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公開番号2025136359
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034875
出願日2024-03-07
発明の名称ポンプおよびポンプ装置
出願人株式会社荏原製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F04D 9/02 20060101AFI20250911BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】逆止弁を必要とせずに、自吸運転に必要な液体をポンプケーシングに残留させるポンプが提供される。
【解決手段】ポンプは、気液分離室を有する吸込側液体槽部を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポンプであって、
回転軸と、
前記回転軸に取り付けられた羽根車と、
前記羽根車を収容し、前記羽根車との間に環状流路を形成するポンプケーシングと、
前記環状流路に接続された吸込流路に連通し、かつ気液分離室を有する吸込側液体槽部と、を備えている、ポンプ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ポンプは、前記環状流路に接続された吐出流路に連通し、かつ気液分離室を有する吐出側液体槽部を備えており、
前記吸込側液体槽部は、前記吐出側液体槽部よりも大きな気液分離室を有している、請求項1に記載のポンプ。
【請求項3】
前記吸込側液体槽部および前記吐出側液体槽部は、一体的に構成されている、請求項2に記載のポンプ。
【請求項4】
前記吸込側液体槽部および前記吐出側液体槽部は、前記ポンプケーシングに形成されている、請求項3に記載のポンプ。
【請求項5】
前記ポンプは、前記吸込側液体槽部を閉じるタンクカバーを備えている、請求項1に記載のポンプ。
【請求項6】
前記吸込流路は、前記環状流路に接続された吐出流路と同等以上の断面積を有している、請求項1に記載のポンプ。
【請求項7】
前記ポンプを逆流する液体の流れ方向において、前記吸込側液体槽部は、前記吸込流路の下流側に配置されている、請求項1に記載のポンプ。
【請求項8】
ポンプ装置であって、
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載のポンプと、
前記ポンプを駆動するモータと、を備えている、ポンプ装置。
【請求項9】
前記ポンプ装置は、
前記モータの回転要素に接続された駆動軸と、
前記駆動軸の回転力を前記回転軸に伝達するマグネットカップリングと、を備えており、
前記マグネットカップリングは、
前記駆動軸に固定されたモータ側マグネットと、
前記回転軸に固定されたポンプ側マグネットと、を備えており、
前記モータ側マグネットおよび前記ポンプ側マグネットは、前記回転軸および前記駆動軸と平行に延びる中心軸線に沿って一直線上に配置されている、請求項8に記載のポンプ装置。
【請求項10】
前記ポンプ装置は、
前記ポンプ側マグネットを収容するカップリングケースと、
前記カップリングケースの開口端を閉じるカップリングカバーと、
前記カップリングカバーの、前記カップリングケースからの離脱を防止する離脱防止ピンと、を備えており、
前記離脱防止ピンは、前記回転軸に形成された締結穴に挿入されている、請求項9に記載のポンプ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプおよびポンプ装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般的な遠心ポンプでは、小流量かつ高揚程を実現するために、多段化する必要がある一方で、多段化することなく小流量かつ高揚程を実現するコンパクトな構造を有するポンプ(例えば、カスケードポンプ)が知られている。
【0003】
小型化されたポンプは、様々な分野で期待されている。このような状況は、医薬、化学合成分野においても同様であり、特に、近年では、多品種少量生産に特化した薬液合成フローの開発が盛んになっており、このようなポンプを薬液合成フローに組み込むことが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭50-138406号公報
特開昭51-25811号公報
特開昭59-103987号公報
実公昭45-32185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、ポンプに接続された吸込配管には、ポンプの運転停止時に吸込配管の落水を防止するための逆止弁が取り付けられている。逆止弁は、取扱液がポンプケーシング内に残留した状態を保持する。したがって、ポンプケーシングに呼水を供給することなく、ポンプは、再び自吸運転を開始することができる。
【0006】
しかしながら、薬液などの特殊な液体を移送する場合、ポンプ内における取扱液の洗浄性を向上させる必要がある。洗浄性を向上させる目的は、ある薬液(例えば、薬液A)を移送した後に、別の薬液(例えば、薬液B)を移送する場合、薬液Aの、薬液Bへの混入を避けるためである。
【0007】
洗浄液は、高価であるため、コストを低減する観点から、ポンプケーシング内に残留する取扱液の量を極力低減して、洗浄液の使用量を抑制することが求められる。ポンプケーシングに残留する取扱液の量を低減するためには、逆止弁を省略することが考えられる。その一方で、ポンプ内の取扱液が必要以上に排出されると、ポンプの再始動時において、改めて呼水をポンプに供給しなければならない。
【0008】
そこで、本発明は、逆止弁を必要とせずに、自吸運転に必要な液体をポンプケーシングに残留させるポンプおよびポンプ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様では、ポンプが提供される。ポンプは、回転軸と、前記回転軸に取り付けられた羽根車と、前記羽根車を収容し、前記羽根車との間に環状流路を形成するポンプケーシングと、前記環状流路に接続された吸込流路に連通し、かつ気液分離室を有する吸込側液体槽部と、を備えている。
【0010】
一態様では、前記ポンプは、前記環状流路に接続された吐出流路に連通し、かつ気液分離室を有する吐出側液体槽部を備えており、前記吸込側液体槽部は、前記吐出側液体槽部よりも大きな気液分離室を有している。
一態様では、前記吸込側液体槽部および前記吐出側液体槽部は、一体的に構成されている。
一態様では、前記吸込側液体槽部および前記吐出側液体槽部は、前記ポンプケーシングに形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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