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公開番号
2025143009
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024042675
出願日
2024-03-18
発明の名称
車両用音出力装置
出願人
株式会社デンソーエレクトロニクス
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
G10K
15/04 20060101AFI20250924BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】ユーザーカスタム音データを予め記録するメモリを用いることなく、予め決められたメーカーカスタム音Y2とユーザーによって指定されたユーザーカスタム音Y1とを合成した音を発音する車両用音出力装置10を提供する。
【解決手段】中央演算処理装置21は、メーカーカスタム音Y2を示すユーザーカスタム音データを出力する。中央演算処理装置21は、複数の正弦波を組み合わせたユーザーカスタム音Y1を示すユーザーカスタム音データを生成する。中央演算処理装置21は、ユーザーカスタム音データとメーカーカスタム音データとに基づいて、ユーザーカスタム音Y1およびメーカーカスタム音Y2を合成した合成音を生成する。発音体40は、中央演算処理装置21によって生成された合成音を接近通報音として発音する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両用音出力装置であって、
予め決められた第1音を示す第1音情報を出力する音情報出力部(S310、S310A)と、
ユーザーによって指定される少なくとも1つ以上の正弦波を含む第2音を示す第2音情報を生成する音情報生成部(S300)と、
前記第1音情報と前記第2音情報とに基づいて、前記第1音および前記第2音を合成した合成音を生成する合成部(S330)と、
前記合成部によって生成された前記合成音を警報音として発音する発音体(40)と、
を備える車両用音出力装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記音情報生成部は、前記ユーザーによって指定される複数の前記正弦波を組み合わせた前記第2音を示す前記第2音情報を生成する請求項1に記載の車両用音出力装置。
【請求項3】
前記第1音および前記第2音が逆位相状態であるか否かについて判定する位相判定部(S320)と、
前記第1音および前記第2音のうちいずれか一方の音の位相を調整して他方の音に対して同位相状態にした前記一方の音を生成する位相調整部(S325)と、を備え、
前記第1音および前記第2音が前記逆位相状態であると前記位相判定部が判定したとき、前記合成部は、前記位相調整部によって生成された前記一方の音と前記他方の音とを合成した前記合成音を生成する請求項1に記載の車両用音出力装置。
【請求項4】
前記合成部によって生成される前記合成音の振幅が所定範囲(Hs)から外れているか否かを判定する振幅判定部(S340)と、
前記合成音の振幅が前記所定範囲から外れていると前記振幅判定部が判定したとき、前記合成音の振幅が前記所定範囲内に入るように前記合成音の波形を調整する振幅調整部(S345)と、を備え、
前記発音体は、前記振幅調整部によって調整された前記合成音を発音する請求項3に記載の車両用音出力装置。
【請求項5】
前記音情報生成部は、
前記ユーザーによって指定される音を示す複数の前記正弦波を生成する正弦波生成部(S301A、S301B、S301C)と、
前記正弦波生成部によって生成される前記複数の前記正弦波を合成して前記第2音を生成する正弦波合成部(S306X)と、を備える請求項1に記載の車両用音出力装置。
【請求項6】
前記正弦波生成部は、入力部(62)に対する前記ユーザーによる入力によって指定される車速範囲に自動車の速度が入っているとき前記正弦波を生成し、前記車速範囲から前記自動車の速度が外れているとき前記正弦波を生成することを停止する請求項5に記載の車両用音出力装置。
【請求項7】
前記正弦波生成部は、前記自動車の速度が速くなるほど高くなる周波数の前記複数の正弦波をそれぞれ生成する請求項6に記載の車両用音出力装置。
【請求項8】
前記車速範囲のうち、ある速度を基準速度とし、前記車速範囲のうち前記基準速度であるときの正弦波の周波数を基準周波数としたとき、前記入力部に対する前記ユーザーによる入力によって正弦波毎の前記基準周波数が指定され、
前記自動車の速度の変化に伴って変化する前記正弦波の周波数において、単位速度毎の前記周波数の変化量を前記単位速度毎の周波数変化量とし、
前記基準周波数を100%として、前記基準周波数のうち前記単位速度毎の前記周波数変化量が占める百分率をピッチシフト率としたとき、前記入力部に対する前記ユーザーによる入力によって前記正弦波毎の前記ピッチシフト率が指定されるようになっており、
前記正弦波生成部は、前記自動車の速度、前記基準速度、前記基準周波数、および前記ピッチシフト率とに基づいて、前記複数の正弦波の周波数をそれぞれ設定する請求項7に記載の車両用音出力装置。
【請求項9】
