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公開番号2025136812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035677
出願日2024-03-08
発明の名称生分解性樹脂組成物およびその用途
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 67/04 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】透明性、柔軟性および伸縮性に優れた生分解性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】硬質生分解性樹脂を含む生分解性樹脂(A)と複数のエポキシ基を有するエポキシ化合物(B)とを含み、前記硬質生分解性樹脂の割合が前記生分解性樹脂(A)中90質量%以上である樹脂組成物を調製する。前記硬質生分解性樹脂はポリ乳酸系樹脂であってもよい。前記エポキシ化合物(B)は下記式(1)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025136812000004.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">28</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">153</com:WidthMeasure> </com:Image> (式中、Aは炭素数2以上のアルキレン基を示し、nは1以上の整数を示し、R1およびR2は独立して水素原子またはメチル基を示す)
で表されるグリシジルエーテル化合物などの二官能エポキシ化合物であってもよい。前記樹脂組成物は、エステル系可塑剤などの可塑剤(C)をさらに含んでいてもよい。前記樹脂組成物のヘイズは30%以下であってもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
硬質生分解性樹脂を含む生分解性樹脂(A)と複数のエポキシ基を有するエポキシ化合物(B)とを含み、前記硬質生分解性樹脂の割合が前記生分解性樹脂(A)中90質量%以上である樹脂組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記硬質生分解性樹脂がポリ乳酸系樹脂である請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記エポキシ化合物(B)が二官能エポキシ化合物である請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記二官能エポキシ化合物が、下記式(1)
TIFF
2025136812000003.tif
28
153
(式中、Aは炭素数2以上のアルキレン基を示し、nは1以上の整数を示し、R

およびR

は独立して水素原子またはメチル基を示す)
で表されるグリシジルエーテル化合物である請求項3記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記エポキシ化合物(B)の割合が、前記生分解性樹脂(A)100質量部に対して0.5~20質量部である請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項6】
可塑剤(C)をさらに含む請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記可塑剤(C)がエステル系可塑剤である請求項6記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記可塑剤(C)の割合が、前記エポキシ化合物(B)100質量部に対して50~1000質量部である請求項6記載の樹脂組成物。
【請求項9】
ヘイズが30%以下である請求項1または2記載の樹脂組成物。
【請求項10】
温度190℃、荷重2.16kgfでのメルトフローレートが5g/10分以上である請求項1または2記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透明性、柔軟性および伸縮性に優れた生分解性樹脂組成物およびその用途に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
温室効果ガス排出削減による「低炭素化社会」や、環境に調和した「資源循環型社会」の実現に向けた取り組みが強く求められており、これらの社会を実現するために新しい素材「バイオプラスチック」の普及が加速している。
【0003】
その中で、ポリ乳酸は植物由来で生分解する樹脂として使用されているが、ポリ乳酸は硬質樹脂であり、フィルムとして使用するには柔軟性が不足している。そのため、ポリ乳酸を主成分とするフィルムが作れないという問題があった。
【0004】
この問題を解決するためには、樹脂に対して柔軟性を増すための添加剤(可塑剤)を加えてフィルム化に適した柔軟性を付与する方法が知られている。
【0005】
特開2011-52149号公報(特許文献1)には、ポリ乳酸と、ポリ乳酸を可塑化するための可塑剤と、増粘作用を有するポリマーとで構成されたポリ乳酸樹脂組成物が開示されている。
【0006】
特開2015-193750号公報(特許文献2)には、ポリ乳酸系樹脂などの硬質生分解性樹脂と、軟質生分解性樹脂と、可塑剤と、脂肪酸アミド化合物、脂肪族モノエポキシ化合物および脂肪族モノカルボン酸化合物からなる群より選択された少なくとも一種とを含む樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-52149号公報
特開2015-193750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1や特許文献2の樹脂組成物のように、可塑剤を用いて樹脂に柔軟性を付与するだけでは製品化できる範囲に限りがあり、柔軟性の中でも、伸縮性が要求されるフィルムには適用できない。特に、ポリ乳酸などのように、既に量産化が実現されている安価な従来の硬質生分解性樹脂を原料とする樹脂組成物では伸縮性を有する樹脂組成物は知られていない。さらに、特許文献2のように、柔軟化するために、複数の樹脂を組み合わせたり、添加剤の種類を増やすと、フィルムの透明性が低下し、用途が限定される。
【0009】
従って、本発明の目的は、柔軟性および伸縮性に優れた生分解性樹脂組成物およびその用途を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、透明性、柔軟性および伸縮性に優れた生分解性樹脂組成物およびその用途を提供することにある。
(【0011】以降は省略されています)

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