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公開番号2025123482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2025104938,2021143563
出願日2025-06-20,2021-09-02
発明の名称区画貫通処理構造、区画貫通処理材、区画貫通処理構造の施工方法及びカバー部材
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F16L 5/04 20060101AFI20250815BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】区画貫通処理材が規定どおりに設置されやすくなり、かつ規定どおりに設置されていることを簡単に確認できる、区画貫通処理構造、区画貫通処理構造を形成するための区画貫通処理材、区画貫通処理構造の施工方法及びカバー部材を提供する。
【解決手段】建築物の仕切り部11に形成され、かつ内部に長尺の挿通体21が挿通される区画貫通部15を防火構造とする区画貫通処理構造であって、区画貫通部15の開口13Cを覆うように設置されるカバー部材5と、カバー部材5を区画貫通処理構造に固定させる留付材6A,6Bとを備え、カバー部材5には、留付材の6A,6Bの設置位置を示すマークが付されている、区画貫通処理構造。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理構造であって、
前記区画貫通部の開口を覆うように設置されるカバー部材と、
前記カバー部材を区画貫通処理構造に固定させる留付材とを備え、
前記カバー部材には、前記留付材の設置位置を示すマークが付されている、区画貫通処理構造。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記カバー部材が、前記留付材によって、少なくとも前記仕切り部及び前記挿通体のいずれかに留められる、請求項1に記載の区画貫通処理構造。
【請求項3】
前記マークは、前記留付材によって少なくとも一部が覆われ、少なくとも一部が外部から視認不可能である、請求項1又は2に記載の区画貫通処理構造。
【請求項4】
前記カバー部材が変形可能なシート状である、請求項1~3のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項5】
前記カバー部材の内側に配置される耐火材を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項6】
前記区画貫通部の開口と前記挿通体との間の間隙の少なくとも一部を塞ぐシート状部材、及び、前記挿通体に一周以上巻き付けて配置されるテープ状部材の少なくともいずれかを備え、
前記シート状部材及び前記テープ状部材の少なくともいずれかに耐火材を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項7】
前記区画貫通部の内部に挿通体以外に何も設けられない、請求項1~6のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項8】
前記カバー部材と前記仕切り部及び前記挿通体のいずれかとの間に空隙がある、請求項1~7のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項9】
前記カバー部材と前記留付材とを備える区画貫通処理材が、前記仕切り部の両側に設けられる、請求項1~8のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項10】
建築物の仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理材であって、
前記仕切り部に設けられる前記区画貫通部の開口と前記挿通体との間の間隙の少なくとも一部を塞ぐカバー部材を備え、
前記カバー部材には、前記カバー部材を区画貫通処理構造に固定する留付材の設置位置を示すマークが付されている、区画貫通処理材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物などの仕切り部において形成される区画貫通処理構造、区画貫通処理構造を形成するための区画貫通処理材、区画貫通処理構造の施工方法及びカバー部材に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
集合住宅、オフィスビル、学校等の建築物において、壁等の仕切り部には、ケーブル類、配管類などの長尺の挿通体を通すために、区画貫通部が設けられることがある。区画貫通部は、いずれかの区画で火災が発生した際に、他の区画への延焼を防止するために、防火措置を施した構造(防火構造)にすることが求められている。仕切り部は、2枚の壁部からなり、壁部間が中空部となっている中空壁が一般的である。
【0003】
区画貫通部を防火構造とする方法は、例えば、長尺の挿通体と貫通孔の間隙に、耐火パテや、耐火パテを袋体内部に詰めた耐火パックなどを充填する方法が知られている。不定形充填材を使用する場合、各壁部の貫通孔内部と、挿通体の間には、耐火材よりなる筒状部材などが合わせて配設されることもある(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6150933号公報
特許第6348320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
内部にケーブル類及び配管類等の長尺の挿通体が挿通される区画貫通構造においては、開口との挿通体の隙間や、隙間を覆った耐火材などをカバー部材で覆うことで防火構造を形成して耐火性能を得ることがある。しかし、カバー部材が規定どおりに設置されないと耐火性能が損なわれてしまう。また、カバー部材が規定どおりに設置されたことが目視などにより容易に確認できないという問題もある。
【0006】
そこで、本発明は、区画貫通処理材が規定どおりに設置されやすくなり、かつ規定どおりに設置されていることを簡単に確認できる、区画貫通処理構造、区画貫通処理構造を形成するための区画貫通処理材、区画貫通処理構造の施工方法及びカバー部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1]建築物の仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理構造であって、前記区画貫通部の開口を覆うように設置されるカバー部材と、前記カバー部材を区画貫通処理構造に固定させる留付材とを備え、前記カバー部材には、前記留付材の設置位置を示すマークが付されている、区画貫通処理構造。
