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公開番号2025132187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029582
出願日2024-02-29
発明の名称浴室システム
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G08B 25/04 20060101AFI20250903BHJP(信号)
要約【課題】バスルーム内の状態検知に基づく通知を通知内容に応じて適切なタイミングで行うこと。
【解決手段】実施形態に係る浴室システムは、バスルームに設置されると共に前記バスルーム内の状態変化を検知する第1検知手段と、前記第1検知手段の検知結果に基づいて取得される前記バスルーム内の利用者の行動履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記利用者の行動履歴に基づいて、前記バスルーム内での異常を推定する異常推定手段と、前記利用者の行動履歴を含むバスルームの利用通知を所定のタイミングで所定の宛先に行う通知手段と、を備え、前記通知手段は、前記異常推定手段が異常を推定した場合には、前記所定のタイミングを待たずに前記バスルーム内での異常通知を前記所定の宛先に通知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バスルームに設置されると共に前記バスルーム内の状態変化を検知する第1検知手段と、
前記第1検知手段の検知結果に基づいて取得される前記バスルーム内の利用者の行動履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記利用者の行動履歴に基づいて、前記バスルーム内での異常を推定する異常推定手段と、
前記利用者の行動履歴を含むバスルームの利用通知を所定のタイミングで所定の宛先に行う通知手段と、
を備え、
前記通知手段は、前記異常推定手段が異常を推定した場合には、前記所定のタイミングを待たずに前記バスルーム内での異常通知を前記所定の宛先に通知する
ことを特徴とする浴室システム。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記バスルームの利用者として予め登録された利用者リストに含まれた利用者を識別する識別手段、
を備え、
前記通知手段は、前記異常推定手段の推定結果に基づいて、前記識別手段が識別した利用者以外の所定の宛先に前記バスルーム内での異常通知を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の浴室システム。
【請求項3】
前記通知手段が前記異常通知を行う宛先は、予め設定された家族または外部の緊急連絡先を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の浴室システム。
【請求項4】
前記識別手段が前記利用者リストに含まれない利用者を識別した場合には、前記通知手段は、不審者または識別不能な利用者の利用があった旨を所定の宛先に通知する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の浴室システム。
【請求項5】
前記バスルームに併設された脱衣スペース内の状態変化を検知する第2検知手段、
を備え、
前記第1検知手段は、前記第2検知手段の検知結果に基づいて、前記バスルーム内の状態変化の検知を開始する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の浴室システム。
【請求項6】
前記異常推定手段は、前記バスルーム内で利用者が転倒したこと、利用者の姿勢が低姿勢で所定時間動作がないこと、前記バスルーム内での異常音、利用者の呼吸に関する異常、及び利用者の心拍に関する異常のうち少なくとも1つを前記第1検知手段が検知した場合には、前記バスルーム内で異常が発生したと推定する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の浴室システム。
【請求項7】
電波センサの出力データに基づいて、バスルーム内の状態変化を推定する状態推定手段、
を備え、
前記第1検知手段は、複数のパネルにより形成される前記バスルームに設置され、前記バスルーム内の状態変化を検知する前記電波センサを有し、
前記状態推定手段は、前記パネルの表面を含む電波反射領域を除外して前記バスルーム内の空間における状態変化を推定する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の浴室システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、浴室システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、センシング等により様々な対象の状態を推定するための技術が提供されている。例えば、浴室(バスルーム)において利用者の状態を検出する方法として、電波式レーダを設け、利用者の姿勢などを推定し、転倒などの異常があれば、表示、通知、鳴動などで報知する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-158862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術は、改善の余地がある。例えば、バスルーム内の状態を検出(検知)する技術は、異常に限らず様々な情報の通知に用いられる場合があり、このような場合、どの情報をどのタイミングで通知するかという点について考慮する必要が生じ、どのような通知内容であるかに応じて適切なタイミングで通知することが望まれている。このように、バスルーム内の状態検知に基づく通知を通知内容に応じて適切なタイミングで行うことが望まれている。
【0005】
上記のような点を鑑みて、バスルーム内の状態検知に基づく通知を通知内容に応じて適切なタイミングで行うことが課題となる。
【0006】
開示の実施形態は、バスルーム内の状態検知に基づく通知を通知内容に応じて適切なタイミングで行うことができる浴室システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る浴室システムは、バスルームに設置されると共に前記バスルーム内の状態変化を検知する第1検知手段と、前記第1検知手段の検知結果に基づいて取得される前記バスルーム内の利用者の行動履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記利用者の行動履歴に基づいて、前記バスルーム内での異常を推定する異常推定手段と、前記利用者の行動履歴を含むバスルームの利用通知を所定のタイミングで所定の宛先に行う通知手段と、を備え、前記通知手段は、前記異常推定手段が異常を推定した場合には、前記所定のタイミングを待たずに前記バスルーム内での異常通知を前記所定の宛先に通知することを特徴とする。
【0008】
実施形態の一態様に係る浴室システムによれば、バスルーム(「浴室」ともいう)内の利用者の行動履歴を含むバスルームの利用通知を所定のタイミングで行うとともに、バスルーム内での異常を推定した場合には、所定のタイミングを待たずにバスルーム内での異常通知を通知することで、通知内容に応じたタイミングでの通知を行うことができる。例えば、浴室システムは、浴室内での利用者の移動状況を検知し、シャワーなどの稼働状況と合わせて記録することで利用者の入浴状況が推定でき、これを記録し、送信(通知)することで、入浴行動を自身が振り返ったり、他者が見守りに用いたりすることを可能にする。さらに、浴室システムは、過去の記録と比較することで異常推定が可能となり、その場合には入浴行動が完了する前に、異常通知することで、危険の回避に役立てることができる。これにより、浴室システムは、バスルーム内の状態検知に基づく通知を通知内容に応じて適切なタイミングで行うことができる。例えば、浴室システムにおいては、時刻、時間、作業順番、利用機器などの情報を収集し、行動履歴として管理したり、異常と判断して、危険な場合はすぐに通知をして、迅速な救助につなげたりすることができる。
【0009】
実施形態の一態様に係る浴室システムは、前記バスルームの利用者として予め登録された利用者リストに含まれた利用者を識別する識別手段を備え、前記通知手段は、前記異常推定手段の推定結果に基づいて、前記識別手段が識別した利用者以外の所定の宛先に前記バスルーム内での異常通知を行う。
【0010】
実施形態の一態様に係る浴室システムによれば、浴室利用者をあらかじめ登録しておき、だれが入っているか識別することで、異常状態を推定した場合、その人以外に報知することで、確実に救助などの行動を促すことができる。これにより、浴室システムは、バスルーム内の状態検知に基づく通知を通知内容に応じて適切なタイミングで行うことができる。例えば、浴室システムにおいては、利用者グループ等を登録しておき、通知先として、通知時点で浴室を利用していない人にすることにより、確実な救助につなげることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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