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公開番号2025130909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028291
出願日2024-02-28
発明の名称排気装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F01N 1/08 20060101AFI20250902BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】マフラボディからスパッタを容易に取り除くことができる排気装置を提供する。
【解決手段】排気装置は、エンジンから排出された排気ガスを外部に導いている。排気装置には、消音室が形成された筒状のマフラボディ(52)と、消音室を前後に仕切るバッフルプレート(61)と、マフラボディの前部に取り付けられた排気管(41)と、が設けられている。バッフルプレートには消音室の前後を連ねる連通路(63)が形成され、排気管には消音室の前側と当該排気管の内側を連ねる開口(46)が形成されている。マフラボディの前傾によって連通路及び開口を通るスパッタ(73)の排出ルートが形成されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンから排出された排気ガスを外部に導く排気装置であって、
消音室が形成された筒状のマフラボディと、
前記消音室を前後に仕切るバッフルプレートと、
前記マフラボディの前部に取り付けられた排気管と、を備え、
前記バッフルプレートには前記消音室の前後を連ねる連通路が形成され、
前記排気管には前記消音室の前側と当該排気管の内側を連ねる開口が形成され、
前記マフラボディの前傾によって前記連通路及び前記開口を通るスパッタの排出ルートが形成されていることを特徴とする排気装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記マフラボディを前後に貫く中心線から見て、前記連通路の形成位置の方位と前記開口の形成位置の方位が一致していることを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
【請求項3】
前記排気管の上流側に接続される他の排気管を備え、
前記排気管の上流端部が前記マフラボディから外部に突出し、
前記排気管の上流端部に前記他の排気管の下流端部が接合されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気装置。
【請求項4】
前記他の排気管の下流端部が前記排気管の上流端部の内側に入り込み、
前記他の排気管の下流端部によって前記開口が内側から塞がれていることを特徴とする請求項3に記載の排気装置。
【請求項5】
前記マフラボディには前記開口に前記スパッタを導くスロープが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気装置。
【請求項6】
前記連通路が下方になるように前記マフラボディが車両に搭載され、前記マフラボディの前部には最低位置に位置付けられるように水抜き穴が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気装置。
【請求項7】
前記水抜き穴は前記開口よりも小径で当該開口の後方に位置していることを特徴とする請求項6に記載の排気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排気装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両の排気装置には、排気管の下流側で排気音を低減するマフラが設けられている。排気装置のマフラは、マフラボディ、フロントキャップ、エンドキャップ、バッフルプレート、各種配管等の複数の部材を溶接することによって製造される(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のマフラは、筒状のマフラボディの前縁にフロントキャップが溶接され、マフラボディの後縁にエンドキャップが溶接されている。マフラボディ内のバッフルプレートには複数の開口が形成されており、各開口に差し込まれた各種パイプがバッフルプレートに溶接されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6069232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、マフラの溶接時にはスパッタが発生することがあり、運転時の異音の原因になるためマフラボディ内からスパッタを取り除く必要がある。この場合、マフラボディ内にマグネットツールを挿し込み、ツール先端にスパッタを付着させて取り除いたり、マフラを振ることでマフラボディの開口からスパッタを振り出している。しかしながら、消音性能を向上させるためにマフラの内部構造が複雑化しており、マフラボディの奥までマグネットツールが挿し込み難く、マフラボディからスパッタが振り出し難くなっている。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、マフラボディからスパッタを容易に取り除くことができる排気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の排気装置は、エンジンから排出された排気ガスを外部に導く排気装置であって、消音室が形成された筒状のマフラボディと、前記消音室を前後に仕切るバッフルプレートと、前記マフラボディの前部に取り付けられた排気管と、を備え、前記バッフルプレートには前記消音室の前後を連ねる連通路が形成され、前記排気管には前記消音室の前側と当該排気管の内側を連ねる開口が形成され、前記マフラボディの前傾によって前記連通路及び前記開口を通るスパッタの排出ルートが形成されていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の排気装置によれば、マフラボディを前傾させることで、連通路を通じて消音室の後側から前側にスパッタが移動し、開口を通じて消音室の前側から排気管の内側にスパッタが移動して外部に排出される。マフラの製造時にスパッタが発生していても、マフラボディを前傾させることでマフラボディの内側からスパッタを容易に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の鞍乗型車両の右側面図である。
本実施例の排気装置の右側面図である。
本実施例の排気装置の左側面図である。
本実施例のマフラ内部の側面図である。
本実施例のスパッタの排出構造を後方から見た斜視図である。
本実施例のスパッタの排出構造を前方から見た斜視図である。
本実施例の排気装置の製造の一例を示す図である。
本実施例の排気装置の製造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の排気装置は、エンジンから排出された排気ガスを外部に導いている。排気装置には筒状に形成されたマフラボディが設けられている。マフラボディの消音室はバッフルプレートで前後に仕切られ、マフラボディの前部には排気管が取り付けられている。バッフルプレートには消音室の前後を連ねる連通路が形成され、排気管には消音室の前側と排気管の内側を連ねる開口が形成されている。マフラボディを前傾させることで連通路及び開口を通るスパッタの排出ルートが形成される。連通路を通じて消音室の後側から前側にスパッタが移動し、開口を通じて消音室の前側から排気管の内側にスパッタが移動して外部に排出される。マフラの製造時にスパッタが発生していても、マフラボディを前傾させることでマフラボディの内側からスパッタを容易に取り除くことができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の排気装置が設けられた鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の鞍乗型車両の右側面図である。また、以下の図では、矢印Frは車両前方、矢印Reは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)

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