に逃がせばゴミにならない。
あぶない虫やゴキブリなど、外に逃がしたくない虫は、容器を立てトンと振動を与え首長容器に移し、自然死を待って土にかえせば生命の循環がはかられる。使用時以外、捕虫口は収納ケースに収納されているから清潔である。
室内に徘徊する虫であれば、種類を選ばず捕虫収納できる。
床、壁、天井、窓などは当然だが、平面状であればカーテン、衣類にとまった虫であっても捕虫収納できる。
以上、本発明は室内を徘徊する虫を無傷で捕らえ、清潔で快適な生活をするための道具であるが、一方で虫と相対し駆け引きをして収納ケースに虫を誘導する「虫取り遊び」の遊具であるとも言える、しかも、この「虫取り遊び」は、実態のない仮想ゲームと違って視覚、聴覚、臭覚、触覚で体感する生のリアルゲームなのですから面白くないはずはない。だが、それだけではない、子供は「虫取り遊び」を通して自然を深く理解し成長していく、また、都会生活や人間関係のストレスにさらされている大人にとっても生き物との関わりは心安らぐものである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
は本願発明の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本願発明の実施の形態を説明する。
長箱形で斜めの開口部1と虫をのぞき見る透明部2と握り部4とを有する首長容器5と下面にすべり止め部6を有する収納ケース7を備え、収納ケース7に開口部1を後方から収納し、握り部4を持ち収納ケース7のすべり止め部6を物の平面に当て押すと開口部1は前進し、当て止めると停止、当て引くと後退する。
試作品における開口部1の斜め角は、壁にとまった虫を想定し、手首の可動域を考慮して45度にしてある。 床や天井で使う場合、首長容器5の首は長い方が楽であるが透明部2をのぞきづらくなる、開口部1の斜め角を小さくすると良い。
首長容器5の首を2分し差し込み式にし用途に応じてヘッド交換のようにして使うのも良い。
すべり止め部6は、すべり止めテープ、すべり止め塗装、すべり止め加工のいずれかを使う。
透明部2は首長容器5が不透明な場合に限って透明なプラスチックを使う。
本願発明は以上の構成よりなっている。これを使用する際には、握り部4を持ち収納ケース7のすべり止め部6を壁などに当て押し、開口部1を露出させ捕虫口3を形成する。
床などにとまった虫に片手半身で近づき、透明部2から虫をのぞきながら虫の背面真上から捕虫口3を一瞬にかぶせ、収納ケース7の下面で当て止めると虫は捕虫口3の中に捕らえられ、そのままゆっくりと当て引けば虫は開口部1のふちに押されイヤイヤしながら収納ケース7の中に誘導され、無傷で開口部1と共に収納ケース7に収納される。
収納した虫が無害なら当て押し開口部1を露出させ外に逃がし、有害であれば首長容器5を立て、トンと振動を与え虫を収納ケース7から首長容器5に移して収容しておく、やがて虫は命を全うし自然死するから土にかえしてあげる。こうした操作の全てが片手だけでできるように構成された室内を徘徊する虫の生け捕り具である。
【符号の説明】
【0008】
1は開口部
2は透明部
3は捕虫口
4は握り部
5は首長容器
6はすべり止め部
7は収納ケース

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