[2]前記カバー部材が、前記留付材によって、少なくとも前記仕切り部及び前記挿通体のいずれかに留められる、[1]に記載の区画貫通処理構造。
[3]前記マークは、前記留付材によって少なくとも一部が覆われ、少なくとも一部が外部から視認不可能である、[1]又は[2]に記載の区画貫通処理構造。
[4]前記カバー部材が変形可能なシート状である、[1]~[3]のいずれかに記載の区画貫通処理構造。
[5]前記カバー部材の内側に配置される耐火材を備える、[1]~[4]のいずれかに記載の区画貫通処理構造。
[6]前記区画貫通部の開口と前記挿通体との間の間隙の少なくとも一部を塞ぐシート状部材、及び、前記挿通体に一周以上巻き付けて配置されるテープ状部材の少なくともいずれかを備え、前記シート状部材及び前記テープ状部材の少なくともいずれかに耐火材を有する、[1]~[5]のいずれかに記載の区画貫通処理構造。
[7]前記区画貫通部の内部に挿通体以外に何も設けられない、[1]~[6]のいずれかに記載の区画貫通処理構造。
[8]前記カバー部材と前記仕切り部及び前記挿通体のいずれかとの間に空隙がある、[1]~[7]のいずれかに記載の区画貫通処理構造。
[9]前記カバー部材と前記留付材とを備える区画貫通処理材が、前記仕切り部の両側に設けられる、[1]~[8]のいずれかに記載の区画貫通処理構造。
[10]建築物の仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理材であって、前記仕切り部に設けられる前記区画貫通部の開口と前記挿通体との間の間隙の少なくとも一部を塞ぐカバー部材を備え、前記カバー部材には、前記カバー部材を区画貫通処理構造に固定する留付材の設置位置を示すマークが付されている、区画貫通処理材。
[11]建築物の仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理構造の施工方法であって、前記仕切り部に設けられる前記区画貫通部の開口を覆うようにカバー部材を設置する工程と、前記カバー部材を留付材によって固定する工程とを含み、前記カバー部材には、前記留付材の設置位置を示すマークが付されている、区画貫通処理構造の施工方法。
[12]建築物の仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部の開口を覆うカバー部材であって、第1カバー部と、それぞれが前記第1カバー部と連接して設けられ、互いに隔てられた複数の第2カバー部とを備える、カバー部材。
[13]前記第1カバー部には、前記挿通体との固定箇所を示す第1マークが付されている、[12]に記載のカバー部材。
[14]前記第2カバー部には、前記仕切り部との固定箇所を示す第2マークが付されている、[12]又は[13]に記載のカバー部材。
[15]建築物の仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理構造であって、前記区画貫通部の開口を覆う、[12]~[14]のいずれかに記載のカバー部材と、前記カバー部材を区画貫通処理構造に固定させる留付材とを備える、区画貫通処理構造。
[16]建築物の仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理構造の施工方法であって、前記区画貫通部の開口を覆うように、[12]~[14]のいずれかに記載のカバー部材を設置する工程と、前記カバー部材を区画貫通処理構造に留付材によって固定させる工程とを含む、区画貫通処理構造の施工方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、区画貫通処理材が規定どおりに設置されやすくなり、かつ規定どおりに設置されていることを簡単に確認できる、区画貫通処理構造、区画貫通処理構造を形成するための区画貫通処理材、区画貫通処理構造の施工方法及びカバー部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造において、区画貫通処理材が設置される前の状態を示す斜視図である。
本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造を示す断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造を示す平面図(その1)である。
本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造に用いられるカバー部材を示す平面図(その1)である。
図5(a)は、本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造を示す平面図(その2)であり、図5(b)は、本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造に用いられるカバー部材を示す平面図(その2)である。
図6(a)は、本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造を示す平面図(その3)であり、図6(b)は、本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造に用いられるカバー部材を示す平面図(その3)である。
図7(a)は、本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造を示す平面図(その4)であり、図7(b)は、本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造に用いられるカバー部材を示す平面図(その4)である。
本発明の第2の実施形態に係る区画貫通処理構造において、区画貫通処理材が設置される前の状態を示す斜視図である。
本発明の第2の実施形態に係る区画貫通処理構造を示す断面図である。
本発明の第3の実施形態に係る区画貫通処理構造において、区画貫通処理材が設置される前の状態を示す斜視図である。
本発明の第3の実施形態に係る区画貫通処理構造を示す断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る区画貫通処理構造の別の変形例を示す断面図である。
本発明の第2の実施形態に係る区画貫通処理構造の別の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について実施形態を用いてより詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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