特許ウォッチ

公開番号2025126447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024022637
出願日2024-02-19
発明の名称位置補正システム
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A63B 71/06 20060101AFI20250822BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】位置情報を適正に補正する。
【解決手段】位置補正システム100は、移動通信装置1と、第1固定通信装置2Aと、サーバー装置3と、を備え、移動通信装置1は、第1固定通信装置2Aから第1特定位置情報JPF1を受信したときに、競技者Uの位置に対応する第1位置PM1を示す第1位置情報JPM1を取得し、第1特定位置情報JPF1、及び第1位置情報JPM1をサーバー装置3へ送信し、サーバー装置3は、第1特定位置PF1と第1位置PM1との間の距離ΔLが閾値TH以上である場合に、第1位置PM1を第1特定位置PF1に補正し、競技者Uが第1特定位置PF1に到達する前にサーバー装置3が取得した競技者位置情報JPNの各々を、第1位置PM1の補正量ΔCに基づいて補正する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
コースに沿って競技者が移動する競技に参加する競技者に取付けられ、ＧＮＳＳシステムからの信号に基づいて、第１期間毎に前記競技者の位置を示す位置情報を取得する移動通信装置と、
前記移動通信装置から前記位置情報を前記第１期間よりも長い第２期間毎に取得する情報処理装置と、
前記コースの第１特定位置に配置され、前記競技者が前記第１特定位置に到達したときに、前記第１特定位置を示す第１特定位置情報を前記移動通信装置へ送信する第１固定通信装置と、
を備え、
前記移動通信装置は、前記第１固定通信装置から前記第１特定位置情報を受信したときに、前記ＧＮＳＳシステムからの信号に基づいて、前記競技者の位置に対応する第１位置を示す第１位置情報を取得し、前記第１特定位置情報、及び前記第１位置情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、
前記第１特定位置情報、及び前記第１位置情報を受信し、
前記第１特定位置と前記第１位置との間の距離が閾値以上である場合に、前記第１位置を前記第１特定位置に補正し、前記競技者が前記第１特定位置に到達する前に前記情報処理装置が取得した前記位置情報の各々を、前記第１位置の補正量に基づいて補正する、
位置補正システム。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記コースの前記第１特定位置よりも上流側の第２特定位置に配置され、前記競技者が前記第２特定位置に到達したときに、前記第２特定位置を示す第２特定位置情報を前記移動通信装置へ送信する第２固定通信装置を備え、
前記移動通信装置は、前記第２固定通信装置から前記第２特定位置情報を受信したときに、前記ＧＮＳＳシステムからの信号に基づいて、前記競技者の位置に対応する第２位置を示す第２位置情報を取得し、前記第２特定位置情報、及び前記第２位置情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、
前記第２特定位置情報、及び前記第２位置情報を受信し、
前記第２特定位置と前記第２位置との間の距離が前記閾値以上である場合に、前記第２位置を前記第２特定位置に補正し、前記競技者が前記第２特定位置に到達した後、前記第１特定位置に到達する前に、前記情報処理装置が取得した前記位置情報の各々を、前記第１位置の補正量に基づいて補正する、
請求項１に記載の位置補正システム。
【請求項３】
前記情報処理装置は、前記情報処理装置が取得した前記位置情報の各々を、前記位置情報の各々が前記移動通信装置によって取得された順番に応じて補正する、
請求項２に記載の位置補正システム。
【請求項４】
前記情報処理装置は、前記情報処理装置が取得した前記位置情報の各々を、前記位置情報の各々が示す前記競技者の位置が、前記第１特定位置に近い程、大きい補正量で補正する、
請求項３に記載の位置補正システム。
【請求項５】
前記移動通信装置は、前記位置情報を取得するときに、前記ＧＮＳＳシステムからの信号に基づいて前記競技者の移動速度を示す速度情報を取得し、取得した前記速度情報を前記位置情報と対応付けて前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、前記情報処理装置が取得した前記位置情報の各々を、前記位置情報に対応付けられた前記速度情報に基づいて補正する、
請求項２に記載の位置補正システム。
【請求項６】
