TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025126704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024023078
出願日2024-02-19
発明の名称多成分系液状組成物調整キットの製造方法、及びこれに用いる治具
出願人株式会社トクヤマデンタル
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類B65D 81/32 20060101AFI20250822BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】メカニカルハンドを備えた搬送装置を利用した多成分系液状組成物調整キットの製造方法を提供する。
【解決手段】多成分系液状組成物調整キットの製造方法では、メカニカルハンドを備えた搬送装置を利用する。搬送装置は、メカニカルハンドを、液剤包装体ユニットを把持可能な把持状態と、把持状態を解除した解除状態と、に切替可能であり、把持状態のメカニカルハンドによって液剤包装体ユニットを搬送可能に構成される。メカニカルハンドは、把持状態において、複数の液剤包装体の第2端部において液剤包装体ユニットを把持するとともに、複数の液剤包装体の充填部において積層方向に液剤包装体ユニットを押さえることが可能に構成される。搬送装置は、把持状態のメカニカルハンドとともに液剤包装体ユニットを外袋内に挿入する。
【選択図】図20
特許請求の範囲【請求項1】
メカニカルハンドを備えた搬送装置を利用した多成分系液状組成物調整キットの製造方法であって、
前記製造方法は、
封止された第1端部と、開放された第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する収容部と、を有する外袋と、
ヒートシールされた第3端部及び第4端部と、前記第3端部と前記第4端部との間に位置し、液剤が充填された充填部と、を備え、前記充填部を押圧することで前記第3端部において開封するように構成された複数の液剤包装体と、前記第4端部及び前記充填部が揃えられて積層された前記複数の液剤包装体が前記第4端部において更にヒートシールされることで結合された結合部と、を有する液剤包装体ユニットと、
を準備する準備工程を含み、
前記搬送装置は、前記メカニカルハンドを、前記液剤包装体ユニットを把持する把持状態と、前記把持状態を解除した解除状態と、に切替可能であり、前記把持状態の前記メカニカルハンドによって前記液剤包装体ユニットを搬送可能に構成され、
前記メカニカルハンドは、前記把持状態において前記液剤包装体ユニットの前記結合部を把持する一対の把持部と、前記一対の把持部からそれぞれ延び、前記把持状態において前記液剤包装体ユニットを前記複数の液剤包装体の前記充填部の位置で積層方向の両側から押さえる一対の延出部と、を有し、
前記製造方法は、更に、
前記搬送装置によって、前記把持状態の前記メカニカルハンドを前記第2端部から前記外袋内に挿入し、前記液剤包装体ユニットの前記結合部が前記外袋の前記第2端部と重なり、かつ前記複数の液剤包装体の前記充填部及び前記第3端部が前記外袋の前記収容部内に位置する所定状態となるように前記液剤包装体ユニットを搬送する搬送工程と、
治具によって前記液剤包装体ユニットを前記所定状態に維持しながら、前記メカニカルハンドを前記把持状態から前記解除状態に切り替え、前記解除状態の前記メカニカルハンドを前記外袋内から引き抜く引き抜き工程と、
前記治具によって前記液剤包装体ユニットを前記所定状態に維持しながら、前記外袋の前記第2端部をヒートシールすることで、前記外袋の前記第2端部と前記液剤包装体ユニットの前記結合部とを結合する封止工程と、を含む
多成分系液状組成物調整キットの製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の多成分系液状組成物調整キットの製造方法であって、
前記引き抜き工程は、位置ずれ防止用ピンチング装置によって前記所定状態の前記液剤包装体ユニット及び前記外袋を前記複数の液剤包装体の前記充填部の位置で前記積層方向の両側から押さえた状態で行う
多成分系液状組成物調整キットの製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の多成分系液状組成物調整キットの製造方法であって、
前記位置ずれ防止用ピンチング装置は、凹凸形状が形成された一対の押さえ面を有し、前記一対の押さえ面によって前記所定状態の前記液剤包装体ユニット及び前記外袋を前記積層方向の両側から押さえる
多成分系液状組成物調整キットの製造方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の多成分系液状組成物調整キットの製造方法であって、
