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公開番号2025123029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018854
出願日2024-02-09
発明の名称マイクロピペット用保持構造
出願人国立大学法人鳥取大学
代理人個人,個人,個人
主分類B01L 9/00 20060101AFI20250815BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】マイクロピペットを使用する際の保持および設置について、ユーザの使い勝手が向上したマイクロピペット用保持構造を提供する。
【解決手段】本開示に係るマイクロピペット用保持構造は、作業平面に自立可能なベース部と、マイクロピペットに係合可能な係合部を有し、マイクロピペットを保持および静置する保持部と、ベース部と保持部を接続する接続部と、別の構造物に引っ掛け可能な引っ掛け部と、を備え、ベース部が自立した第1姿勢と、第1姿勢とは異なり、引っ掛け部を別の構造物に引っ掛けた第2姿勢との間で姿勢を変更可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
作業平面に自立可能なベース部と、
マイクロピペットに係合可能な係合部を有し、前記マイクロピペットを保持および静置する保持部と、
前記ベース部と前記保持部を接続する接続部と、
別の構造物に引っ掛け可能な引っ掛け部と、を備え、
前記ベース部が自立した第1姿勢と、前記第1姿勢とは異なり、前記引っ掛け部を前記別の構造物に引っ掛けた第2姿勢との間で姿勢を変更可能である、マイクロピペット用保持構造。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記引っ掛け部は、少なくとも前記接続部によって画定される第1引っ掛け部を有する、請求項1に記載のマイクロピペット用保持構造。
【請求項3】
前記第1引っ掛け部は、前記接続部が湾曲して画定する凹部で構成される、請求項2に記載のマイクロピペット用保持構造。
【請求項4】
前記別の構造物は、棒状部材であって、
前記棒状部材に前記凹部を被せて前記第1引っ掛け部を引っ掛ける、請求項3に記載のマイクロピペット用保持構造。
【請求項5】
前記引っ掛け部は、前記ベース部に設けられた第2引っ掛け部を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のマイクロピペット用保持構造。
【請求項6】
前記第2引っ掛け部は、前記ベース部において、貫通した空間を画定する環状部分で構成される、請求項5に記載のマイクロピペット用保持構造。
【請求項7】
前記別の構造物は、突起であって、
前記突起を前記環状部分内に突出させて前記第2引っ掛け部を引っ掛ける、請求項6に記載のマイクロピペット用保持構造。
【請求項8】
前記係合部が前記マイクロピペットと係合した状態で、前記第1姿勢での高さ方向から見たときに、前後方向は前記マイクロピペットの長手方向と一致し、前記ベース部は前記マイクロピペットのグリップ部の下方に位置する、請求項1から4のいずれか一項に記載のマイクロピペット用保持構造。
【請求項9】
前記係合部は、前記マイクロピペットの先端と前記グリップ部との間の部分と係合する、請求項8に記載のマイクロピペット用保持構造。
【請求項10】
前記係合部が前記マイクロピペットと係合した状態で、前記マイクロピペットの先端は、前記グリップ部よりも前側に位置し、
前記第1姿勢において、前記係合部は、前側に向かって前記作業平面に近づくように傾斜して配置される、請求項8に記載のマイクロピペット用保持構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、マイクロピペットの保持および設置に適した容易に脱着可能なマイクロピペット用保持構造に関する。マイクロピペット用保持構造は例えば医学、薬学、生物学、農学および工学等、様々な実験分野で広く使用され得る。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
マイクロピペットとは、計量する液体をマイクロリットル単位で調整することが可能な実験器具であり、医学、薬学、生物学、農学および工学等、様々な実験分野で日常的に用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、マイクロピペットの構造がピペットの名称で開示されている。特許文献1に記載されたピペットは、先端に随時交換可能な使い捨てのピペットチップを有し、反対側の端部に実験従事者が把持するロッド状のグリップ部を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2012/045418号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、マイクロピペットの本体に関しては様々な改良が続けられているが、マイクロピペットの保持および設置の手段については、ユーザの使い勝手の観点から言えば、未だ十分な検討がなされていない。
【0006】
したがって本開示の目的は、ユーザの使い勝手が向上したマイクロピペット用保持構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様のマイクロピペット用保持構造は、作業平面に自立可能なベース部と、マイクロピペットに係合可能な係合部を有し、マイクロピペットを保持および静置する保持部と、ベース部と保持部を接続する接続部と、別の構造物に引っ掛け可能な引っ掛け部と、を備え、ベース部が自立した第1姿勢と、第1姿勢とは異なり、引っ掛け部を別の構造物に引っ掛けた第2姿勢との間で姿勢を変更可能である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、マイクロピペットを使用する際の保持および設置について、ユーザの使い勝手が向上したマイクロピペット用保持構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示に係る実施の形態1のマイクロピペット用保持構造の斜視図
マイクロピペット用保持構造の側面図
マイクロピペット用保持構造の平面図
第1引っ掛け姿勢におけるマイクロピペット用保持構造の側面図
第2引っ掛け姿勢におけるマイクロピペット用保持構造の側面図
変形例1のマイクロピペット保持構造の側面図
変形例2のマイクロピペット用保持構造の側面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示に至った経緯)
マイクロピペットとは、使用者が指定した通りの液量を正確に吸引し、かつ正確に排出する機能を有する器具であり、生命科学をはじめとして、医学、薬学、生物学、農学および工学等、様々な分野の実験で日常的に用いられている。計量する液体をマイクロリットル単位で調整することが可能な手動式のマイクロピペットは1972年に開発され、それ以来半世紀以上に渡り利用され続けられているが、同マイクロピペットはロッド状のグリップ部を有していることから、一般にマイクロピペットと言えば、ロッド状のグリップ部を有し、極微量な計量の調整が可能な器具を指す。この為ロッド状のグリップ部を有する形状のマイクロピペットは今日世界中に広く普及しており、各分野の研究機関における実験従事者のほとんどは同形状のマイクロピペットを使用している。現在多数のマイクロピペットのメーカーが存在するが、各メーカーが製造する主要なマイクロピペットの形状は、多少の差異は認められるものの、前述のものとほぼ同様である。
(【0011】以降は省略されています)

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