前記発音体から発音される前記第1音の音圧が目標音圧になるように前記第1音の振幅および周波数が設定されている請求項1に記載の車両用音出力装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用音出力装置に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
従来、車両用音出力装置において、警告音および背景音を合成した合成音を出力する合成部を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
車両用音出力装置は、警告音を生成する警告音生成部と、第1の背景音の音源となる少なくとも1つの音源信号を記憶した音源メモリとを備える。制御部は、利用者が選択した音源信号に関する選択情報に基づいて、音源メモリに記憶された少なくとも1つの音源信号の中から1つを選択しこの選択された音源に基づいて背景音を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-97383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記車両用音出力装置において、利用者によって選択された背景音および警告音を合成して通報音として出力する。しかし、背景音を出力するためには、背景音の音源となる音源信号を記憶するために音源メモリを必要とする。
【0006】
本開示は上記点に鑑みて、音源メモリを用いることなく、予め決められた音とユーザーによって指定された正弦波を含む音とを合成した合成音を警報音として発音する車両用音出力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの観点によれば、車両用音出力装置であって、予め決められた第1音を示す第1音情報を出力する音情報出力部(S310、S310A)と、
ユーザーによって指定される少なくとも1つ以上の正弦波を含む第2音を示す第2音情報を生成する音情報生成部(S300)と、
第1音情報と第2音情報とに基づいて、第1音および第2音を合成した合成音を生成する合成部(S330)と、
合成部によって生成された合成音を警報音として発音する発音体(40)と、を備える。
【0008】
したがって、音情報生成部は、第2音情報を生成するため、第2音情報を予め記録した音源メモリを必要としない。このため、音源メモリを用いることなく、予め決められた音とユーザーによって指定された正弦波を含む音とを合成した合成音を警報音として発音する車両用音出力装置を提供することができる。
【0009】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第1実施形態における車両用音出力装置の電気的構成の詳細を示す図であり、メモリに記録されているユーザーカスタム設定値、メーカーカスタム設定値の説明を補助するための図である。
図1のメモリに記録されているユーザーカスタム設定値の詳細の説明を補助するための図である。
図1のメモリに記録されているメーカーカスタム設定値の詳細の説明を補助するための図である。
図1の第1実施形態における車両用音出力装置の中央演算処理装置によるユーザーカスタム設定値受付処理の詳細を示すフローチャートである。
図1の第1実施形態における車両用音出力装置の中央演算処理装置によるユーザーカスタム識別記号受付処理の詳細を示すフローチャートである。
図1の第1実施形態における車両用音出力装置の中央演算処理装置による接近通報音生成処理の詳細を示すフローチャートである。
図6の中央演算処理装置による接近通報音生成処理において、ユーザーカスタム音およびメーカーカスタム音が逆位相であるときの合成音の振幅の説明を補助するための図である。
図6の中央演算処理装置による接近通報音生成処理において、ユーザーカスタム音およびメーカーカスタム音のうち一方のカスタム音の位相をずらしたときの合成音の振幅の説明を補助するための図である。
図6の中央演算処理装置による接近通報音生成処理において、ユーザーカスタム音およびメーカーカスタム音の合成音の振幅が所定範囲を超えたときに合成音の振幅を圧縮する処理の説明を補助するための図である。
図6の中央演算処理装置による接近通報音生成処理において、ユーザーカスタム音を生成する音データ生成処理の具体例の詳細を示す図である。
図6の中央演算処理装置による接近通報音生成処理において、メーカーカスタム音を生成する音データ生成処理の具体例の詳細を示す図である。
図6の中央演算処理装置による接近通報音生成処理において生成されるユーザーカスタム音およびメーカーカスタム音の合成音を周波数解析した結果を示す図である。
本開示の第2実施形態における車両用音出力装置の電気的構成の詳細を示す図であり、メモリに記録されているユーザーカスタム設定値、音源データの説明を補助するための図である。
図13の第2実施形態における車両用音出力装置の中央演算処理装置による接近通報音生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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