前記一対の延出部は、前記把持状態において前記液剤包装体ユニットを前記積層方向の両側から押さえる対向面と、前記対向面とは反対側を向き、先端に向けて前記対向面側に傾斜する傾斜部を含む外向面と、を備える
多成分系液状組成物調整キットの製造方法。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の多成分系液状組成物調整キットの製造方法において前記液剤包装体ユニットを前記所定状態に維持するための治具であって、
前記治具は、前記外袋の前記第1端部の先端の位置を規制する第1規制面と、前記第1規制面によって前記第1端部の先端の位置が規制された前記外袋内において前記液剤包装体ユニットにおける前記複数の液剤包装体の前記第3端部と前記充填部との境界領域の位置を規制する第2規制面と、を有する
治具。
【請求項6】
請求項5に記載の治具であって、
前記治具は、前記第1規制面を構成する閉塞端部と、前記第2規制面に設けられた開放端部と、を備えたスリット部を更に有し、
前記開放端部の短手方向の寸法が、前記複数の液剤包装体の前記第3端部が前記開放端部から前記スリット部内に進入可能であり、かつ前記液剤包装体ユニットの前記境界領域が前記開放端部から前記スリット部内に進入できないように決定され、
前記スリット部における前記開放端部から前記閉塞端部までの深さ方向の寸法が、前記外袋の前記第1端部の先端と前記所定状態の前記液剤包装体ユニットの前記境界領域との間の距離と同等である
治具。
【請求項7】
請求項6に記載の治具であって、
前記外袋は、背面シール部を有するピロー平袋として構成され、
前記治具は、前記スリット部から分岐し、前記スリット部に挿入された前記外袋の前記背面シール部が収容される分岐スリット部を更に有する
治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用接着材などの多成分系液状組成物を調整するためのキットの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
歯科治療で汎用的に使用されているコンポジットレジンやコンポジットレジン型レジンセメントの歯科用材料(以下、「CR等」と略記することもある。)は、それ自体は歯質に対する接着性をほとんど有しない。このため、治療(歯牙の修復)を行う場合には、歯質にCR等の硬化体を強固に接合させるために、CR等の充填や圧接を行う前に、歯科用接着材(ボンディング材とも言われる。)を、塗布具を用いて歯牙表面に施用する必要がある。
【0003】
歯科用接着材は、一般に、酸性基を有する重合性単量体を含む重合性単量体と、当該重合性単量体を重合硬化させるための重合開始剤を含んでなる。重合開始剤としては、光照射や加熱を要さずに機能する化学重合開始剤を用いる場合があり、当該化学重合開始剤は、接触すると直ちに反応し得る還元剤と酸化剤等の複数成分との組合せを含むことから、二以上に分けて保管する必要がある。このため、化学重合開始剤を用いた歯科用接着材は、化学重合開始剤成分の分割に合わせて重合性単量体成分も適宜分割して複数の液状組成物として保管し、使用時にこれら分割された液状組成物を混合して歯科用接着材を調製するのが一般的である。そして、このような保管、調製および(塗布具を用いた)施用の便宜を図るためのキット(本発明おいてキットとは、調製時の負担軽減、汚染・異物混入の防止などを目的として、二以上の薬剤を一体品として組み合わせた製品を意味する。)や冶具も知られている。
【0004】
例えば、特許文献1,2には、所定の機能を発揮する多成分系液状組成物の構成成分を二以上の液剤に分包して保管すると共に使用時において分包された各液剤を混合して多成分系液状組成物を調製するためのキットが開示されている。このキットは、複数の液剤収容部の全てが結合部で結合されていて一体化された複合液剤包装体と、当該複合液剤包装体を内部に固定して気密に収容する外袋と、を含む。このキットでは、外袋が液溜スペースを有し、内部に固定及び収容された複合液剤包装体の液剤収容部に保持されている液剤に押圧力を加えることによって液剤を液剤収容部の片端部より流出させたときに流出した全ての液剤を、液溜スペースにおいて複合液剤包装体と接触させることなく保持可能である。
【0005】
また、特許文献2には、複合液剤包装体を封止前の一方の端部が開口した外袋の内部における適切な位置に配置するための治具を用いたキットの製造方法が開示されている。この治具は、平面からなる底面と該底面と平行に配置された平面からなる上面と有し、当該上面に開口を有する有底溝が形成されているブロック体からなる治具本体を備える。治具本体では、有底溝が外袋を入出自在に挿入できるように形成され、かつ外袋の他方の端部を溝底と当接するように有底溝内に挿入したときに、複合液剤包装体が外袋の内部における適切な位置に配置されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/158238号パンフレット
