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公開番号
2025122709
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2024018295
出願日
2024-02-09
発明の名称
消火栓装置
出願人
ホーチキ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A62C
35/20 20060101AFI20250815BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】監視員通路の路面上方に設置されている消火栓装置内の機器を対象とする作業の安全性を確保しながら容易に行うことを可能とする。
【解決手段】消火栓装置10は、トンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路34の路面上方の所定高さに、トンネル壁面に近接又は当接して設置される。消火栓装置10の筐体前面には下端を軸に下向きに開放される消火栓扉14が設けられ、扉裏面に踏み台構造が配置されている。点検・修理の際には、消火栓扉14を下向きに開放した状態で、扉裏面に折り畳まれた状態で配置されている踏板100を前方に展開して2節リンク106で水平な状態に保持し、作業者は踏板100に乗ることで、筐体内の高い位置に配置・収納されている機器を点検・修理する作業を行う。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
道路を有するトンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路の路面上方の所定高さに、当該トンネル壁面に近接又は当接して設置され、筐体前面に下端を軸に下向きに開放される消火栓扉と上端を軸に上向きに開く保守扉が設けられた消火栓装置であって、
前記消火栓扉は、下向きに開放された状態で使用可能な踏み台構造を備えたことを特徴とする消火栓装置。
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【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置であって、
前記踏み台構造は、
前記消火栓扉が下向きに開放された状態で、前面に位置する前記消火栓扉の裏面の下端側に前後方向で回動自在に軸支された踏板と、
前記消火栓扉が下向きに開放された状態で、前方に回動した前記踏板を水平な状態に保持する踏板保持機構と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項2記載の消火栓装置であって、
前記踏板保持機構は、
一端が前記踏板の前方の左右両側の各々に軸支され、他端が前記消火栓扉の裏面の所定位置に軸支された一対の2節リンクアームを備え、
前記踏板が前記消火栓扉の裏面に当接するように閉じた状態で、前記2節リンクアームの各リンクアームが重ね合わされる位置に屈曲し、前記踏板が水平に開いた状態で、前記2節リンクアームの各リンクアームが直線状に並んだ位置に伸展するように、前記2節リンクフームの各リンクアームの長さが設定されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項1記載の消火栓装置であって、
前記踏み台構造は、
前記消火栓扉が下向きに開放された状態で、前面に位置する前記消火栓扉の裏面の下端側に前後方向で回動自在に軸支された踏板と、
前記消火栓扉が下向きに回転して水平に開放された状態で、前記踏板の下側に展開して前記監視員通路の路面上に前記踏板を支持する支持脚機構と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項5】
請求項4記載の消火栓装置であって、
前記支持脚機構は、
前記踏板の裏面前方の左右両端の各々に、左右方向で回動自在に軸支された一対の支持脚と、
一端が前記支持脚の中央部に軸支され、他端が前記踏板の前端側に沿って形成されたガイド長穴に摺動自在に軸支された一対のリンクアームと、
を備え、
前記支持脚が前記踏板の裏面に当接するように閉じた状態で、前記リンクアームの他端が前記ガイド長穴の中央側に位置し、前記支持脚が前記監視員通路の路面に対して略垂直に開いた状態で、前記リンクアームの他端が前記ガイド長穴の外側の端部に位置するように、前記リンクアームと前記ガイド長穴の長さが設定されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項6】
請求項5記載の消火栓装置であって、
前記支持脚は、前記監視員通路の路面に当接する先端に、前記支持脚の長さを調整する脚長調整部を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項7】
請求項1記載の消火栓装置であって、
前記筐体の内部に消火用ホースを収納するフレーム枠が配置され、
前記フレーム枠の所定位置に、前記消火栓扉が開放された状態で作業者が使用する安全ベルトの両端のフックを係着する位置を設定するフック位置設定部材が配置されたことを特徴とする消火栓装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路に露出して設置される消火栓装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路等のトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。消火栓装置は、一般的にトンネル長手方向に、例えば50メートル間隔で、監視員通路が設けられたトンネル壁面を箱抜きした箱抜き部に埋め込み設置されている。
【0003】
消火栓装置は、例えば、前傾式の消火栓扉(前傾扉)を備えた筐体内部の消火栓収納部に、先端に放水ノズルを装着した消火用ホースや消火栓弁を含むバルブ類等が収納され、消火栓扉の上側には保守・修理の際に上向きに開放される保守扉が設けられている。また、消火器扉を備えた筐体内部の消火器収納部に、2本の消火器が収納されている(特許文献1)。
【0004】
しかし、シールド工法等により造られたトンネルにあっては、トンネル躯体の構造上、トンネル壁面を箱抜きすることがコストや労力の関係から困難であることから、消火栓装置を箱抜き部に埋め込み設置するのではなく、監視員通路に消火栓装置が露出した状態で設置することが必要になる。
【0005】
このため、消火栓装置をトンネル壁面に箱抜きすることなく、監視員通路に露出した状態で設置する構造として、トンネル壁面に架台を設置し、設置された架台に消火栓装置を取付固定する壁掛け構造が提案されており、当該壁掛け構造の架台は、壁面に固定される主支持部と消火栓装置の姿勢を保持する姿勢保持部材等から構成されている(特許文献2)。
【0006】
しかし、壁掛け構造による消火栓装置の設置は、トンネル壁面への消火栓装置の取り付けに工数と時間が掛かる等の課題があることから、設置が容易である監視員通路の路面上に架台を設置し、設置された架台に消火栓装置を取付固定する、いわゆる据置き構造を採用することが考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-279294号公報
特開2019-000196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、監視員通路の路面上方の所定高さに設置される壁掛け構造又は据置き構造の消火栓装置にあっては、筐体内に収納・配置されている消火栓弁や自動調圧弁などの機器を点検・修理する作業を行う場合、或いは点検用継手に試験装置を装着して放水試験を行う場合、対象となる機器が比較的高い位置、例えば作業者の胸を超えるような高い位置に収納・配置されている場合があり、手元が高くなることで作業に手間と時間がかかる問題がある。
【0009】
また、壁掛け構造又は据置き構造の消火栓装置の場合、道路面に立った道路利用者が監視員通路側の消火栓装置を操作できるようにするため、消火栓装置を設置している監視員通路の路肩部分にフェンス(手摺り)が設置されずに開放されている場合、消火栓装置の点検・修理などの作業を行う際に、作業者が誤って監視員通路から道路側に落下する虞がある。特に、筐体内の作業対象となる機器が高い位置に収納・配置されている場合には、落下の危険性が高まり、また、大型車両などが通過した場合に、風圧を受けて道路側に押し出されることも予想され、細心の注意を払いながら作業を行う必要がある。
【0010】
本発明は、監視員通路の路面上方に設置されている消火栓装置内の機器を対象とする作業の安全性を確保しながら容易に行うことを可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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