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公開番号
2025135199
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024032888
出願日
2024-03-05
発明の名称
ポンプユニットおよびそれを備える歯科用装置
出願人
株式会社モリタ製作所
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
F04C
5/00 20060101AFI20250910BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】内圧が所定の圧力より大きくなることを防ぎ、歯科用装置が故障することを防ぐ技術を提供する。
【解決手段】ポンプユニットは、チューブポンプおよびリリーフバルブ50を備える。リリーフバルブ50は、第1接続口51aと、第2接続口51bと、第3接続口51cと、第4接続口51dと、流通管路53と、切替弁54とを含む。切替弁54は、流通管路53内に設けられ、弾性体55aにより第1位置に付勢される。切替弁54は、流通管路53内の圧力が所定圧力以上になった場合に第2位置に移動する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
歯科用装置に備えられるポンプユニットであって、
媒体を吸引する吸引口と、媒体を排出する排出口を含むチューブポンプと、
前記吸引口および前記排出口に接続されるリリーフバルブとを備え、
前記リリーフバルブは、
前記吸引口と接続される第1接続口と、
前記排出口と接続される第2接続口と、
前記チューブポンプに媒体を供給する供給管路と接続される第3接続口と、
前記チューブポンプから媒体を排出する排出管路と接続される第4接続口と、
前記第1接続口、前記第2接続口、前記第3接続口、および前記第4接続口と接続される流通管路と、
前記流通管路内に設けられ、弾性体により第1位置に付勢される切替弁とを含み、
前記切替弁は、前記流通管路内の圧力が所定圧力以上になった場合に第2位置に移動し、
前記第1位置に前記切替弁がある場合、前記第3接続口から導入された媒体が前記第1接続口から前記チューブポンプで吸引され、前記第2接続口から導入された媒体が前記第4接続口から排出され、
前記第2位置に前記切替弁がある場合、前記第3接続口から媒体を導入することを停止し、前記第2接続口から導入された媒体を前記第1接続口に戻す、ポンプユニット。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記ポンプユニットは、エアダンパをさらに備え、
前記エアダンパは、前記リリーフバルブと接続される、請求項1に記載のポンプユニット。
【請求項3】
前記リリーフバルブは直方体形状であって、
前記第1接続口および前記第2接続口は第1面に設けられ、
前記第3接続口および前記第4接続口は、前記第1面と対向する第2面に設けられ、
前記エアダンパは、前記第1面および前記第2面と直交する面のいずれかに接続される、請求項2に記載のポンプユニット。
【請求項4】
前記流通管路および前記エアダンパは、細長い形状であって、
前記流通管路の長軸と、前記エアダンパの長軸とが、同一直線上にある、請求項2または請求項3に記載のポンプユニット。
【請求項5】
前記リリーフバルブから前記チューブポンプまでの管路は、前記流通管路より短い、請求項1または請求項2に記載のポンプユニット。
【請求項6】
前記切替弁は、第1管路および第2管路を有し、
前記第1位置に前記切替弁がある場合、前記第3接続口から導入された媒体は前記第1管路を流通し前記第1接続口から前記チューブポンプで吸引され、
前記第2位置に前記切替弁がある場合、前記第2接続口から導入された媒体は前記第2管路を流通し前記第1接続口に戻る、請求項1または請求項2に記載のポンプユニット。
【請求項7】
前記所定圧力は、前記チューブポンプのチューブの耐圧力値以下である、請求項1または請求項2に記載のポンプユニット。
【請求項8】
前記所定圧力は、0.10~0.30MPaである、請求項1または請求項2に記載のポンプユニット。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載のポンプユニットを備える歯科用装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ポンプユニットおよびそれを備える歯科用装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
歯科用装置には、治療中に洗浄水を吹き付けるものがある。たとえば、特許文献1(特開平8-336546号公報)には、レーザ光の照射部位に霧状にした液体と気体の混合流体を吹き付ける医療用レーザ治療装置が開示されている。この医療用レーザ治療装置は、治療部位に霧状にした液体と気体との混合流体を吹き付けることで、レーザ光が照射される部位の冷却、およびレーザ光が照射される部位付近の異物の除去のみならず、レーザ光が照射される部位に水の薄膜を形成し、レーザ光の吸収効率を向上させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-336546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
患部に洗浄水を吹き付ける装置において、洗浄水の吐出口が患部に触れることにより異物が付着したり、洗浄水に含まれる塩が析出したりすることで、洗浄水の吐出口が詰まる場合がある。洗浄水の吐出口が詰まると、ポンプ内のチューブの内圧が上昇するので、チューブが破損し、装置内部に洗浄水が漏れ出る場合がある。装置内部が水で濡れると、装置の故障につながるため、洗浄水の吐出口が詰まった場合でも、チューブが破損せず、チューブ内の水が装置内に漏れ出ないようにする必要がある。この点、特許文献1(特開平8-336546号公報)に開示された医療用レーザ治療装置においては、ポンプ内のチューブの内圧が上昇した場合の対策について、何ら検討されていない。
【0005】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、歯科用装置が備えるポンプユニットにおいて、内圧が所定の圧力より大きくなることを防ぎ、歯科用装置が故障することを防ぐ技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るポンプユニットは、歯科用装置に備えられる。ポンプユニットは、媒体を吸引する吸引口と、媒体を排出する排出口を含むチューブポンプと、吸引口および排出口に接続されるリリーフバルブとを備える。リリーフバルブは、第1接続口と、第2接続口と、第3接続口と、第4接続口と、流通管路と、切替弁とを含む。第1接続口は、吸引口と接続される。第2接続口は、排出口と接続される。第3接続口は、チューブポンプに媒体を供給する供給管路と接続される。第4接続口は、チューブポンプから媒体を排出する排出管路と接続される。流通管路は、第1接続口、第2接続口、第3接続口、および第4接続口と接続される。切替弁は、流通管路内に設けられ、弾性体により第1位置に付勢される。切替弁は、流通管路内の圧力が所定圧力以上になった場合に第2位置に移動する。第1位置に切替弁がある場合、第3接続口から導入された媒体が第1接続口からチューブポンプで吸引され、第2接続口から導入された媒体が第4接続口から排出される。第2位置に切替弁がある場合、第3接続口から媒体を導入することを停止し、第2接続口から導入された媒体を第1接続口に戻す。
【発明の効果】
【0007】
本開示のポンプユニットによれば、内圧が所定の圧力より大きくなることを防ぎ、歯科用装置が故障することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係るレーザ治療装置の外観を示す図である。
実施の形態に係るレーザ治療装置の外観を示す図である。
実施の形態に係るポンプユニットの外観を示す図である。
実施の形態に係るチューブポンプの構成を示す図である。
実施の形態に係るリリーフバルブの構成を示す図である。
実施の形態に係る切替弁の位置による流路の変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0010】
[レーザ治療装置の構成]
洗浄水を噴霧する歯科用装置として、レーザ治療装置、超音波スケーラなどがある。本開示に係る歯科用装置は、上述した装置に限定されないが、本実施形態の説明においては、患部にレーザを照射して治療を行うレーザ治療装置を用いる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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