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公開番号
2025136494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035112
出願日
2024-03-07
発明の名称
ワーク加工用シート、ワーク加工用シートの製造方法および加工済みワークの製造方法
出願人
リンテック株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250911BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】無溶剤型粘着性組成物の直接塗布による粘着剤層形成が可能でありながらも、加工済みワークのピックアップを良好に行うことが可能なワーク加工用シートを提供する。
【解決手段】
基材と粘着剤層とを備えるワーク加工用シートであって、前記基材がポリブチレンテレフタレートを含有するフィルムであり、前記粘着剤層が側鎖に活性エネルギー線硬化性基が導入されたアクリル系オリゴマーを含有する無溶剤型粘着性組成物から形成されたアクリル系粘着剤から構成されているワーク加工用シート。基材と粘着剤層とを備えるワーク加工用シートであって、カンチレバー法より測定した前記ワーク加工用シートの剛軟度が、7.5cm以下であり、前記粘着剤層が側鎖に活性エネルギー線硬化性基が導入されたアクリル系オリゴマーを含有する無溶剤型粘着性組成物から形成されたアクリル系粘着剤から構成されているワーク加工用シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、前記基材における片面側に積層された粘着剤層とを備えるワーク加工用シートであって、
前記基材が、ポリブチレンテレフタレートを含有するフィルムであり、
前記粘着剤層が、側鎖に活性エネルギー線硬化性基が導入されたアクリル系オリゴマーを含有する無溶剤型粘着性組成物から形成されたアクリル系粘着剤から構成されている
ことを特徴とするワーク加工用シート。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
基材と、前記基材における片面側に積層された粘着剤層とを備えるワーク加工用シートであって、
JIS L1086:2007に準拠してカンチレバー法より測定した前記ワーク加工用シートの剛軟度が、7.5cm以下であり、
前記粘着剤層が、側鎖に活性エネルギー線硬化性基が導入されたアクリル系オリゴマーを含有する無溶剤型粘着性組成物から形成されたアクリル系粘着剤から構成されている
ことを特徴とするワーク加工用シート。
【請求項3】
前記無溶剤型粘着性組成物は、粘着付与剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のワーク加工用シート。
【請求項4】
前記粘着付与剤は、ヒドロキシ基を有するものであることを特徴とする請求項3に記載のワーク加工用シート。
【請求項5】
前記粘着付与剤は、ロジン系樹脂であることを特徴とする請求項3に記載のワーク加工用シート。
【請求項6】
請求項1または2に記載のワーク加工用シートの製造方法であって、
前記製造方法は、
前記無溶剤型粘着性組成物を前記基材の片面側に塗布して塗膜を形成する塗布工程と、
前記塗膜を加熱して、前記塗膜が硬化してなる前記粘着剤層を形成する加熱工程と
を含むことを特徴とする製造方法。
【請求項7】
請求項1または2に記載のワーク加工用シートの前記粘着剤層における前記基材とは反対側の面と、ワークとを貼合する貼合工程と、
前記ワーク加工用シート上にて前記ワークを加工することで、前記ワーク加工用シート上に積層された加工済みワークを得る加工工程と、
前記粘着剤層に対して活性エネルギー線を照射して、前記粘着剤層を硬化させ、前記加工済みワークに対する前記ワーク加工用シートの粘着力を低下させる照射工程と、
活性エネルギー線照射後の前記ワーク加工用シートから、前記加工済みワークを分離する分離工程と
を備えることを特徴とする加工済みワークの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハ等のワークの加工に使用されるワーク加工用シートに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
シリコン、ガリウムヒ素などの半導体ウエハや各種パッケージ類は、大径の状態で製造され、チップに切断(ダイシング)され、剥離(ピックアップ)された後に、次の工程であるマウント工程に移される。この際、半導体ウエハ等のワークは、基材および粘着剤層を備える粘着シート(以下、「ワーク加工用シート」という場合がある。)上に積層された状態で、バックグラインド、ダイシング、洗浄、乾燥、エキスパンディング、ピックアップ、マウンティング等の加工が行われる。
【0003】
上記ワーク加工用シートとしては、溶液重合法により作製されたアクリル系共重合体を含有する粘着性組成物を用いて粘着剤層が形成されたものが存在する(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-106283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、種々の技術分野において、環境負荷低減の要請が高まっている。このことは、ワーク加工用シートに係る技術分野においても当てはまり、例えば、環境に影響を与え得る成分を可能な限り低減することが求められている。
【0006】
ここで、特許文献1に開示されるようなワーク加工用シートでは、その製造時に、溶液重合法により作製されたアクリル系共重合体が用いられるため、粘着剤層が所定量の有機溶剤を含有するものとなる。このような有機溶剤は、一般的に、環境に対して影響を与えるものであり、その含有量を可能な限り低減することが望ましい。
【0007】
このような観点から、有機溶剤を基本的に使用することなく形成されたアクリル系粘着剤を用いて、ワーク加工用シートの粘着剤層を形成することが検討されている。このような無溶剤型の粘着剤を用いて粘着剤層を形成する場合、通常、無溶剤型粘着性組成物の塗膜を形成した後、当該塗膜を加熱硬化することで粘着剤層が形成される。
【0008】
ここで、上記無溶剤型粘着性組成物を、工程シート等の剥離処理面に塗布した場合、当該組成物のハジキが発生して、良好な塗膜を形成することが困難となる。そのため、無溶剤型粘着性組成物を用いて粘着剤層を形成する場合には、通常、基材の片面に対して無溶剤型粘着性組成物を直接塗布し、当該基材上において塗膜を加熱して粘着剤層が形成される。
【0009】
この製造工程を考慮すると、無溶剤型粘着性組成物から形成される粘着剤層を備えるワーク加工用シートにおいては、それを構成する基材が、加熱処理に対する十分な耐熱性を有することが求められる。しかしながら、十分な耐熱性を有する基材を採用すると、得られたワーク加工用シートが十分な性能を発揮できないことがあった。特に、ワーク加工用シートから加工済みのワークを良好に分離(ピックアップ)することが困難となるという問題があった。
【0010】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、無溶剤型粘着性組成物の直接塗布による粘着剤層形成が可能でありながらも、加工済みワークのピックアップを良好に行うことが可能なワーク加工用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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