特開2023-091437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のようなキットの製造コストの低減のためには、プロセスの自動化によって人手による作業を少なくすることが有効である。しかしながら、上記のキットには、複合液剤包装体の液剤収容部に加わる押圧力による液剤収容部内の液剤の流出や、外袋の内部における複合液剤包装体の位置ズレなどといった不良の原因となる事象が発生しやすいという特有の扱いにくさがある。そこで、本発明は、メカニカルハンドを備えた搬送装置を利用した多成分系液状組成物調整キットの製造方法、及びこれに用いる治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る多成分系液状組成物調整キットの製造方法では、メカニカルハンドを備えた搬送装置が利用される。
前記製造方法は、
封止された第1端部と、開放された第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する収容部と、を有する外袋と、
ヒートシールされた第3端部及び第4端部と、前記第3端部と前記第4端部との間に位置し、液剤が充填された充填部と、を備え、前記充填部を押圧することで前記第3端部において開封するように構成された複数の液剤包装体と、前記第4端部及び前記充填部が揃えられて積層された前記複数の液剤包装体が前記第4端部において更にヒートシールされることで結合された結合部と、を有する液剤包装体ユニットと、
を準備する準備工程を含む。
前記搬送装置は、前記メカニカルハンドを、前記液剤包装体ユニットを把持する把持状態と、前記把持状態を解除した解除状態と、に切替可能であり、前記把持状態の前記メカニカルハンドによって前記液剤包装体ユニットを搬送可能に構成される。
前記メカニカルハンドは、前記把持状態において前記液剤包装体ユニットの前記結合部を把持する一対の把持部と、前記一対の把持部からそれぞれ延び、前記把持状態において前記液剤包装体ユニットを前記複数の液剤包装体の前記充填部の位置で積層方向の両側から押さえる一対の延出部と、を有する。
前記製造方法は、更に、
前記搬送装置によって、前記把持状態の前記メカニカルハンドを前記第2端部から前記外袋内に挿入し、前記液剤包装体ユニットの前記結合部が前記外袋の前記第2端部と重なり、かつ前記複数の液剤包装体の前記充填部及び前記第3端部が前記外袋の前記収容部内に位置する所定状態となるように前記液剤包装体ユニットを搬送する搬送工程と、
治具によって前記液剤包装体ユニットを前記所定状態に維持しながら、前記メカニカルハンドを前記把持状態から前記解除状態に切り替え、前記解除状態の前記メカニカルハンドを前記外袋内から引き抜く引き抜き工程と、
前記治具によって前記液剤包装体ユニットを前記所定状態に維持しながら、前記外袋の前記第2端部をヒートシールすることで、前記外袋の前記第2端部と前記液剤包装体ユニットの前記結合部とを結合する封止工程と、を含む。
【0009】
前記引き抜き工程は、位置ずれ防止用ピンチング装置によって前記所定状態の前記液剤包装体ユニット及び前記外袋を前記複数の液剤包装体の前記充填部の位置で前記積層方向の両側から押さえた状態で行ってもよい。
【0010】
前記位置ずれ防止用ピンチング装置は、凹凸形状が形成された一対の押さえ面を有し、前記一対の押さえ面によって前記所定状態の前記液剤包装体ユニット及び前記外袋を前記積層方向の両側から押さえてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
10か月前
個人
収容箱
1か月前
個人
ゴミ箱
10か月前
個人
包装体
11か月前
個人
コンベア
3か月前
個人
容器
7か月前
個人
段ボール箱
5か月前
個人
段ボール箱
5か月前
個人
ゴミ収集器
5か月前
個人
角筒状構造体
3か月前
個人
バンド
7日前
個人
楽ちんハンド
3か月前
個人
パウチ補助具
10か月前
個人
土嚢運搬器具
6か月前
個人
折り畳み水槽
11か月前
個人
宅配システム
5か月前
個人
廃棄物収容容器
24日前
個人
お薬の締結装置
4か月前
個人
閉塞装置
8か月前
個人
ダンボール宝箱
11か月前
個人
コード類収納具
6か月前
個人
圧縮収納袋
11か月前
株式会社和気
包装用箱
7か月前
個人
蓋閉止構造
2か月前
株式会社コロナ
梱包材
3か月前
個人
蓋閉止構造
2か月前
個人
貯蔵サイロ
5か月前
個人
ゴミ処理機
7か月前
個人
把手付米袋
2か月前
個人
積み重ね用補助具
27日前
個人
塗料容器用蓋
11か月前
個人
輸送積荷用動吸振器
4か月前
積水樹脂株式会社
接着剤
10か月前
株式会社新弘
容器
1か月前
株式会社新弘
容器
10か月前
個人
コード折り畳み器具
2か月前
続きを見る