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公開番号
2025127276
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023920
出願日
2024-02-20
発明の名称
二成分現像剤
出願人
シャープ株式会社
代理人
弁理士法人あーく事務所
主分類
G03G
9/10 20060101AFI20250825BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】ライフ後半でも高帯電を維持できることで、ライフを通じて高画質な画像を形成できる二成分現像剤を提供する。
【解決手段】本開示の二成分現像剤は、トナー粒子の表面に外添剤が付着したトナーと、キャリア芯材の表面がコート層で被覆されたキャリアとを含有する。トナー粒子は、ガラス転移点が50℃以上65℃以下であり、軟化点が100℃以上120℃以下である。外添剤として含むシリカ粒子によるトナー粒子表面の被覆率は90%以上である。コート層は内層及び外層を有する。キャリア芯材、キャリア芯材と内層とで構成される内層粒子、及びキャリアを同条件で帯電させたときの、キャリア芯材の帯電量をA、内層粒子の帯電量をB、キャリアの帯電量をCとすると、帯電量の比率B/Cが1.05以上1.35以下であり、帯電量の比率A/Bが0.75以上0.95以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トナー粒子の表面に外添剤が付着したトナーと、キャリア芯材の表面がコート層で被覆されたキャリアとを含有する二成分現像剤であって、
前記トナー粒子は、ガラス転移点が50℃以上65℃以下であり、軟化点が100℃以上120℃以下であり、
前記外添剤はシリカ粒子を含み、当該シリカ粒子による前記トナー粒子表面の被覆率は90%以上であり、
前記コート層は、前記キャリア芯材側から順に内層及び外層を有し、
前記キャリア芯材、前記キャリア芯材と前記内層とで構成される内層粒子、及び前記キャリアを同条件で帯電させたときの、前記キャリア芯材の帯電量をA、前記内層粒子の帯電量をB、前記キャリアの帯電量をCとすると、帯電量の比率B/Cが1.05以上1.35以下であり、帯電量の比率A/Bが0.75以上0.95以下であることを特徴とする二成分現像剤。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の二成分現像剤であって、
前記トナー粒子に対する前記シリカ粒子の付着強度は50%以上80%以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
帯電量の比率A/Cは0.9以上1.2以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
前記外添剤は、チタン酸化物粒子を含むことを特徴とする二成分現像剤。
【請求項5】
請求項4に記載の二成分現像剤であって、
前記シリカ粒子の平均一次粒子径は5nm以上20nm以下であり、
前記チタン酸化物粒子は、酸化チタン粒子又はチタン酸ストロンチウム粒子であり、その比表面積が60m
2
/g以上150m
2
/g以下であり、
前記チタン酸化物粒子の含有量は、前記トナー粒子100質量部に対して0.1質量部以上0.5質量部以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項6】
請求項4に記載の二成分現像剤であって、
前記チタン酸化物粒子の凝集体が、前記トナー粒子100個当たりに1個以上存在し、
前記凝集体の粒子径は0.5μm以上1.0μm以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
前記コート層の被覆量は、前記キャリア芯材100質量部に対して20質量部以上であり、
前記外層の被覆量は、前記キャリア芯材100質量部に対して13質量部以上17質量部以下であり、
前記キャリア芯材は、形状係数SF1が120以下であり、形状係数SF2が150以上であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
前記コート層は、架橋性シリコーン樹脂を含むことを特徴とする二成分現像剤。
【請求項9】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
前記コート層は、導電材及び帯電調整剤を含むことを特徴とする二成分現像剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、二成分現像剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を利用した複写機、複合機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に使用される現像剤として、トナー粒子(トナーコア)の表面に外添剤を付着させたトナーと、キャリア芯材(キャリアコア)の表面がコート層で被覆されたキャリアとを含有する二成分現像剤が広く使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、表面に凹部を有するキャリア芯材の表面から順に第1コート層及び第2コート層が積層された静電潜像現像用キャリアが開示されている。この静電潜像現像用キャリアにおいては、少なくとも第2コート層に導電材が添加されており、第2コート層が第1コート層よりも電気抵抗が低い構成とされている。また、第1コート層はキャリア芯材の表面全体を被覆しており、第2コート層は、キャリア芯材が表面に有する凹部に対応する部位を選択的に被覆している構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-223858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の二成分現像剤では、連続印字等の影響のために現像槽内の温度が上昇すると、現像剤への負荷が大きくなり、トナー粒子表面に対する外添剤の埋まり込みが発生する。これにより、キャリア表面に対するスペント、外添剤汚染、及び現像剤の流動性低下が発生する。延いては、これらの影響で、二成分現像剤のライフ(製品寿命)後半での帯電量が低下し、画像不良(カブリ・トナー飛散・トナー落ち等)が発生するという問題がある。特に、省エネルギー化の観点から低融点トナー(低温定着可能なトナー)を採用した場合に、この問題は顕著である。
【0006】
本開示の内容は斯かる事情に鑑みて見出されたものであり、ライフ後半でも高帯電を維持できることで、ライフを通じて高画質な画像を形成できる二成分現像剤を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本開示の二成分現像剤は、
トナー粒子の表面に外添剤が付着したトナーと、キャリア芯材の表面がコート層で被覆されたキャリアとを含有する二成分現像剤であって、
前記トナー粒子は、ガラス転移点が50℃以上65℃以下であり、軟化点が100℃以上120℃以下であり、
前記外添剤はシリカ粒子を含み、当該シリカ粒子による前記トナー粒子表面の被覆率は90%以上であり、
前記コート層は、前記キャリア芯材側から順に内層及び外層を有し、
前記キャリア芯材、前記キャリア芯材と前記内層とで構成される内層粒子、及び前記キャリアを同条件で帯電させたときの、前記キャリア芯材の帯電量をA、前記内層粒子の帯電量をB、前記キャリアの帯電量をCとすると、帯電量の比率B/Cが1.05以上1.35以下であり、帯電量の比率A/Bが0.75以上0.95以下である。
【0008】
上記の二成分現像剤にあっては、前記トナー粒子に対する前記シリカ粒子の付着強度は50%以上80%以下であることが好ましい。
【0009】
また、上記の二成分現像剤にあっては、帯電量の比率A/Cは0.85以上1.25以下であることが好ましい。
【0010】
また、上記の二成分現像剤にあっては、前記外添剤はチタン酸化物粒子を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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