前記情報処理装置は、前記情報処理装置が取得した前記位置情報の各々を、前記速度情報が示す前記競技者の移動速度で前記競技者が移動した距離に応じて補正する、
請求項５に記載の位置補正システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、位置補正システムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、コースの誤差範囲とリスト端末で取得される位置とを比較し、位置が誤差範囲内でない場合に、リスト端末で取得される位置を設定したコースのライン上の位置に補正することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－１０５８７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載された技術では、補正された位置が、補正されない位置に対して、違和感のある位置になる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示の一態様は、コースに沿って競技者が移動する競技に参加する競技者に取付けられ、ＧＮＳＳシステムからの信号に基づいて、第１期間毎に前記競技者の位置を示す位置情報を取得する移動通信装置と、前記移動通信装置から前記位置情報を前記第１期間よりも長い第２期間毎に取得する情報処理装置と、前記コースの第１特定位置に配置され、前記競技者が前記第１特定位置に到達したときに、前記第１特定位置を示す第１特定位置情報を前記移動通信装置へ送信する第１固定通信装置と、を備え、前記移動通信装置は、前記第１固定通信装置から前記第１特定位置情報を受信したときに、前記ＧＮＳＳシステムからの信号に基づいて、前記競技者の位置に対応する第１位置を示す第１位置情報を取得し、前記第１特定位置情報、及び前記第１位置情報を前記情報処理装置へ送信し、前記情報処理装置は、前記第１特定位置情報、及び前記第１位置情報を受信し、前記第１特定位置と前記第１位置との間の距離が閾値以上である場合に、前記第１位置を前記第１特定位置に補正し、前記競技者が前記第１特定位置に到達する前に前記情報処理装置が取得した前記位置情報の各々を、前記第１位置の補正量に基づいて補正する、位置補正システムである。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
本実施形態に係る位置補正システムの構成の一例を示す図。
移動通信装置の構成の一例を示す図。
第１固定通信装置、及び第２固定通信装置の構成の一例を示す図。
サーバー装置の構成の一例を示す図。
第２補正部の処理の一例を示す概念図。
サーバー装置の第３制御部の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
【０００８】
まず、図１を参照して、本実施形態に係る位置補正システム１００の構成について説明する。図１は、本実施形態に係る位置補正システム１００の構成の一例を示す図である。
図１に示すように、位置補正システム１００は、移動通信装置１、固定通信装置２、及びサーバー装置３、を備える。
図１には、互いに直交するＸ軸、Ｙ軸、及びＺ軸を記載している。Ｘ軸、及びＹ軸は、水平方向と平行である。Ｚ軸は、鉛直方向と平行である。Ｘ軸は、競技者Ｕの前後方向に平行である。Ｙ軸は、競技者Ｕの左右方向に平行である。Ｘ軸の正方向は、競技者Ｕの進行方向ＤＲを示す。Ｙ軸の正方向は、競技者Ｕの右方向を示す。Ｚ軸の正方向は、上方向を示す。なお、後述する図５にも、Ｘ軸、Ｙ軸、及びＺ軸を記載している。
【０００９】
移動通信装置１は、競技者Ｕの各々に取付けられる。移動通信装置１は、例えば、競技者Ｕの各々の上腕部に取付けられる。
競技者Ｕの各々は、コースＣＵに沿って競技者が移動する競技に参加する。競技は、例えば、マラソンである。以下の説明では、競技がマラソンである場合について説明する。
移動通信装置１は、ＧＮＳＳ（ＧｌｏｂａｌＮａｖｉｇａｔｉｏｎＳａｔｅｌｌｉｔｅＳｙｓｔｅｍ）システム５からの信号に基づき、競技者位置情報ＪＰＮを取得する。競技者位置情報ＪＰＮは、競技者Ｕの位置を示す。
競技者位置情報ＪＰＮは、「位置情報」の一例に対応する。
【００１０】
移動通信装置１は、例えば、ＧＮＳＳシステム５からの信号に基づいて、第１期間ＰＡ毎に競技者位置情報ＪＰＮを取得する。第１期間ＰＡは、例えば、１秒である。以下では、第１期間ＰＡが１秒である場合について説明する。
また、移動通信装置１は、ＧＮＳＳシステム５からの信号に基づいて、競技者位置情報ＪＰＮを取得するときに、ＧＮＳＳシステム５からの信号に基づいて、競技者位置情報ＪＰＮに対応する日時を示す競技者日時情報ＪＴＭを取得する。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許